メールマガジン 2016年 10月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016/ 10月号 No.135 ━━━
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~ 目次 ~
2)行事予定 — 第16回東北大学多元物質科学研究所 研究発表会
4)研究成果 — 細胞内のカルシウム濃度を一定に保つメカニズムを解明
5) 研究成果 — スピン凍結状態における記憶効果とエネルギー構造
9) 行事報告 — 学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス
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1) 行事予定
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第25回 素材工学研究懇談会
「放射性物質と素材プロセッシング」
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日時:2016年11月16日(木)13:30~17日(金)12:30
場所:東北大学 片平キャンパス さくらホール
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
主催:東北大学多元物質科学研究所
後援:日本原子力学会東北支部、資源・素材学会東北支部(予定)
参加費:3,000円
参加申込締切日:11月9日(水)
◆プログラムや申し込み先等、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/general/event/sozai/2016/
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2) 行事予定
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第16回東北大学多元物質科学研究所 研究発表会
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この発表会では年に一度、多元物質科学研究所の最新の研究成果が一挙に
発表されます。また、今回は3名の新任教授の講演も予定しております。
ポスター発表、聴講とも参加は無料ですが、参加申し込みをお願い致します。
皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2016年12月7日(水)9:00~8日(木)12:00
場所:東北大学 片平キャンパス 片平さくらホール
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
主催:東北大学多元物質科学研究所
共催:物質・デバイス領域共同研究拠点、人・環境と物質をつなぐイノ
ベーション創出ダイナミック・アライアンス、多友会(多元研同窓会)
ポスター発表申込締切日:11月11日(金)
参加申込締切日:11月28日(月)
参加費:無料(懇親会参加費:一般3,000円・学生1,000円)
***プログラム***
12月7日
9:00-9:10 開会挨拶
9:10-10:50 ショートプレゼンテーション
11:00-14:00 ポスターセッション
14:10-17:50 特別講演(4件)
18:00-19:30 懇親会
12月8日
9:00-9:50 表彰式
10:00-12:00 新任教授講演(3件)
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◆申し込み先等、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/general/event/meeting/2016/index.html
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3) 行事予定
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第3回多元研キャリア支援交流会
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本交流会は、東北大学片平地区で学ぶ学部生、大学院生、ポスドクを対象
とした、キャリアパス形成のためのイベントです。インターンシップ制度を
導入している、あるいは導入を検討されている企業からの出展を募集してお
ります。出展いただける場合は、11月10日までに参加申込・お問合せフォー
ムよりご連絡ください。
企業と学生の懸け橋を目指す機会です。双方から積極的な参加をお待ちし
ております。
日時:2016年12月8日(木)13:00~17:00
場所:東北大学 片平キャンパス さくらホール
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
主催:東北大学多元物質科学研究所
***プログラム***
13:00-15:00 第一部 講演会:
就職やインターンシップの専門家や、インターンシップを
経験した卒業生による講演
15:00-17:00 第二部 企業との交流会:
企業からのブース出展によるインターンシップ制度等紹介
17:00-19:00 第三部 企業とのミキサー
****************
◆詳しくはこちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/general/event/career/03/
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4) 研究成果
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細胞内のカルシウム濃度を一定に保つメカニズムを解明
~ジスルフィド還元酵素が、貯蔵庫へのカルシウムの出入りを制御~
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細胞内のカルシウムイオンは、様々な生命現象の二次伝達物質として機能
する最も重要な物質の1つです。細胞内においてカルシウム貯蔵庫として働
く小胞体では、小胞体膜上のカルシウムチャネルやポンプがその濃度制御に
関わっています。小胞体カルシウムポンプSERCA2は、小胞体外から小胞体内
腔へのカルシウムイオンの取り込みを担い、小胞体膜を介したカルシウム濃
度の調整に必須とされています。これまでに、SERCA2b分子の小胞体内腔部
位には酸化還元制御を受ける2つのシステイン(アミノ酸の1種)が存在し、
このシステインが酸化されてジスルフィド結合することでカルシウムの取り
込みが抑えられることが知られていました。
今回、多元物質科学研究所 生体分子構造研究分野の稲葉謙次教授が参画
する共同研究チーム(京都産業大学 永田和宏チームリーダー)は、これの
逆向きの反応、つまり、SERCA2bのジスルフィド結合を還元してカルシウム
取り込みを活性化する酵素反応を見いだしました。さらに、この酵素”ERdj5
“が、小胞体内のカルシウムイオン濃度が低いときはSERCA2bを活性化し、濃
度が十分高くなるとSERCA2bから離れてSERCA2bを不活性化するという巧妙な
フィードバック制御機構を持つことも明らかにしました。
本研究の成果は、2016年9月30日に米国科学アカデミー紀要「Proceedings
of the National Academy of Sciences」のオンライン版で公開されました。
論文題目:”Redox-assisted regulation of Ca2+ homeostasis in the
endoplasmic reticulum by disulfide reductase ERdj5″
DOI: 10.1073/pnas.1605818113
論文掲載URL:http://www.pnas.org/content/113/41/E6055
◆詳しくはこちらをご覧ください。
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/10/press20160929-01.html
生体分子構造研究分野 稲葉研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/inaba/
