メールマガジン 2021年4月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2021年4月号 No.189 ━━━
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毎回HOTな情報をお届けいたします。
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~ 目次 ~
2) 受賞報告 — 科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞
4) 受賞報告 — 電気化学会第88回大会優秀学生発表賞を受賞
5) 受賞報告 — 電気化学会第88回大会優秀学生講演賞を受賞
6) 研究成果 — 固体蓄電デバイスの3Dプリンティング製造法を開発
~ウェアラブルデバイス電源の基盤技術として期待~
7) 研究成果 — 誕生途上のタンパク質が立体構造を形成する新たな仕組みを解明
~翻訳合成途上タンパク質に働きかける酵素を
一分子レベルで可視化することに成功~
8) 研究成果 — 光と分子を使って生きた細胞内の蛋白質を自在に連結
~疾患の分子機構解明につながるオプトケミカルジェネティクス~
9) 研究成果 — 細胞のタンパク質品質管理機構に関する新たな知見
~ジスルフィド結合の形成・開裂に関わる酵素の
新たな二量体形成モチーフの発見と機能制御機構の解明~
10) お知らせ — 共同研究論文のダウンロード数が
Scientific Reports “Earth Science” TOP100に入りました
11) お知らせ — 共同研究成果「赤外光駆動型光合成をクライオ電顕で捉える」が
プレスリリースされました
12)メディア情報 — 共同研究成果「ハードディスク用書き込みヘッドの新たな
解析技術を開発」が「SPring-8での産業利用成果」に掲載されました
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1) 受賞報告
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IOP Publishing “Outstanding Reviewer” Awardを受賞
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秩父研究室の小島一信准教授が「IOP Publishing “Outstanding Reviewer” Award」を
受賞しました。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/chichibu/news_award/20210402/
◆秩父研究室(量子光エレクトロニクス研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/chichibu/html/index-j.html
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2) 受賞報告
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科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞
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佐藤(俊)研究室の小澤祐市准教授が
令和3年度「科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞」を受賞しました。
受賞題目:「空間構造を持つ光の発生法の開発とその応用に関する研究」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/sato-s/news_award/20210406/
◆佐藤(俊)研究室(光物質科学研究分野)
http://satolab.tagen.tohoku.ac.jp/
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3) 受賞報告
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粉体工学会APT賞を受賞
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殷教授らによる研究グループの論文が
2020年度「粉体工学会APT賞(APT Distinguished Paper Award)」を受賞しました。
受賞題目:
“1T/2H-MoS2 engineered by in-situ ethylene glycol intercalation
for improved toluene sensing response at room temperature”
DOI:10.1016/j.apt.2020.02.022
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/yin/news_award/20200406/
◆殷研究室(環境無機材料化学研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/yin/
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4) 受賞報告
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電気化学会第88回大会優秀学生発表賞を受賞
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本間研究室の中村祐輝さんが
電気化学会第88回大会「優秀学生発表賞」」を受賞しました。
受賞題目:「Li5FeO4の構造・形態制御による高容量化と反応機構の解明」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/honma/news_award/20210412/
◆本間研究室(エネルギーデバイス化学研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/honma/
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5) 受賞報告
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電気化学会第88回大会優秀学生講演賞を受賞
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雨澤研究室の黄溯さんが
電気化学会第88回大会「優秀学生講演賞」を受賞しました。
受賞題目:「Mechanisms Governing Reaction Distribution Formation
in Solid State Batteries Studied by Using Operando CT-XAFS」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/amezawa/news_award/20210419/
◆雨澤研究室(固体イオニクス・デバイス研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/amezawa/html/index-j.html
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6) 研究成果
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固体蓄電デバイスの3Dプリンティング製造法を開発
~ウェアラブルデバイス電源の基盤技術として期待~
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東北大学多元物質科学研究所本間格教授、シュタウススヴェン准教授、岩瀬和至
助教らの研究グループは、プロトン伝導性イオン液体、無機ナノ粒子、光硬化樹脂
を混合して作製したインクを用いて、3Dプリント可能かつ固体蓄電デバイスに応用
できるプロトン交換膜を開発することに成功しました。
本研究で用いた手法は、多様なイオン液体や無機材料を出発原料として利用でき
ることから、現在開発が活発に行われているウェアラブルデバイスやフレキシブル
デバイスの電源として機能する固体蓄電デバイスを作製するための基盤技術となる
と期待できます。
論文情報:
“Direct printable proton conducting nano-composite inks for
all-quasi-solid-state electrochemical capacitors”
Kazuyuki Iwase, Sven Stauss, Yoshiyuki Gambe, Ryuichi Miyazaki, Itaru Honma
ACS Applied Energy Materials
DOI:10.1021/acsaem.1c00076
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210401/
◆本間研究室(エネルギーデバイス化学研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/honma/
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7) 研究成果
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誕生途上のタンパク質が立体構造を形成する新たな仕組みを解明
~翻訳合成途上タンパク質に働きかける酵素を
一分子レベルで可視化することに成功
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東北大学多元物質科学研究所の平山千尋博士課程学生、稲葉謙次教授(生命科学研究科、
理学研究科化学専攻 兼担)らの研究グループは、リボソームによる新生ポリペプチド鎖
(新生鎖)の翻訳合成中にPDI (Protein Disulfide Isomerase) ファミリー酵素であるPDIと
ERp46が作用する様子を、独自に開発した検出システムおよび高速原子間力顕微鏡を用いて、
世界で初めて観察することに成功しました。これにより、細胞内タンパク質恒常性維持に関
する重要な知見が得られました。
