メールマガジン 2021年5月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2021年5月号 No.190 ━━━
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~ 目次 ~
1) 行事予定 — 第3回非鉄金属製錬セミナーオンライン開催
2) 受賞報告 — 第12回ブリヂストンソフトマテリアルフロンティア奨励賞を受賞
3) 受賞報告 — 日本セラミックス協会2021年年会優秀ポスター発表賞優秀賞を受賞
4) 受賞報告 — 日本化学会第101春季年会(2021)学生講演賞を受賞
5) 受賞報告 — 超秩序構造科学第一回若手の学校 Forest Awardを受賞
6) 研究成果 — 電池性能をUPさせるカーボン新素材「グラフェンメソスポンジ」の
サンプル提供を開始
7) 研究成果 — コヒーレント回折イメージングがワンショットで可能に
~三角形でエッジの鋭い開口が鍵~
8) 研究成果 — 昆虫の脱皮に学ぶ3次元ゲルプリンティング
~空気とゲルの界面を利用した硬化と表面機能化~
9) 研究成果 — “霧”を用いた透明導電性薄膜の製造
~表示デバイスのエコな製造革新へ~
10) 研究成果 — 分子構造により細孔径を制御したカーボン
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1) 行事予定
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第3回非鉄金属製錬セミナーオンライン開催
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非鉄金属製錬環境科学研究部門では、学生の皆さんに非鉄製錬をより深く理解
していただくために、非鉄金属製錬所の見学会を中心とするセミナーを行なっ
ております。
開催日時:6月10日木曜日 14時40分~17時00分
配信方法:Microsoft Teamsによる配信
内容概略:住友金属鉱山若手技術者による講義のライブ配信、工場紹介動画
参加申込方法:
下記Googleフォームにてお申し込みください。
お申し込みには、DCMailのメールアドレスを使用してください。
GoogleフォームURL:https://forms.gle/YbX4KozsYKJuAqyz9
申込期限:6月9日18時
主として大学院修士1年生を対象としておりますが、できるだけ多くの学生に
興味を持って頂きたく、修士1年以外の学生も歓迎致します。
セミナーのプログラムは、こちらをご覧ください。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/nonferrous/news/658/
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2) 受賞報告
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第12回ブリヂストンソフトマテリアルフロンティア奨励賞を受賞
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藪准教授(AIMRジュニア主任研究者)が
「第12回ブリヂストンソフトマテリアルフロンティア賞奨励賞」を受賞しました。
受賞題目:「ゴム材料のハニカム多孔質膜への適用と応用展開」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20210520/
◆東北大学材料科学高等研究所(AIMR)
https://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/news/media/2021/20210520_001404.html
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3) 受賞報告
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日本セラミックス協会2021年年会優秀ポスター発表賞優秀賞を受賞
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本間研究室の小林弘明助教が
「日本セラミックス協会2021年年会優秀ポスター発表賞優秀賞」を受賞しました。
受賞題目:「高容量リチウム電池正極用不規則逆蛍石型Li5FeO4正極の開発」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/honma/news_award/2021524/
◆本間研究室(エネルギーデバイス化学研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/honma/
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4) 受賞報告
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日本化学会第101春季年会(2021)学生講演賞を受賞
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笠井研究室のFarsai Taemaitreeさんが「日本化学会第 101 春季年会(2021)学生講演賞」を
受賞しました。
受賞題目:「A21-4am-06 Investigation of
SN-38 Anticancer Nano-prodrugs Intracellular Dynamics」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kasai/news/998/
◆笠井研究室(有機・バイオナノ材料研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kasai/
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5) 受賞報告
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超秩序構造科学第一回若手の学校 Forest Awardを受賞
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本間研究室の中村祐輝さんが
超秩序構造科学第一回若手の学校において「Forest Award」を受賞しました。
受賞題目:「結晶相/アモルファス相界面の反応を利用した逆蛍石型正極材料の高容量化」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/honma/news_award/20210527/
