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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2026年8月号 No.253 ━━━
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~ 目次 ~
- 行事予定 — JASIS 2026 に出展します
- 行事予定 — The 11th International Symposium on Lead and Zinc Processing 2026
- 受賞報告 — 第20回固体イオニクスセミナー「優秀ポスター発表賞」を受賞
- 受賞報告 — IPOPA2026「Excellent Poster Certificate」を受賞
- 研究成果 — 世界初:海水由来のマグネシウムを用いたマグネシウム
空気電池用電極の試作に成功
~同電池を用いた車両走行試験に挑戦~ - 研究成果 — 【世界初】永久磁石内部の数千個の微小磁石粒子の結晶方位を
非破壊3次元観察
~高性能磁石の開発を加速する結晶方位イメージング技術を開発~ - 研究成果 — 波長可変光源を統合した世界最高クラスの空間分解能を誇る
「超解像二光子顕微鏡」を開発
~二光子STED顕微鏡法における蛍光色素の選択肢を拡大~ - 研究成果 — 血液を「隠れ蓑」に使うナノ粒子で、最も治療困難な乳がんに挑む
~光熱療法・免疫抑制解除・自然免疫活性化の三位一体戦略~ - 研究成果 — 光をつかった水素製造に酸化鉄を利用
~チタンドープによる光触媒活性のメカニズムを解明~ - 研究成果 — アルコール・鉄・パン酵母でグリーン水素を製造・貯蔵
~資源制約のない水素製造・貯蔵システムの開発に期待~ - 研究成果 — 核酸結合タンパク質を探す新技術を開発
~糖代謝の鍵酵素が特殊な核酸構造に結合することを発見~ - お知らせ — みやぎ県民大学2026を開催しました
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1) 行事予定
◇◆━━━━━━━━━━◇◆◇
JASIS 2026 に出展します
◇◆◇━━━━━━━━━━◇◆
多元物質科学研究所は、JASIS 2026「最先端科学・分析システム &
ソリューション展」にブース出展します。
ご来場の皆さまにおかれましては、ぜひお立ち寄りください。
日時:2026年9月2日(水)~4日(金)10:00~17:00
場所:幕張メッセ国際展示場 展示ホール 5
ブースNo:Co-18(共創コーナー)
◎出展の見どころ
多元物質科学研究所の最新成果から、
1)プロセスシミュレーションを高める「高温融体物性計測」
2)パーキンソン病診断&認知症薬剤スクリーニングに貢献する
「タンパク質凝集体評価」
3)蓄電池や燃料電池の開発を加速する「放射光オペランド分析」について、
また、高度な解析ソリューション提供の取り組み例として「クライオ電子顕微
鏡」を核とした「東北先端顕微鏡センター」との連携や、民間企業が東北大学
内に研究・情報収集・人材教育拠点を設置して活動する新たな連携モデル「共
創研究所」についてなど、多元物質科学研究所の英知と技術、産学連携の取り
組みを紹介します。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_event/20260803_jasis/
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2) 行事予定
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The 11th International Symposium on Lead and Zinc Processing 2026
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The 11th International Symposium on Lead and Zinc Processing 2026
(Lead-Zinc 2026) aims to serve as a global platform for the comprehensive
exchange of advancements in lead and zinc processing technologies, as
well as to unite corporate engineers, on-site operating managers,
university researchers, and other professionals to facilitate the sharing
of diverse technical and academic insights related to lead and zinc
processing methodologies. Prior to the general presentations, the
international symposium will feature plenary lectures by leading experts
to give a highly specialized and useful technical contents. Additionally,
a tour of lead and zinc smelters in the Tohoku and other regions will
be held after symposium.
第11回 鉛・亜鉛製錬国際シンポジウム
日時:11月1日(日)~6日(金)
場所:仙台国際センター
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://j-lppf2.jp/lead-zinc2026/
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3) 受賞報告
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第20回固体イオニクスセミナー「優秀ポスター発表賞」を受賞
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「小俣研究室の松本真志さん」と「雨澤研究室の関屋良健さん」が、
日本固体イオニクス学会 第20回固体イオニクスセミナーにおいて、
『優秀ポスター発表賞』をダブル受賞しました。