論文情報:
“Distinct roles and actions of protein disulfide isomerase family enzymes in
catalysis of nascent-chain disulfide bond formation”
Hirayama, C., Machida, K., Noi, K., Murakawa, T., Okumura, M., Ogura, T.,
Imataka, H. and Inaba, K.*
iScience
DOI:10.1016/j.isci.2021.102296
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210402/
◆稲葉研究室(生体分子構造研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/inaba/html/
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8) 研究成果
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光と分子を使って生きた細胞内の蛋白質を自在に連結
~疾患の分子機構解明につながるオプトケミカルジェネティクス~
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東北大学多元物質科学研究所の小和田俊行助教、水上進教授らの研究グループは、
生きた細胞内の蛋白質を光と低分子を使って共有結合で連結する技術を開発し、蛋
白質の細胞内局在を時空間的に光操作できることを示しました。本研究成果に基づ
いて様々な細胞内シグナル伝達経路を時空間的に制御する技術の開発につながり、
多くの疾患の分子機構の解明に貢献すると期待されます。
論文情報:
“Optical manipulation of subcellular protein translocation using
a photoactivatable covalent labeling system”
Toshiyuki Kowada, Keisuke Arai, Akimasa Yoshimura, Toshitaka Matsui,
Kazuya Kikuchi,*, Shin Mizukami*
Angewandte Chemie International Edition
DOI:10.1002/anie.202016684
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210408/
◆水上研究室(細胞機能分子化学研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/mizukami/
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9) 研究成果
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細胞のタンパク質品質管理機構に関する新たな知見
~ジスルフィド結合の形成・開裂に関わる酵素の
新たな二量体形成モチーフの発見と機能制御機構の解明~
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東北大学 多元物質科学研究所の稲葉謙次教授(生命科学研究科、大学院理学研究
科化学専攻 兼任)らの研究グループは、X線結晶構造解析およびX線小角散乱(SAXS)を
組み合わせることによりP5がユニークな構造モチーフを介して二量体構造をとること
を発見しました。
構造情報から二量体を形成できない変異型P5を作製したところ、P5自体の立体構造
が不安定化し小胞体ストレスセンサーの制御能が低下しました。加えて、カルシウム
によるP5のタンパク質凝集抑制機能(分子シャペロン活性)の制御が低下することも明
らかとなりました。これらの結果から、P5が十分に機能を発揮するには二量体構造が
重要であることが解明され、本成果は医学的にも重要な知見をもたらします。
論文情報:
“A unique leucine-valine adhesive motif supports structure and function of
protein disulfide isomerase P5 via dimerization”
Masaki Okumura, Shingo Kanemura, Motonori Matsusaki, Misaki Kinoshita,
Tomohide Saio, Dai Ito, Chihiro Hirayama, Hiroyuki Kumeta, Mai Watabe,
Yuta Amagai, Young-Ho Lee, Shuji Akiyama, and Kenji Inaba
Structure, USA
DOI:10.1016/j.str.2021.03.016
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210421/
◆稲葉研究室(生体分子構造研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/inaba/html/
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10) お知らせ
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共同研究論文のダウンロード数が
Scientific Reports “Earth Science” TOP100に入りました
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2021年3月31日、イギリスの科学雑誌「Scientific Reports」が発表した
2020年の”Top 100 in Earth Science”に、多元研の寺内正己教授らによる
共同研究論文が入りました。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/20210401/
◆寺内研究室(電子回析・分光計測研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/terauchi/html/index-j.html
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11) お知らせ
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共同研究成果「赤外光駆動型光合成をクライオ電顕で捉える」が
プレスリリースされました
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次世代電子顕微鏡技術共同研究部門の米倉功治教授らによる共同研究成果
「赤外光駆動型光合成をクライオ電顕で捉える -低いエネルギーで通常の
光化学反応が駆動される仕組み-」がプレスリリースされましたのでお知ら
せいたします。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/20210421/
◆次世代電子顕微鏡技術共同研究部門
http://db.tagen.tohoku.ac.jp/php/forweb/outline.php?lang=ja&no=6095
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12) メディア情報
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共同研究成果「ハードディスク用書き込みヘッドの新たな
解析技術を開発」が「SPring-8での産業利用成果」に掲載されました
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多元物質科学研究所の岡本聡教授、菊池伸明准教授らによる共同研究成果
「ハードディスク用書き込みヘッドの新たな解析技術を開発 世界で初めて
の技術の成功。~ハードディスクの大容量化へ~」が高輝度光科学研究セン
ターのウェブサイト「SPring-8での産業利用成果」に取り上げられましたの
で是非ご覧ください。。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_media/20210412/
◆岡本研究室(ナノスケール磁気機能研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/okamoto/
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◆多元研|新型コロナウイルス関連情報まとめ
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/tagen_covid19/
多元物質科学研究所の教職員、学生を対象とした新型コロナウイルスの
関連情報をまとめていますのでご覧ください。
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2021年4月2日(金)、開催を予定していた入学式は新型コロナウイルス感染拡大
防止の観点から延期となってしまいましたが、学部生2,450名、大学院生2407名、
合計4,857名の学生が東北大学に入学しました。新型コロナウイルス感染症に注意
しながらにはなりますが、充実した学生生活を送ることがでますよう願っております。
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◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
メールマガジンに掲載させていただける情報をお待ち致しております。
登録・変更・削除は、こちらからお願いいたします。
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https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/information/mailmagazine.html
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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