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メールマガジン

Mail Magazine 4月号

メールマガジン 2013年 4月号

━━ ☆☆ 多元研 HOT NOW! ☆☆  ━━━━━━━━━━━━━━
   ★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013年4月号 No.93 ━━━

 このメールはメールマガジン希望登録者様に送らせて戴いております。
 多元研が関わる学会、研究発表会・シンポジウム、その他、
 毎回HOTな情報をお届けいたします。

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 ~ 目次 ~

1)お知らせ — 新任教授のご紹介

2)行事予定 — 希少元素高効率抽出技術開発プロジェクト
       化学分離グループ講演会

3) 研究成果 — 生きた状態で生物の高解像度電子顕微鏡観察を可能に

4)受賞報告 — 文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)

5)受賞報告 — 日本金属学会 谷川・ハリス賞

6)受賞報告 — 化学工学会 粒子・流体プロセス部会技術賞

7)受賞報告 — 日本原子力学会 再処理・リサイクル部会 業績賞

8)受賞報告 — 日本物理学会 第7回若手奨励賞(領域1)

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    1) お知らせ
  ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
    新任教授のご紹介
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平成25年4月に多元物質科学研究所に着任された教授より自己紹介の
 コメントをいただきました。

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■■  生体分子構造研究分野
■   稲葉 謙次(いなば けんじ) 教授
         
 4月1日付けで多元研生体分子構造研究分野に着任しました稲葉謙次と申し
ます。1998年に京都大学工学研究科で学位取得後は、英国MRCでの二年間を
除き、 京大ウイルス研究所、九大生体防御医学研究所と西日本を中心に研
究拠点を置いてまいりました。一年前には自分が東北大で勤務することにな
ろうとは想像もしておりませんでしたが、これも何かの縁。この縁を大切に
し、研究・教育に一層励んでいきたいと思っております。専門は構造生物学、
蛋白質科学で、現在の主要テーマは細胞におけるタンパク質品質管理機構の
解明です。特にシステインの酸化還元を介したタンパク質の高次構造形成シ
ステムに着目して研究を進めております。常に細胞レベルの現象を意識し、
単なる構造生物学という枠を超えた新たな研究分野の創造に腰を据えて取り
組みたいと考えております。何卒、よろしくお願い致します。

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■■  計算材料熱力学研究分野
■   大谷 博司(おおたに ひろし) 教授
         
4月1日付けで九州工業大学工学部マテリアル工学科より赴任いたしました。
私は仙台生まれで、本学大学院博士課程を修了後、工学部、学際科学研究
センターに勤務し、11年前に北九州に移り住みました。10年一昔といいます
が、久しぶりに故郷に帰ってくることができて、本当に感無量です。専門と
しているのは、量子力学に立脚する電子論計算法により評価した熱力学的物
性値を用いて状態図を理論的に計算し、それを実験的に確認する研究分野で
す。今後は計算材料設計のためのインフラを少しずつ整備しながら、伝統あ
る多元研に少しでも貢献できるよう努力する所存ですので、どうぞよろしく
ご鞭撻をお願いいたします。

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■■  エネルギーシステム研究分野
■   佐藤 修彰(さとう のぶあき) 教授
         
 4月からプロセス・システム工学研究部門エネルギーシステム研究分野を
担当しております佐藤修彰と申します。居室は素材工学研究棟(多元研RI
使用施設)3号館3号室です。資源・エネルギー・環境との共生を目指して、
水溶液(湿式)系や非水(乾式)系における放射性核種の化学的挙動特性を
把握し、高効率で廃棄物量の少ない核燃料のリサイクル方法や、レアメタル
資源のグリーンプロセスの開発を行うとともに、福島原発事故に関わる放射
性物質の挙動を評価し、安全な処理・処分プロセスの開発研究を進めていま
す。どうぞ宜しくお願い致します。

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■■  構造材料物性研究分野
■   木村 宏之(きむら ひろゆき) 教授
         
 4月1日より構造材料物性研究分野の教授に着任いたしました木村宏之と
申します。前任の野田幸男先生からこの分野を引き継ぐ事になりました。
 私の専門は、中性子・X線・放射光等の量子ビームを相補的に用いた構造
物性研究です。観測・解析手法の開発と、それらを利用して、様々な機能性
物質の物性について、原子・電子レベルでの解明を目指してきました。
 特に最近は、磁気と電気が強く結合して様々な新奇物性を示すマルチフェ
ロイック物質に注目して研究をしています。研究室のX線装置だけでなく、
中性子・放射光が出る所なら、世界中どこにでも赴いて実験をしてきたので、
仙台の生活が人生の半分以上を占めているにも関わらず、あまり仙台の事は
良く知りません…。
 今後も更に量子ビームの高次元での相補性を目指して研究を続けていき、
構造物性研究分野の発展に寄与して行きたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。