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5) 研究成果
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スピン凍結状態における記憶効果とエネルギー構造
~乱雑さに刻み込まれた「記憶」からエネルギーランドスケープを探る~
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多元物質科学研究所 スピン量子物性研究分野の佐藤卓教授が参画する国
際共同研究グループは、スピン凍結状態中の記憶効果を詳細に調べる事によ
り、フラストレート磁性体の示すスピンの凍結状態がランダム系のスピング
ラス状態とは本質的に異なるエネルギー構造を持つことを明らかにしました。
ランダム相互作用を持つ磁性体において磁気モーメント(スピン)が低温で
ランダムに凍結する現象(スピングラス)は古くから知られていました。一
方で、磁気モーメント間の相互作用がフラストレートする磁性体においても
低温でスピン凍結が見られることが近年の研究によって明らかになっていま
した。本研究では、両者の凍結状態における記憶効果を磁気測定および数値
シミュレーションにより詳細に調べ、両者のエネルギーランドスケープの複
雑さに本質的な違いがあることを明らかにしました。
今回の研究はスピン凍結現象の今後の研究に有為な知見を与えるものです。
さらに、複雑なエネルギーランドスケープは物性物理学に限らず、種々の多
体系の理解にも用いられる極めて普遍的な概念であるため、メモリー効果か
らエネルギーランドスケープを探る今回の方法論は、それらの研究対象に対
しても新しい手法を提供すると期待されます。
本研究成果は、9月30日に米国科学アカデミー紀要
「Proceedings of the National Academy of Sciences」にてオンライン
公開されました。
対象論文:”Aging, memory, and nonhierarchical energy landscape of
spin jam”
DOI: 10.1073/pnas.1608057113
論文掲載URL:http://www.pnas.org/content/113/42/11806
◆詳しくは、こちらをご覧ください
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/10/press20161003-01.html
スピン量子物性研究分野 佐藤 卓 研究室
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/sato_tj/
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6) 受賞報告
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第9回分子科学会奨励賞
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多元物質科学研究所 量子電子科学研究分野の山崎優一助教が、第9回分子
科学会奨励賞を受賞しました。この賞は、分子科学研究分野において質の高
い研究成果を挙げ、分子科学の発展に寄与した分子科学会の若手会員に対し
て贈られます。9月13日に開かれた同学会総会で表彰式が行われました。
受賞業績:「多次元電子分光による分子軌道イメージング」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
分子科学会
http://www.molsci.jp/index.html
量子電子科学研究分野 高橋(正)研究室
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/takahashi-m/
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7) 受賞報告
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熱工学部会賞
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9月6日に徳島大学で開かれた化学工学会第48回秋季大会において、多元物
質科学研究所 高温材料物理化学研究分野の福山博之教授らによる共同研究
の発表が、熱工学部会賞を受賞しました。
受賞業績:「静磁場重畳電磁浮遊技術を用いた溶融Cu-Co合金の熱伝導率
測定」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
化学工学会 熱工学部会賞
http://www2.scej.org/therm-eng/
高温材料物理化学研究分野 福山研究室
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/fukuyama/
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8) 受賞報告
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2016年度矢上賞
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慶應義塾大学は、卒業後に社会で顕著な活躍をしている工学・理工学系の
同窓生のうち毎年5名程度に矢上賞を贈り、受賞者の講演会を開催していま
す。この度、多元物質科学研究所 量子光エレクトロニクス研究分野の秩父
重英教授が「青色・紫外線発光ダイオード材料の発光機構解明と時間・空間
同時分解発光計測法の開発」に関する研究を通じて社会に貢献したとして矢
上賞を授与されました。
10月1日には慶應義塾大学にて授賞式典と講演会が開かれ、秩父教授は
「青色・紫外線発光ダイオードの発光ダイナミクス研究」という題目で講演
しました。
◆詳しくはこちらをご覧ください。
矢上賞
http://www.st.keio.ac.jp/ygprize/
量子光エレクトロニクス研究分野 秩父研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/chichibu/index-j.html
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9) 行事報告
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学都仙台コンソーシアム サテライトキャンパス(公開講座)
「スーパーレントゲン! リウマチや乳がんの早期診断が変わるか?」
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10月8日(土) 仙台市民活動サポートセンターにて開催された、学都仙台
コンソーシアムサテライトキャンパス公開講座において、量子ビーム計測研究
分野の百生敦教授が、「スーパーレントゲン!リウマチや乳がんの早期診断が
変わるか?」と題して講演を行いました。
当日はあいにくの雨模様にもかかわらず、27名が参加し、講演後には、参加
者から沢山の質問や意見が寄せられ、百生教授がひとつひとつ丁寧に答えてい
ました。
◆下記URLにて当日の様子をご覧になれます
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/20161012/
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今週末10月28-30日は東北大学祭が川内北キャンパスで開催されます。
今回のテーマは「創造しくってごめんなさい」。
東北大の物静かでお堅いイメージを覆す、創造力溢れる賑やかな学祭となり
そうです。
併せて、同日に雨宮キャンパスでも「雨宮キャンパス感謝祭」が開かれます。
雨宮キャンパスは農学系の学部・研究科の移転によって今年度末で閉鎖され
る予定で、当キャンパスが一般公開される最後の機会となるでしょう。
紅葉に染まる構内を歩いて東北大文化に浸る3日間、ぜひお楽しみください。
※画像をクリックしますと詳細がご覧いただけます。
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◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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