◆本間研究室(エネルギーデバイス化学研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/honma/
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6) 研究成果
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電池性能をUPさせるカーボン新素材「グラフェンメソスポンジ」の
サンプル提供を開始
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東北大学が開発したカーボン新素材GMSは従来から利用されている電池の性
能向上に利用でき、次世代電池の実現にも役に立つことが期待されています。
電池の性能向上は、自然エネルギー発電用の蓄電システムの開発、低環境負荷
な電気自動車や燃料電池自動車の利用拡大に必須の要素です。そこで東北大学
材料科学高等研究所の西原洋知教授らの研究グループは、GMSを社会に供給し、
SDGs達成に貢献できるものと考えています。
西原洋知教授らの研究グループは、2021年度の東北大学発ベンチャー起業支
援プログラムに採択され、GMSの工業化を目指し、MTA契約に基づき2021年5月よ
り、有償でのサンプル提供を開始します。これまで研究室でのサンプル製造能
力が限られていたため、サンプルの提供は限定的でした。本年度はGMS製造量を
数百g~数kg程度に引き上げ、数g~数十gの単位で潜在的ユーザーに広く提供可
能です。それぞれの用途における味見実験に利用頂き、そのフィードバックを
得ることで、ユーザーのニーズ及び材料の改良・改善等の課題の収集を行いま
す。ユーザーにとって、直ちに高性能化の達成に繋がる可能性や、今後有望な
技術に発展するシーズの発掘、もしくは東北大学西原研究室との新材料開発の
契機になる可能性が期待できます。
GMSは他のカーボン材料とは性状が異なり、用途に応じた適切な取り扱いが必
要となるため、サンプル提供と同時に西原教授が専門的な助言を行います。新
素材の探索や新技術の開発にご興味がある方は、是非ともお問い合わせ下さい。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210510/
◆東北大学材料科学高等研究所(AIMR)
https://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/news/press/2021/20210510_001399.html
◆西原研究室(ハイブリッド炭素ナノ材料研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/nishihara/html/index.html
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7) 研究成果
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コヒーレント回折イメージングがワンショットで可能に
~三角形でエッジの鋭い開口が鍵~
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高橋幸生チームリーダー(東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究
センター、兼多元物質科学研究所教授)らの研究チームは、1枚の回折強度パター
ンから広がった試料の実空間像を再構成できるコヒーレント回折イメージング法
(CDI)(シングルフレームCDI)を提案・実証しました。
本研究成果は、今後、動的現象を可視化するX線動画撮像としての展開が期待で
きます。
論文情報:
“Single-frame coherent diffraction imaging of extended objects using
triangular aperture”
Jungmin Kang, Shuntaro Takazawa, Nozomu Ishiguro, and Yukio Takahashi
Optics Express
DOI: 10.1364/OE.414341
“Demonstration of single-frame coherent X-ray diffraction imaging using
triangular aperture: Towards dynamic nanoimaging of extended objects”
Shuntaro Takazawa, Jungmin Kang, Masaki Abe, Hideshi Uematsu,
Nozomu Ishiguro, and Yukio Takahashi
Optics Express
DOI: 10.1364/OE.419998
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210512/
◆高橋(幸)研究室(放射光可視化情報計測研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/takahashi-y/html/
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8) 研究成果
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昆虫の脱皮に学ぶ3次元ゲルプリンティング
~空気とゲルの界面を利用した硬化と表面機能化~
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東北大学多元物質科学研究所(材料科学高等研究所兼務)藪浩准教授(ジュニア
主任研究者・ディスティングイッシュトリサーチャー)らの研究チームは、虫の
脱皮に伴うクチクラ再形成に着目し、空気と反応する硬化剤とゼラチンゲルのみ
を用いて類似の硬化プロセスを再現することに成功しました。この再現プロセス
は二次元・三次元の形状制御や、ゲル表面へのタンパク質の修飾・放出制御を可
能とし、生分解性・生体適合性材料で構成されることから、再生医療分野への応
用が期待できます。
論文情報:
“Bio-inspired Incrustation Interfacial Polymerization of Dopamine and
Cross-linking with Gelatin toward Robust, Biodegradable Three-Dimensional Hydrogels”
Langmuir (American Chemical Society)
