メールマガジン 2010年 5月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010年5月号 No.59 ━━━
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～ 目次 ～
1）行事予定 — 理学研究科化学専攻 受験希望者対象
片平キャンパス見学会
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1) 行事予定
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東北大学理学研究科化学専攻 受験希望者対象
東北大学 片平キャンパス見学会
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最先端の材料や燃料電池について、基礎から分かりやすくお話しします。
日時： 2010年 6月 21日（月）13時より
集合場所： 東北大学 多元物質科学研究所
材料・物性総合研究棟１号館１階 大会議室
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
内容： 研究室スタッフによる研究内容紹介
ポスター発表＆懇談
研究室見学
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2) 研究成果
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らせん形状のシリコンマイクロチューブ
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多元物質科学研究所活性反応場・合成研究分野の森戸春彦助教、山根久
典教授の研究グループは、これまでに類をみない「らせん形状のシリコンの
マイクロチューブ」を作製することに成功しました。
シリコンは現代の高度情報化社会を支える重要な半導体材料であり、昨今の
地球環境問題を受けて太陽電池材料としてのシリコンの利用も盛んになって
います。
本研究者らは、ナトリウムを利用した新たなシリコンの結晶作製法やシリ
コンを高純度化する方法について研究を進めるなかで、らせん形状を有する
シリコン結晶のマイクロチューブを発見しました。
今回合成されたシリコンは、幅が約20μm、長さが数mmで、先端の閉じた
チューブがよじれてできたらせん形状になっており、右巻きと左巻きの両方
が見出されています。チューブ壁は、原料の金属間化合物NaSi の融液から
ナトリウムが急激に蒸発したことにより生成したと考えられる微細結晶から
構成されています。その内部には、数十nmサイズの多数の穴が観察されまし
た。
今回の発見によって、マイクロデバイスの部材や触媒担体など、特異な形
態や構造を活かしたシリコンの新たな用途が開拓され、シリコン産業の発展
に貢献することが期待されます。
本研究は、ドイツの応用化学雑誌「Angewandte Chemie International
Edition」のオンライン版に掲載されました。
論文のURL:http://www3.interscience.wiley.com/journal/123349299/abstract
作製方法については、特許出願済みです。本研究は、独立行政法人日本学
術振興会科学研究費補助金若手研究（スタートアップ）の支援のもとに行わ
れました
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2010/04/press20100420-02.html
活性反応場・合成研究分野 山根研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=16
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3) 受賞報告
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第51回本多記念賞
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早稲田嘉夫多元物質科学研究所名誉教授が、本多記念会より第51回本多
記念賞を贈られました。この賞は、理工学（特に金属及びその周辺材料）に
関連する研究を行い、科学文化の進展に卓抜な貢献をした方に贈呈されます。
受賞対象研究：「ランダム系物質の微視的構造解明及びＸ線異常散乱
を利用する新しい構造解析法の開発と材料工学への応用」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
本多記念会
http://hondakinenkai.or.jp/
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多元研のある東北大学片平キャンパスは、東北帝国大学が創設された本学
発祥の場所。
戦前に建てられた近代建築が数多く残っています。
一方で、大学のキャンパス再編計画。
(http://campus.bureau.tohoku.ac.jp/)に伴う建て替えが進んでいます。
正門近くにプロジェクト総合研究棟が建ち、反応化学研究棟南にも新棟を
建築中。
多元研の図書室が入っていた反応化学研究棟4号館も、年代物の外壁を保
存しつつ改修工事が始まりました。
片平キャンパス唯一の食堂も、改築が予定されています。
新緑がきれいな五月晴れの日は、ちょっと寄り道して移ろいゆくキャンパ
ス内を散策したくなります。
その際、工事現場にはくれぐれも気を付けて、ではありますが。
片平キャンパスお散歩マップ（PDFファイル/1.5MB）
http://campus.bureau.tohoku.ac.jp/tu_DL_data/katahira_osanpomap.pdf
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_/ 発行元：
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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