受賞題目:
「n型硫化物半導体へのプロトン注入:硫化物プロトン伝導体実現に向けて」
(松本真志さん)
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20260806_omata-lab/
◆小俣研究室(原子空間制御プロセス研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/omata/

受賞題目:
「固体電解質デュアルセルを用いた電気化学的メタンカップリング反応場の評価」
(関屋良健さん)
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20260820_amezawa-lab/
◆雨澤研究室(固体イオニクス・デバイス研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/amezawa/html/index-j.html
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4) 受賞報告
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IPOPA2026「Excellent Poster Certificate」を受賞
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笠井研究室の勢井宏居さん(特任研究員)が、2026 International Frontier
Interdisciplinary Forum on Crystalline Porous Particles (IPOPA2026) において、
「Excellent Poster Certificate」を受賞しました。

受賞題目:
「Encapsulation of Amine into Cage-like Metal Organic Frameworks and
Inhibition of its O2 degradation」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20260826_kasai-lab/
◆笠井研究室(有機・バイオナノ材料研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kasai/
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5) 研究成果
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世界初:海水由来のマグネシウムを用いたマグネシウム
空気電池用電極の試作に成功
~同電池を用いた車両走行試験に挑戦~
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
東北大学多元物質科学研究所の柴田浩幸教授らの研究グループは、海水由来
のマグネシウムを用いたマグネシウム空気電池用電極の試作に成功しました。
発電システムの電極の一部に試作電極を用い、充電したバッテリーで車両を走
行させる世界初の試験に挑戦します。
今回の実証試験では、海水から採取した水酸化マグネシウムを原料として、
2種類の製錬方法の試験装置で生産した金属マグネシウムを合金化して製作し
た電極を、発電に使用するマグネシウム電極の一部に用い、マグネシウム空気
電池で発電した電力により、玉川大学が製作した車両を、令和8年8月10日に秋
田県大潟村で開催されるソーラーカーレース「WORLD GREEN CHALLENGE
2026」において走行させます。
今回の実証では、海水由来のマグネシウムを用いた走行は実証を目的とした
限定的な走行区間にとどまりますが、海水由来のマグネシウムで車両を走行さ
せるのは世界初の試みです。将来的にはレース全行程の海水由来のマグネシウ
ムによる走行を目指します。また、本実証試験で使用することにより生成した
使用済みマグネシウム(水酸化マグネシウム)を製錬プロセスに戻して還元し、
金属マグネシウムに戻すことにより、マグネシウムの循環利用のサイクルを初
めて実証します。海水にはマグネシウムが豊富に含まれており、海水から採取
した水酸化マグネシウムを再生可能エネルギーや余剰時のエネルギーを使って
金属マグネシウムに製錬することができれば、CO2の削減および資源のカント
リーリスク低減の利点があります。
エネルギーキャリアとしてのマグネシウムは、CO2を発生しないだけでなく、
エネルギー密度、保存性、輸送性等あらゆる点で優れた能力を備えています。
その循環利用技術と社会システムを構築することにより、地産地消のエネルギ
ー利用、再エネ電力供給の安定化、エネルギー備蓄による防災対策、モビリテ
ィの電動化などにおいて社会のエネルギー・セキュリティに多様に貢献するこ
とが出来ます。

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20260804-mg/
◆柴田(浩)研究室(材料分離プロセス研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/shibata/
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6) 研究成果
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【世界初】永久磁石内部の数千個の微小磁石粒子の結晶方位を
非破壊3次元観察
~高性能磁石の開発を加速する結晶方位イメージング技術を開発~
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永久磁石は、電気自動車やエアコン、風力発電設備などに不可欠な材料であ
り、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、さらなる高性能化が求めら
れています。代表的な永久磁石であるネオジム焼結磁石は、直径数マイクロメ
ートルの微小磁石粒子から構成されており、各粒子の結晶軸の方位が磁石性能
を大きく左右します。しかし、材料内部の結晶方位を直接かつ非破壊で観察す
る手法はこれまで存在しませんでした。
東北大学多元物質科学研究所の岡本聡教授、諏訪智巳博士研究員(現、産業
技術総合研究所)らの研究グループは、大型放射光施設SPring-8で開発された
3次元X線回折イメージング法(3D-XRD法)を用いて、永久磁石材料内部に存在
する数千個の微小磁石粒子の結晶方位を、世界で初めて非破壊かつ3次元で可
視化することに成功しました。
本成果により、結晶方位と磁石性能の関係を直接評価することが可能となり、
高精度な磁石性能予測や材料設計、さらには高性能な永久磁石の開発につなが
ることが期待されます。

