メールマガジン 2013年 12月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013年12月号 No.101 ━━━
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多元研が関わる学会、研究発表会・シンポジウム、その他、
毎回ＨＯＴな情報をお届けいたします。
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～ 目次 ～
3) お知らせ — 多元研紹介動画と片平まつり2013の動画が完成
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1) 行事予定
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東北大学イノベーションフェア2014
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東北大学では、研究シーズと社会ニーズの出会いの場の構築、研究開発成果
の還元による地域貢献・震災復興の実現、科学・技術の交流・理解の場の提供を
目的に、「東北大学イノベーションフェア2014」を開催します。
会場では、震災復興に関わる特別展示と、12分野（ナノテク・材料、医療機器、
環境、情報通信、アグリ、社会基盤ほか）のブース展示、特別講演などを行ない
ます。多元物質科学研究所からは、3名の先生方が出展されます。また今回は新た
に、個別の相談が可能なブースを設置して、「開発へのアドバイスが欲しい」
「共同研究を検討している」などの相談に教員が直接対応致します。入場無料です
が、相談は事前予約制となっておりますので、お早めに申し込み下さい。
日程：2013年1月28日(火)10:30-17:00
会場：仙台国際センター
〒980-0856 仙台市青葉区青葉山
入場無料
展示内容：震災復興に関わる特別展示、12分野（ナノテク・材料、医療機器、
環境、情報通信、ほか）のブース展示、特別講演、デモ、プレゼンテーション、
相談ブース
—多元物質科学研究所教員による展示—-
＜ナノテク・材料＞
表面力測定によるナノ界面の新たな評価
原子分子材料科学高等研究機構・多元物質科学研究所 教授 栗原和枝
＜環境＞
ソルボサーマル反応による光化学機能材料の創製
多元物質科学研究所 教授 佐藤次雄、准教授 殷 シュウ
文部科学省「希少元素高効率抽出技術」拠点プロジェクト
多元物質科学研究所 教授 中村 崇
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2) 研究成果
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単元素準結晶の3次元構造の作製に成功
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多元物質科学研究所 金属機能設計研究分野の蔡安邦教授は、中央大学理
工学部物理学科の野澤和生助教、石井 靖教授、（独）物質・材料研究機構
の下田正彦主席研究員、英国リバプール大学のH. R. Sharma講師らと共同で、
単一元素からなる準結晶の3次元構造を作製する事に世界で初めて成功しま
した。
準結晶は、通常の周期結晶には見られない5角形や10角形の原子配列から
なり、黄金比とも密接に関係する「準周期」と呼ばれる美しい結晶構造が特
徴で、現在では多種の合金系や高分子、ナノ粒子系などで見出されています
が、単一の元素からなる準結晶は見つかっていません。その結晶構造と化学
組成の複雑性のため、準周期構造が安定化するメカニズムや、その特殊な
結晶構造を反映した新しい性質など、未だ多くの部分が謎に包まれたままで
す。こうした理由から、化学的に単純な「1つの元素からなる」準結晶の探
索が長らく続けられてきました。
共同研究グループは今回、既存の銀(Ag)-インジウム(In)-イッテルビウム
(Yb)合金の準結晶基板上に鉛原子を蒸着させる事で、基板準結晶の構造を模
した「準周期構造の鉛」を結晶成長させることに成功しました。これまで同
様の手法で1原子層（2次元）の単元素準周期膜を実現した報告はありました
が、複数の原子層（3次元）からなる単元素準周期構造の作製に成功した例
はありませんでした。今回の結果は単元素準結晶の実現に向けた大きな一歩
であり、今後、周期結晶にはない準周期構造特有の物性の発見や、準周期構
造の発現メカニズムの解明など、様々な方面の進展に繋がると期待されます。
この成果は、Nature Communicationsに2013年11月4日付で掲載されました。
論文題目：”Templated three-dimensional growth of quasicrystalline
lead”
http://www.nature.com/ncomms/2013/131104/ncomms3715/full/ncomms3715.html
DOI: 10.1038/ncomms3715
◆詳しくはこちらをご覧ください。
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/12/press20131202-01.html
金属機能設計研究分野 蔡研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=26
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3) お知らせ
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多元研紹介動画と片平まつり2013の動画が完成しました
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多元物質科学研究所を紹介する動画と今年10月に行われた「片平まつり
2013」の会場の様子を撮した動画が完成し、当研究所HPに掲載されました。
是非ご覧下さい。
・多元研紹介動画
URL: http://www.youtube.com/watch?v=uR0vk-FQvSw
多元研HPからは、メニューバーの「概要」＞多元研紹介動画
・片平まつり2013
多元研HPからは、Topics欄＞片平まつり2013の動画掲載
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12月12日は漢字の日。今年一年をイメージする漢字一文字が発表されました。
「輪（わ、リン）」
2020年東京五輪の招致成功、楽天イーグルスの優勝で東北地方が一致団結、
次々と起こる災害への支援の輪、TPP協定の太平洋を囲む環、などから連想され
るという理由に納得。
約1ヶ月の投票期間に9518票（5.6%）を集め、次点の「楽」とは956票差でした。
その後にも大きな票差なく「倍」「東」「風」等が続き、一年を振り返る思い
は皆其々なのだと感じます。
さて、来年はどんな一年になるでしょうか。
いつもよりちょっと長い年末年始の連休で羽を伸ばしつつ、新年に備えたいと
思います。
どうぞ良い年越しをお過ごしください。
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_/ 発行元：
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
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