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■■  高分子ハイブリッドナノ材料研究分野
■   三ツ石 方也(みついし まさや) 教授
         
 4月1日付で高分子ハイブリッドナノ材料研究分野を担当することになりま
した。東北大学反応化学研究所リサーチアソシエイトとして1997年に採用さ
れて以来、反応化学研究所そして多元物質科学研究所にお世話になっており
ます。
専門は、高分子光機能、高分子超薄膜です。機能性分子や金属ナノ粒子な
ど様々なナノ材料のボトムアップ的な精密集積を手がけてきました。ナノ材
料の特異性と高分子の多様性を利用したハイブリッド材料を設計・構築し、
構造と機能の相関を明らかにする機能性高分子ハイブリッドナノ材料の創製
に関する研究を行っていきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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    2) 行事予定
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    希少元素高効率抽出技術開発プロジェクト
    化学分離グループ講演会
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所の中村崇教授が代表を務める「希少元素高効率抽出技術
開発プロジェクト」において、化学分離グループ講演会が開催されます。
参加自由ですので、是非お集まりください。

  日時:平成25年5月8日(水)13:00~17:00
  場所:多元物質科学研究所 事務棟 大会議室
  主催:希少元素高効率抽出技術開発プロジェクト 化学分離グループ

***スケジュール***
13:00-13:10   化学分離グループリーダー挨拶  村松淳司 教授
13:10-15:00   イオン液体の利用研究の動向(仮題)
            九州大学大学院工学研究院応用化学部門
            未来化学創造センター長 後藤雅宏 教授
15:00-15:45   レアメタルの抽出への応用(仮題)
            東北大学多元物質科学研究所
         ハイブリッドナノ粒子研究分野 蟹江澄志 准教授
15:45-16:30   フェノール樹脂を用いた湿式吸着による金の分離回収
            住友ベークライト(株) 先進技術開発研究所
                        桒原寿久 氏
16:30-17:15   Application of COSMO-RS approach for prediction of
        behavior of rare earth metals in ionic liquids
            東北大学多元物質科学研究所
        希少元素高効率抽出技術拠点  GRABDA Mariusz 講師

問い合わせ先:
 希少元素高効率抽出技術開発プロジェクト副拠点長 村松淳司 教授

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    3) 研究成果
  ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
    生きた状態で生物の高解像度電子顕微鏡観察を可能に
    ―高真空中でも蒸散を防ぐ「ナノスーツ」を発明―
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 多元物質科学研究所自己組織化高分子材料研究分野の下村政嗣教授(WPI
兼担)が研究代表者を務めるJST課題達成型基礎研究課題において、浜松医
科大学の針山孝彦教授らが、高真空下でも生命を保護できる生体適合性プラ
ズマ重合膜を発明し、生きたままの状態で生物を電子顕微鏡で観察すること
に成功しました。

 生物の体表は、多様な環境に対応するために細胞外物質で覆われています。
しかし、電子顕微鏡観察で行われる高真空下のような極限状態では、細胞外
物質は内部の物質の放出を抑制することができず、体積が収縮し表面微細構
造は大きく変形してしまいます。そこで、できるだけ生きた状態に近い微細
構造を観察するため、これまでは化学固定や試料の乾燥、金属蒸着などの表
面加工処理を行い、死んだ試料を観察していました。
 本研究グループは、ショウジョウバエの幼虫など一部の生物がもつ粘性の
細胞外物質に電子線またはプラズマを照射することで、高真空下でも生物内
部に含まれる気体や液体が奪われることを防ぐ薄膜(ナノスーツ)が形成さ
れることを発見しました。さらに、その細胞外物質に類似した界面活性剤
Tween20でもナノスーツを形成でき、生きたままで高分解能な電子顕微鏡観察
が可能になりました。
 今後は、死んだ生物の微細構造ではなく、生きた状態で微細構造や微細領
域の運きを直接観察できるようになり、生物のもつ未知の生命現象や行動の
解明につながると期待されます。また、そのような観察は、生物模倣技術な
どの「ものづくり」分野に大きく寄与すると期待されます。