論文情報:
“Non-destructive three-dimensional orientation mapping of Nd-Fe-B
permanent magnets”
Jaemyung Kim, Yujiro Hayashi, Tomomi Suwa, Akiyama Yusuke,
Takuya Taniguchi, Kousuke Katou, Kaiki Takemura, Satoshi Okamoto,
Motohiro Suzuki, Makina Yabashi
Materials & Design
Volume 269, 116671 (2026)
DOI:10.1016/j.matdes.2026.116671
https://doi.org/10.1016/j.matdes.2026.116671
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20260805-magnet/
◆岡本研究室(ナノスケール磁気機能研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/okamoto/
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7) 研究成果
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波長可変光源を統合した世界最高クラスの空間分解能を誇る
「超解像二光子顕微鏡」を開発
~二光子STED顕微鏡法における蛍光色素の選択肢を拡大~
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東北大学の横山弘之名誉教授、および同大学多元物質科学研究所の佐藤俊一
名誉教授、小澤祐市教授らの研究グループは、波長可変光源を統合した「超解
像二光子顕微鏡システム」の開発に成功しました。本システムは超解像二光子
顕微鏡(二光子STED顕微鏡)に使用できる蛍光色素の波長制限を克服するとと
もに、50 nmを下回るナノ構造の可視化に成功し、超解像二光子顕微鏡では世
界最高クラスの空間分解能を実現しました。
本研究の意義は、二光子励起STED顕微鏡で使用可能な蛍光色素の選択肢を広
げた点にあります。従来のシステムでは、装置に搭載された蛍光抑制光の波長
に合わせて蛍光色素を選ぶ必要がありましたが、開発したシステムでは、蛍光
色素に合わせて蛍光抑制波長を最適化できます。また、新しく開発された蛍光
色素がSTED顕微鏡に適しているかを評価するための技術としても有用です。将
来的には、長波長の蛍光抑制光の利用による深部超解像イメージングや、複数
波長の蛍光抑制光の利用などによる超解像イメージングの多色化にも応用可能
です。現時点では、二光子励起波長が固定されていることや、スーパーコンテ
ィニューム光源の光強度に改善の余地がありますが、これらの課題を解決する
ことで、さらなる汎用性や空間分解能の向上が期待できます。本研究では、固
定細胞の観察にとどまっていますが、現状の課題を一つ一つクリアし、生命現
象のありのままを映し出す「生体ナノイメージング」を目指して、技術を進歩
させていきたいと考えています。

論文情報:
“Wavelength-tunable depletion expands fluorophore compatibility
in two-photon STED nanoscopy”
Joe Sakamoto, Hirokazu Ishii, Kohei Otomo, Yuichi Kozawa,
Shunichi Sato, Hiroyuki Yokoyama, and Tomomi Nemoto
Biomedical Optics Express
DOI:10.1364/BOE.603553
https://doi.org/10.1364/BOE.603553
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20260819-sted/
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8) 研究成果
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血液を「隠れ蓑」に使うナノ粒子で、最も治療困難な乳がんに挑む
~光熱療法・免疫抑制解除・自然免疫活性化の三位一体戦略~
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三種陰性乳がん(TNBC)は、最も悪性度の高い乳がんサブタイプであり、診
断から5年以内に遠隔転移を起こすリスクが他の乳がんの約3倍に達します。免
疫チェックポイント阻害薬が一部の患者には有効ですが、その恩恵を受ける患
者は20%未満にとどまり、腫瘍内に蓄積した制御性T細胞(Treg)による強力な
免疫抑制が主因として挙げられています。
東北大学多元物質科学研究所の都英次郎教授(北陸先端科学技術大学院大学、
先端科学技術研究科 客員教授)の研究グループは、液体金属ナノ粒子を全血
バイオミメティックコーティングで包み、制御性T細胞を標的とする抗体と免
疫賦活物質STINGアゴニストを搭載した多機能ナノプラットフォーム「B-LM-
DMX-αCD25」を開発しました。
正所性4T1乳がんモデルマウスを用いた検証では、全治療群において原発腫
瘍の完全消退を達成し、実験的肺転移モデルでは転移巣結節数を90%以上減少
させ、中央生存期間70日超という顕著な成果を示しました。

