メールマガジン 2013年 1月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013年1月号 No.90 ━━━
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~ 目次 ~
1)行事予定 — GRENE:グリーントライボネット シンポジウム
2)行事予定 — 第2回新機能無機物質探索研究センターシンポジウム
4)研究成果 — 中性有機ラジカル分子で初めて近藤共鳴の観測に成功
5)研究成果 — 超臨界流体を用いたグラフェン量産化技術を開発
6)受賞報告 — 平成24年度化学工学会賞(池田亀三郎記念賞)
8)お知らせ — 東北大学ラボツアー
~若手エンジニアがつくる東北の未来~
9)研究公募 — 物質・デバイス領域共同研究拠点 共同研究課題募集
10)教員公募 — 有機・生命科学研究部門 生体高分子化学研究分野助教
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1) 行事予定
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GRENE:グリーントライボネット シンポジウム
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多元物質科学研究所が代表機関を務める「グリーントライボ・イノベーシ
ョン・ネットワーク」が研究成果発表と特別講演からなるシンポジウムを開
催します。
当ネットワークは、「グリーントライボロジー技術(摩擦を大幅に低減で
きる表面界面構造制御技術)」の先端的技術開発に取り組むとともに、同分
野での融合研究を通じて、界面科学を基盤として材料と機械システムを統合
的に理解し研究開発を展開できる人材の育成を目指しています。
日時:平成25年2月8日(金) 13:00~
場所:横浜国立大学 教育文化ホール
〒240-8501 神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79-1
http://www.ynu.ac.jp/society/lifelong/culture_hall/map.html
主催:文部科学省 GRENE事業 先進環境材料分野
グリーントライボ・イノベーション・ネットワーク
参加は無料ですが、事前申込みをお願い致します。
◆詳しくはこちらをご覧ください。
グリーントライボ・イノベーション・ネットワーク
http://res.tagen.tohoku.ac.jp/~tribonet/
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2) 行事予定
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第2回新機能無機物質探索研究センターシンポジウム
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多元物質科学研究所 新機能無機物質探索研究センターの第2回シンポジウ
ムが2月26日に開催されます。このシンポジウムでは、新機能無機物質探索
研究における気鋭の若手研究者である石坂香子先生(東京大学)、池田卓史
先生(産業技術総合研究所)、阿部英司先生(東京大学)、田中優実先生
(九州大学)の講演が予定されています。合わせて、センター内研究室の若
手研究者が、最新の研究成果を報告します。奮ってご参加下さいますようご
案内致します。
日時:平成25年2月26日(火)13:00~17:00
場所:東北大学片平キャンパス
南総合研究棟2(材料・物性総合研究棟I)1F大会議室
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
参加無料、事前登録不要です。
17時より同キャンパス多元研南1号館(素材工学研究棟1号館)交流スペー
スにて懇親会が開かれます[会費:2000円/人]。ご参加頂ける方は、2月22
日までに担当者へご連絡ください。
◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/center/CENIM/symposium/sym_news_20130226.html
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3) 行事予定
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平成24年度定年退職教授の最終講義
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本年度3月末日をもって定年退職される教授の最終講義を行います。
是非、多数ご聴講くださいますようご案内申し上げます。
両日の会場:東北大学片平キャンパス 片平さくらホール
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
*宮下徳治教授 紫綬褒章ご受章記念講演兼最終講義
日時:平成25年3月1日(金)15:00~17:00
*野田幸男教授、有山達郎教授 最終講義
日時:平成25年3月5日(火)13:30~16:45
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4) 研究成果
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中性有機ラジカル分子で初めて近藤共鳴の観測に成功
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多元物質科学研究所 走査プローブ計測技術研究分野 米田忠弘教授、理学
研究科 山下正廣教授、加藤恵一助教らの研究グループは、中性有機ラジカ