 この研究成果は、米国科学雑誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」で4月
15日に公開されました。
論文タイトル:”A thin polymer membrane, nano-suit, enhancing
    survival across the continuum between air and high vacuum”
http://www.pnas.org/content/early/2013/04/10/1221341110.abstract?sid
=fee874d0-748a-4392-8925-6086fc14d837

また、NHKニュースや多数の新聞に取り上げられました。

◆詳しくはこちらをご覧ください。
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/04/press20130412-01.html

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   4) 受賞報告
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    平成25年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)
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 多元物質科学研究所無機材料創製プロセス研究分野の垣花眞人教授が、平
成25年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞しました。この賞は、
日本の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究や開発を行っ
た方へ贈られます。表彰式は4月16日、文部科学省・講堂にて行われました。

 業績名:鉱物にヒントを得た溶液並列合成法による新蛍光体探索の研究

◆詳しくはこちらをご覧ください。。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/04/1332785.htm

無機材料創製プロセス研究分野 垣花研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=38

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    5) 受賞報告
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    日本金属学会 谷川・ハリス賞
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 多元物質科学研究所金属資源循環システム研究分野の中村崇教授が日本金
属学会の谷川・ハリス賞を受賞しました。高温における金属学の進歩に貢献
したと高く評価されての受賞です。

◆詳しくはこちらをご覧ください。
日本金属学会
http://jim.or.jp/index.html

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    6) 受賞報告
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    化学工学会 粒子・流体プロセス部会技術賞
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 多元物質科学研究所機能性粉体プロセス研究分野の加納純也教授が(株)資
生堂と行った共同研究が、化学工学会 粒子・流体プロセス部会技術賞を受
賞しました。この賞は、粒子・流体プロセスに関連した新規性、有用性の高
い技術で、実用化あるいは実用化に近い段階まで達しており、その実用化に
より社会的にインパクトの大きな装置やシステム、プラントなどの開発を対
象とし、その基本原理の発明者、開発者に授与されます。

 受賞技術:粉末固型化粧料に関する新規製造プロセスの開発と工業化

◆詳しくはこちらをご覧ください。
化学工学会 粒子・流体プロセス部会
http://www2.scej.org/partluid/

機能性粉体プロセス研究分野 加納研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=84

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    7) 受賞報告
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    日本原子力学会 再処理・リサイクル部会 業績賞
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 多元物質科学研究所エネルギーシステム研究分野の佐藤修彰教授が、日本
原子力学会再処理・リサイクル部会より業績賞を贈られました。贈呈式は、
3月27日近畿大学で開かれた「第24回再処理・リサイクル部会 全体会議」に
おいて行われました。

受賞題目:
ハロゲン化および硫化反応による核燃料サイクルプロセスの基礎的研究

◆詳しくはこちらをご覧ください。
日本原子力学会 再処理・リサイクル部会
http://www.aesj.or.jp/~recycle/top.html

エネルギーシステム研究分野 佐藤(修)研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=51

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    8) 受賞報告
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    日本物理学会 第7回若手奨励賞(領域1)
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

多元物質科学研究所量子電子科学研究分野の山﨑優一助教が、日本物理学
会第68回年次大会において第7回若手奨励賞(領域1)を受賞しました。将
来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、学会をより活性化する
ために本賞は設けられ、受賞の対象は領域毎に決定されます。

受賞対象論文:
“Determination of outer molecular orbitals by collisional ionization
experiments and comparison with Hartree-Fock, Kohn-Sham and Dyson
orbitals”, Phys. Rev.A75(2007) 032721.
“3D mapping of photoemission from a single oriented H2O molecule”,
J. Phys. B42(2009) 051001.
“A highly sensitive electron momentum spectrometer incorporating a
multiparticle imaging detector”, Meas. Sci. Technol. 22(2011) 075602.

◆詳しくはこちらをご覧ください。
量子電子科学研究分野 高橋(正)研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=42

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昼食時に時折行っていた片平キャンパス傍の麻婆豆腐屋さん。
先日マスコミに「麻婆焼きそば」が取り上げられ、以前にも増して混むよう
になってしまいました。
炒めた中華麺に麻婆豆腐をかけた麻婆焼きそば。
気に入っていたのですが行列はご免なので、しばらくお預けです。

麻婆豆腐は中国四川省の代表料理。
唐辛子の熱い辛さだけでなく、花椒の痺れる辛さも存分に効かせます。
先のお店では辛さを注文できるのですが、唐辛子だけでなく花椒の量も変え
られると更に人気がでるかも、と思うのは少数派でしょうか。
       

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  _/   発行元:
  _/      東北大学多元物質科学研究所
  _/      広報情報室 022-217-5198
  _/      network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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