論文情報:
“Blood Cell-Camouflaged Liquid Metal Nanoconjugates Orchestrate Treg
Depletion and STING-Amplified Photothermal Immunity for Metastatic
Triple-Negative Breast Cancer Therapy”
Nina Sang, Eijiro Miyako*
Advanced Science
DOI:10.1002/advs.77069
https://doi.org/10.1002/advs.77069
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20260821-blood/
◆都研究室(バイオ工学研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/miyako/
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9) 研究成果
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光をつかった水素製造に酸化鉄を利用
~チタンドープによる光触媒活性のメカニズムを解明~
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太陽光エネルギーを利用して有用物質を獲得する人工光合成は持続可能社会
実現に向けて重要な技術です。資源量の豊富な酸化鉄の人工光合成応用が期待
されていますが、水分解光触媒応用の研究はまれでした。
東北大学多元物質科学研究所の加藤英樹教授、吉野隼矢助教、大学院工学研
究科の宮下智臣大学院生(研究当時)らの研究グループは、1%程度のチタンを
ドーピングした酸化鉄を水素生成光触媒であるロジウムドープチタン酸ストロ
ンチウムと組み合わせることで水分解が光触媒的に進行することを見出しまし
た。電気化学測定を通じて、チタンドーピングにより電気抵抗が低下するとと
もにn型半導体特性が向上するために光生成した電子と正孔の分離が促進され
ることが水分解活性発現の要因であることが明らかとなりました。
本成果は、酸化鉄を光触媒的水分解反応に利用するための材料設計指針を示
すものであり、酸化鉄の人工光合成応用への貢献が期待されます。

論文情報:
“Z-Scheme Water Splitting Utilizing Fe2O3 as an Oxygen-Evolving Photocatalyst”
Tomoomi Miyashita, Shunya Yoshino, Makoto Kobayashi, Hideki Kato*
ACS Applied Energy Materials
DOI:10.1021/acsaem.6c01486
https://doi.org/10.1021/acsaem.6c01486
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20240824-fe2o3/
◆加藤研究室(物質変換無機材料研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kato/html/index.html
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10) 研究成果
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アルコール・鉄・パン酵母でグリーン水素を製造・貯蔵
~資源制約のない水素製造・貯蔵システムの開発に期待~
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H2は、脱炭素社会の実現に向けたエネルギー源であり、LOHCは、既存の石油
化学インフラを活用したH2の貯蔵・輸送を可能にする技術として注目されてい
ます。中でもアルコールは、バイオマスから製造でき、200℃以下の温和な条
件でH2を放出できます。しかし、従来提案されてきたイソプロピルアルコール
(IPA)などの1価アルコールは、H2貯蔵容量に限界がありました。
東北大学多元物質科学研究所の岡弘樹准教授と笠井均教授、同大学院工学研
究科バイオ工学専攻の市村拓弥 大学院生らの研究グループは、多価アルコー
ルに着目し、高密度かつ温和な条件でH2を貯蔵・放出できるLOHCとして実証し
ました。また、従来触媒に比べ圧倒的に安価で資源豊富な鉄イオンとパン酵母
を活用した、多価アルコールへのH2貯蔵・放出法を見出し、持続可能なH2製造
・貯蔵サイクルを実証しました。本サイクルは、H2供給コストの大幅な削減と
地域分散型のH2製造・貯蔵を可能にすることが期待でき、脱炭素社会の実現に
貢献できます。