ル分子1,3,5-triphenyl-6-oxoverdazly(TOV)をAu基板に真空蒸着し、走査型
トンネル分光(STS)法を用いて、中性有機ラジカル分子では初めて近藤共鳴
を観測しました。
近藤共鳴の原理である近藤効果は、磁性を持った微量な不純物を含む金属
において、温度を下げていくとある温度以下で電気抵抗が上昇に転じる現象
です。金属伝導電子のスピンと磁性不純物のスピンが近藤・芳田一重項をつ
くることで抵抗が増加すると解明されています。
この現象は、STS測定において電流-電圧特性を見ると、フェルミ準位近傍
にピークが観測されることで知られています。
今回、STS測定試料作成時の高温での超高真空蒸着に耐えうる中性有機ラ
ジカルとして、三角形構造をしたTOVを選び、Au(111)基板上に真空蒸着し、
二量体を形成している分子のSTSを測定したところ、フェルミ準位近傍に鋭
い近藤共鳴が観測されました。中性有機ラジカル分子もπラジカルが磁性不
純物として働き、STM端子からAu基板上へのトンネル電流と近藤・芳田一重項
を形成したとみられます。
山下教授は、「中性有機ラジカル分子で近藤共鳴が観測されたのは今回が
初めてのケースである。ラジカルが分子のどの位置に高密度で分布している
かなどの基礎研究と、有機ラジカル分子を利用した単分子メモリーデバイス
としての応用研究につながることが期待される成果である。」とコメントし
ました。
この研究成果は、2012年12月7日付の科学新聞に掲載されました。
◆走査プローブ計測技術研究分野(米田研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=58
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5) 研究成果
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超臨界流体を用いたグラフェン量産化技術を開発
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多元物質科学研究所 エネルギーデバイス化学研究分野の本間格教授、笘
居高明助教らの研究グループは、革新的炭素材料であるグラフェンの新規量
産化技術を開発しました。
グラフェンは次世代の電子材料をはじめとする様々な分野で活用が期待さ
れていますが、量産化が課題になっています。
今回、有機溶媒の超臨界流体を使用してグラフェンの剥離処理を行うこと
により、酸化処理を経ずに、1時間程度で良質なグラフェンを製造する方法
を開発しました。この成果によって、安価で高速に良質なグラフェンの製造
が可能となることから、従来の電子材料用途だけでなく、軽量高強度構造部
材や電池材料、エレクトロニクス、電力・発電技術など様々なエネルギー技
術への実用化が進むと期待されます。
この研究は昭和電工株式会社と共同で行われたもので、同社では今後、事
業化に向けた量産化の検証が進められます。
この研究成果は、平成25年1月11日付の日本経済新聞で紹介されました。
◆詳しくはこちらをご覧ください
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/01/press20130110-01.html
エネルギーデバイス化学研究分野 本間研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=76
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6) 受賞報告
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平成24年度化学工学会学会賞(池田亀三郎記念賞)
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多元物質科学研究所 超臨界ナノ工学研究分野の阿尻雅文教授(東北大学
原子分子材料科学高等研究機構 兼任)が平成24年度化学工学会学会賞(池
田亀三郎記念賞)を受賞しました。本賞は、化学工学に関する優れた研究を
行い、学術上特に大局的に顕著な業績のあった個人に授与されるもので、
阿尻教授は「超臨界水反応に関する研究」が評価されての受賞となります。
平成25年3月18日に大阪大学で開かれる会員大会で表彰式が、同17~19日
開催の第78年会会場で受賞記念講演が予定されております。
◆詳しくはこちらをご覧ください。
化学工学会賞
http://www.scej.org/content/view/1639/12/
超臨界ナノ工学研究分野 阿尻研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=49
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7) 受賞報告
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日本金属学会 研究技術功労賞
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多元物質科学研究所の伊東益雄技術職員が、日本金属学会より第44回研究
技術功労賞の内定を頂きました。長年にわたり優秀な技能と技術をもって
金属の研究に協力された功績とその労を認められての受賞です。
受賞日:平成25年3月27日
受賞内容: 複雑硫化鉱の亜硫酸浮選における固液界面の吸着現象、界面
活性剤の化学反応機構の解明等、浮遊選鉱法を用いた研究を技術的側面か
ら強力に支えた。また、X線光電子分光(XPS)、オージェ電子分光(AES)、
二次イオン質量分析(SIMS)等の表面分析法を用いた分析業務にも携わり、
