"
お知らせ
みやぎ県民大学2025を開催しました

多元物質科学研究所では、2025年7月4日、11日、18日、25日、8月1日の5回にわたり、みやぎ県民大学開放講座「見えないものを見る顕微・計測手法の最前線」を開講しました。本講座では、従来では考えられなかった微細な構造や物の性質まで見えるものに進化し続けている、様々な最先端計測手法について、わかりやすく説明しました。

⧉ 開講式

第1回講座に先立って開講式を行いました。組頭広志研究所長補佐から、「今回は、見えないものを見る顕微・計測手法の最前線をテーマに、さまざまな計測技術に関する講義があります。分からないことはどんどん聞いていただきたいです。是非、期間中にお1人1回は質問してください。」と挨拶がありました。

組頭広志(多元物質科学研究所 研究所長補佐)

⧉ 第1回講座「量子現象を用いた顕微鏡」

7月4日(金)の第1回講座では、走査プローブ計測技術研究分野の米田忠弘教授が「量子現象を用いた顕微鏡」と題して講演し、26名が受講しました。計測と顕微鏡はなぜ大切かについて、その背景と発展の歴史を踏まえて解説し、量子現象を用いた顕微鏡、量子コンピューターについても詳しくお話しました。さらに、走査型トンネル分光法を用いた研究についてなど、米田研究室における最新の成果についても紹介しました。

 走査プローブ計測技術研究分野(米田忠弘研究室)

 

⧉ 第2回講座「電子顕微鏡と物質科学」

7月11日(金)の第2回講座では、電子回折・分光計測研究分野の寺内正己教授が「電子顕微鏡と物質科学」と題して講演し、22名が受講しました。さまざまな電子顕微鏡の仕組みや特徴と、その開発と社会実装の歴史を分かりやすく紹介しました。講座の後半には、実験室見学を行い、最先端のクライオ電子顕微鏡などさまざまな電子顕微鏡を実際に見ながら、計測の方法や特徴について解説しました。

電子回折・分光計測研究分野(寺内正己研究室)

 

⧉ 第3回講座「電子顕微鏡の世界と電子の不思議な性質」

7月18日(金)の第3回講座では、ナノ電子プローブ回折計測研究分野の津田健治教授が、「電子顕微鏡の世界と電子の不思議な性質」と題して講演し、26名が受講しました。電子顕微鏡で小さいものを拡大して視る仕組みと、電子が持つ不思議な性質について詳しく解説しました。さらに、干渉模様・電子回折図形を用いた局所結晶構造・電位分布解析法に関する津田研究室の研究テーマについても分かりやすく紹介しました。

ナノ電子プローブ回折計測研究分野(津田健治研究室)

 

⧉ 第4回講座「X 線の顕微鏡!?」

7月25日(金)の第4回講座では、量子ビーム計測研究分野の百生敦教授が「X 線の顕微鏡!?」と題して講演し、25名が受講しました。医療診断など一般的に利用されている「X線」とはどんなものなのか、その特徴や発見の歴史について、また、X線顕微鏡の仕組みや最近のトレンドについて解説しました。さらには、百生敦研究室のテーマの一つでもあるX線位相コントラスト法の応用について、画像や動画を用いて紹介しました。

 量子ビーム計測研究分野(百生敦研究室)

 

⧉ 第5回講座「放射光によるハイスピードX線CT でみえる世界」

8月1日(金)の第5回講座では、量子フロンティア計測研究分野の矢代航教授が「放射光によるハイスピードX線CTでみえる世界」と題して講演し、26名が受講しました。軟X線と硬X線の違い、放射光の特徴などについて、また、矢代航研究室における最近の研究テーマミリ秒時間分解能4DX線CTの開発と応用について、分かりやすく紹介しました。ハイスピードカメラを用いた実験では、ライターの火が着火する瞬間を観察しました。

 量子フロンティア計測研究分野(矢代航研究室)

 

⧉ 閉講式

第5回講座終了後には閉講式を行いました。多元物質科学研究所所長補佐の組頭広志教授から「開講式で、お1人1回質問してくださいとお願いしましたが、本日、たくさん質問されている様子を拝見して嬉しく思いました。これからも開催してまいりますので、また是非参加して下さい。」と挨拶がありました。全5回中4回以上受講した受講者には、矢代航教授より修了証が授与されました。

矢代教授より修了証が授与されました

 みやぎ県民大学開放講座「見えないものを見る顕微・計測手法の最前線」開催案内

問い合わせ先

東北大学多元物質科学研究所 総務係
TEL: 022-217-5204