論文情報:
“Hydrogen Gas Production and Storage Cycle of Polyhydric Alcohols/Polyketones”
市村 拓弥、堤 拓朗、佐田 和己、笠井 均、松本 崇弘、岡 弘樹*
Journal of Materials Chemistry A
DOI:10.1039/d6ta03349k
https://doi.org/10.1039/d6ta03349k
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20260824-h2/
◆笠井研究室(有機・バイオナノ材料研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kasai/
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11) 研究成果
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核酸結合タンパク質を探す新技術を開発
~糖代謝の鍵酵素が特殊な核酸構造に結合することを発見~
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DNAは二重鎖だけでなく、グアニンが豊富な領域では四本鎖の特殊な構造(G
四重鎖:G4)をとります。G4はテロメアやがん遺伝子の領域に現れて遺伝子の
働きを左右しますが、そこに結合するタンパク質の全体像は分かっていません
でした。
東北大学多元物質科学研究所の鬼塚和光准教授、同大学学際科学フロンティ
ア研究所の佐藤伸一准教授(ディスティングイッシュトアソシエイトプロフェ
ッサー)らの研究グループは、光触媒を組み込んだG4に光を当て、近くにある
タンパク質だけに目印を付ける新技術を開発しました。ヒト細胞の核抽出液に
適用した結果、糖代謝の第一段階を担う酵素ヘキソキナーゼ1(HK1)が、二本
鎖DNAではなくG4を選択的に認識し、強く結合することを発見しました。
HK1が核酸の高次構造と直接結合することを示した報告例はこれまでになく、
新しい発見です。本研究成果は、核酸が関与する生命現象の理解や新たな治療
標的の発見に貢献することが期待されます。

論文情報:
“Photocatalytic proximity labeling for the identification of
G-quadruplex DNA-interacting proteins”
Ahmed M. Abdelhady, Shinichi Sato*, Tatsuki Masuzawa, Keishi Deguchi,
Mizuki Oba, Takemaru Sato, Nodoka Mase, Toshifumi Yamanaka,
Jamila Abbas Osman, Maho Kato, Keita Nakane, Zhengyi Liu,
Kazuki Kuwahara, Satoru Nagatoishi, Kouhei Tsumoto, Fumi Nagatsugi,
Takanori Oyoshi*, Kazumitsu Onizuka*
Communications Chemistry
DOI:10.1038/s42004-026-02170-9
https://doi.org/10.1038/s42004-026-02170-9
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20260828-protein/
◆永次研究室(生命機能分子合成化学研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/nagatsugi/html/
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12) お知らせ
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みやぎ県民大学2026を開催しました
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多元物質科学研究所では、2026年7月3日、10日、17日、24日、31日の5回に
わたって、みやぎ県民大学開放講座「分光法で解き明かすナノの世界」を開講
しました。本講座では、従来では考えられなかった微細な構造や物の性質まで
見えるものに進化し続けている、様々な最先端計測手法について、わかりやす
く説明しました。各回とも多くの質問が飛び交い、活発な議論が行われました。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/2026-kenmin-report/
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ガイドブックには載らない情報 ~その1~
以前も旅行するときの注意点の話をしたが、これから話すことも覚えておい
て欲しい。
この街は多くの日本人旅行客が訪れる場所である。ここには様々な組織のマ
フィアが存在する。彼らは確かに怖い存在ではあるが、これらの組織が日本人
観光客に対して悪さをすることはあまりない。観光客に危害を加えるのは街の
ストリートギャングたちである。ツアーで巡るテーマパーク、観光名所、ショ
ッピングセンターなどで被害にあったという話しも聞かない。ほとんどの場合
が、自由時間に個人で動いているときに事件や事故に巻き込まれている。
そこで、今回は更に安全な旅行をするために注意することをいくつかあげて
いこうと思う。
次号へ続く
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◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
メールマガジンに掲載させていただける情報をお待ち致しております。
登録・変更・削除は、こちらからお願いいたします。
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室
_/ tagen-news[at]tumail.tohoku.ac.jp
_/ ([at]を@に置き換えてください)
_/
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