Hiroya Abe and Hiroshi Yabu
DOI:10.1021/acs.langmuir.1c00364
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210520-2/
◆東北大学材料科学高等研究所(AIMR)
https://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/news/press/2021/20210520_001402.html
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9) 研究成果
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”霧”を用いた透明導電性薄膜の製造
~表示デバイスのエコな製造革新へ~
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株式会社ニコン(社長:馬立 稔和)と国立大学法人東北大学多元物質科学研
究所(研究所長:寺内 正己)は、水に安定的に分散するITOナノ粒子を独自に開
発し、環境への負荷が低い成膜方法である「ミストデポジション法」による透
明導電性薄膜の製造に成功しました。
この手法では、ナノ粒子を含む”霧”を用い、常温・常圧下の環境に優しい条
件で、基板上にナノ粒子を緻密に堆積させることが可能です。別途開発したITO
ナノ粒子の水分散液を用い、「透明導電性薄膜」を製造したところ、常圧下、
低温熱処理(150 ℃)の条件で、実用的なフレキシブルフィルムが得られました。
この製造法は、従来のスパッタ法やインク塗布法に比べ、はるかに低環境負荷
であり、カーボンニュートラルに大きく貢献します。
論文情報:
“A Nanoparticle-Mist Deposition Method: Fabrication of High-Performance
ITO Flexible Thin Films under Atmospheric Conditions”
Ryoko Suzuki, Yasutaka Nishi, Masaki Matsubara, Atsushi Muramatsu,
and Kiyoshi Kanie*
Scientific Reports
DOI:10.1038/s41598-021-90028-6
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210520/
◆蟹江研究室(ハイブリッドナノシステム研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/muramatsu/html/
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10) 研究成果
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分子構造により細孔径を制御したカーボン
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東北大学材料科学高等研究所の西原洋知教授(多元物質科学研究所を兼任)らの
研究チームは、焼成のみで分子レベルで細孔径が制御された多孔性カーボンを開
発しました。
本研究では、炭素源の有機分子を合理的に設計し、焼成のみで細孔径が分子レ
ベルで制御された多孔性カーボンを得ることに成功しました。この手法では、高
カーボン化効率のため元の構造を保ったカーボンが再現性良く得られることに加
え、分子設計により分子レベルでの細孔径制御が可能です。得られた多孔質カー
ボンは、細孔径に適した金属イオンが導入でき、ナトリウムイオン電池として機
能することを確認しました。将来的には、特定のサイズの基質のみが反応する触
媒への応用が期待されます。
論文情報:
“The carbonization of aromatic molecules with three-dimensional structures
affords carbon materials with controlled pore sizes at the Angstrom-level”
(3次元構造を有する芳香族分子のカーボン化によるオングストロームレベルで細孔
が制御されたカーボン材料の創製)
Tomoki Ogoshi,* Yuma Sakatsume, Katsuto Onishi, Rui Tang, Kazuma Takahashi,
Hirotomo Nishihara, Yuta Nishina, Benoit D. L. Campeon, Takahiro Kakuta,
Tada-aki Yamagishi
Communications Chemistry
DOI:10.1038/s42004-021-00515-0
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20210524/
◆東北大学材料科学高等研究所(AIMR)
http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/news/press/2021/20210524_001407.html
◆西原研究室(ハイブリッド炭素ナノ材料研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/nishihara/html/index.html
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◆多元研|新型コロナウイルス関連情報まとめ
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/tagen_covid19/
多元物質科学研究所の教職員、学生を対象とした新型コロナウイルスの
関連情報をまとめていますのでご覧ください。
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間もなく東北地方にも梅雨の季節が訪れようとしています。
今年の梅雨入りは平年より早くなる可能性があり、気温も高くなるようです。
この時期は、体調不良や食中毒が多くなるので、十分にお気を付けください。
暑さとじめじめした気候はとてもつらいですが、そんな中、綺麗に咲く植物もあります。
バラ、アジサイ、クチナシなどを眺めて心を穏やかにしてみてはいかがでしょうか。
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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