困難な要求を伴う幾多の分析を行って材料研究に大きく貢献した。
◆詳しくはこちらをご覧ください。
多元物質科学研究所 技術室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=68
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8) お知らせ
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東北大学ラボツアー ~若手エンジニアがつくる東北の未来~
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地域企業の技術力向上および若手エンジニアの育成支援を目的に、地域企
業が東北大学の研究室を訪問する「東北大学ラボツアー」が開催されます。
2月19日午前中のコースでは、多元物質科学研究所金属資源循環システム研
究分野の中村研究室を見学できます。
各コース募集人数10名、申込締切は平成25年1月31日(木)となっており
ます。下記URLより詳細をご確認してお申し込みください。
この催しは、東北大学と七十七銀行の「連携協力に関する協定」に基づき、
産学連携を通じた地域産業の発展と震災復興に向けた地域経済の活性化の一
環として行われます。
◆詳しくはこちらをご覧ください
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/01/press20130110-02.html
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9) 研究公募
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物質・デバイス領域共同研究拠点
平成25年度共同研究課題(一般研究・特定研究)の公募
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多元物質科学研究所が参画する『物質・デバイス領域共同研究拠点』事業
において、「平成25年度共同研究(一般研究・特定研究)」の公募が始まり
ました。申込期限は平成25年1月31日(木)です。
下記URLより詳細をご確認してお申し込みください。
◆物質・デバイス領域共同研究拠点
http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/joint_research/index.html
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10) 教員公募
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有機・生命科学研究部門 生体高分子化学研究分野助教 公募案内
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募集人員:助教 1名
所属:東北大学 多元物質科学研究所 有機・生命科学研究部門
生体高分子化学研究分野(平成25年4月1日付 稲葉謙次 教授 着任予定)
専門分野:
本研究分野では、細胞における蛋白質品質管理の仕組みに関する構造生化
学的研究を展開します。本公募では、構造生物学(特に、X線結晶構造解析)
あるいは蛋白質化学の研究領域において経験と優れた実績があり、上記研究
内容に対して意欲的に取り組んでいただける方を募集します。
教育:
本研究分野は、本学大学院理学研究科化学専攻および大学院生命科学研究
科の協力講座として大学院教育を担当します。また、Global-30プログラム
による東北大学理学部化学科の外国人学部生の教育も担当します。
応募資格:博士の学位を有する方。
任期:着任時より7年間
(再任は可。但し、再任の場合の任期は5年とする。)
公募締切日:平成25年3月10日(必着)
着任時期:平成25年6月以降のできるだけ早い時期
◆提出書類等の詳細は、多元研HPをご覧ください
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/www00/index.php?content_id=81
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大雪となった1月14日、仙台市内の神社では小正月の行事である「どんと祭」
が行なわれ、日没の頃よりお正月飾りや古神札などが焚き上げられました。
この火は、お正月に訪れていた神々を送る御神火として、あたると心身が清め
られ、一年間、無病息災でいられると伝えられています。
厳寒のなか、例年通り裸参りの行列もあちこちでみられ、杜の都・仙台の冬の
風物詩とはいえ、見ているほうも身がひきしまる思いでした。
大学では、卒論・修論の追い込み時期に入っています。
睡眠や食事が不規則になりがちですが、体調を崩さないよう審査を乗り切り、
春を無事に迎えてほしいと思います。
雪景色の片平キャンパスの片隅には、大きな雪だるまが鎮座しています。
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◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
メールマガジンに掲載させていただける情報をお待ち致しております。
登録・変更・削除は、こちらからお願いいたします。
↓ ↓ ↓
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/information/mailmagazine.html
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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