メールマガジン 2012年 9月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012年9月号 No.86 ━━━
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~ 目次 ~
2)研究成果 — Nature Materials Highlighted articlesに選ばれました
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1) 研究成果
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ナノ純薬による抗癌剤の開発
~副作用の無い次世代ドラッグデリバリーを目指して~
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多元物質科学研究所 有機ハイブリッドナノ結晶材料研究分野の笠井均准
教授らは、京都大学の村上達也助教らとの共同研究により、強い抗癌特性を
もつことで知られるSN-38の2量体化合物のナノ製剤化に成功しました。SN-38
は抗癌性をもつ一方、そのままでは細胞に取り込まれにくい性質でしたが、
研究グループでは、SN-38の2量体を新規合成して難水溶化した後、再沈法と
いう独自の有機ナノ結晶作製技術を駆使して、約50nmのナノ粒子を作製しま
した。このナノ粒子は、疎水性が細胞への浸透を進めるためか、既存のSN-38
系薬剤「イリノテカン」よりも高い抗腫瘍性を発揮しました。SN-38の2量体
粒子は、細胞内への輸送担体が不要なナノ純薬(Pure Nano Drugs (PND))で
あることから、担体による副作用の心配がないという優位性があります。
また、このナノ製剤化の手法は、低コストで大量生産が可能と考えられます。
将来的には、PNDによる効果的な薬剤投与の実用化が期待されます。
この研究成果は、国際学術誌「Angewandte Chemie」に掲載されました。
Angewandte Chemie 掲載論文:
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.201204596/abstract
また、日経プレスリリース(9月6日)や日経バイオテクonline(9月11日)、
日刊工業新聞(9月12日)で紹介されました。
日経プレスリリース掲載記事:
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=318610&lindID=5
日経バイオテクonline掲載記事:
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20120911/163164/
日刊工業新聞掲載記事:
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020120912eaah.html
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/09/press20120906-01.html
有機ハイブリッドナノ結晶材料研究分野(及川研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=35
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2) 研究成果
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Nature Materials Highlighted articlesに選ばれました
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学術誌 Nature Materials は今年創刊10周年を迎え、この記念に10年間に
当該誌に掲載された論文の中から、20編のランドマークが選出されました。
その中の1編に、多元物質科学研究所 金属機能設計研究分野の蔡安邦教授が
2007年に発表した論文 “Atomic structure of the binary icosahedral
Yb-Cd quasicrystal”が選ばれました。
◆詳しくはこちらをご覧ください。
Nature Materials Ten broad years
http://www.nature.com/nmat/focus/10-years/index.html
金属機能設計研究分野(蔡研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=26
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3) 受賞報告
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日本金属学会 若手講演論文賞
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多元物質科学研究所電子線干渉計測研究分野(進藤研究室)の研究成果を発
表した下記の論文が、今年度の日本金属学会若手講演論文賞を受けました。
この賞は、当学会誌または欧文誌”Materials Transactions”に掲載された
論文の中において学術上または技術上特に優秀な論文で、春秋の講演大会に
て35歳未満の若手講演者が一般講演発表したものを対象として贈られます。
論文題目:Observation of Electric Potential Distribution in Model
Capacitor Sample Using Electron Holography
著者: Ryuichi Kuramae, Hiroyuki Ono, Yoshinori Fujikawa,
Yasukazu Murakami and Daisuke Shindo
論文掲載URL:
http://matjournal.org/index.php?mid=jindex&pid=17846&stage=jlist3
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
日本金属学会
http://jim.or.jp/index.html
電子線干渉計測研究分野 進藤研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=57
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4) 行事予定
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第32回 表面科学学術講演会
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この講演大会では、表面科学とそれに関係した諸分野について、重要な課
題が議論されます。今年11月に仙台で開催される第32回大会では、下記の9つ
の分類において一般講演が行われます。
日時:2012年11月20日(火)~22日(木)
場所:東北大学 片平キャンパス 片平さくらホール
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
主 催:公益社団法人 日本表面科学会
共 催:多元物質科学研究所
参加申込み:当日受付
参加費:表面科学会会員5,000円、協賛学会員7,000円、非会員8,000円、
学生会員3,000円、学生非会員5,000円
講演分類:
1.表面物性
2.表面反応
3.表面構造作製技術
4.表面構造・表面物性評価技術
5.半導体
6.低次元・ナノ物質
7.ソフトマター
8.環境・エネルギー
9.その他
◆詳しくはこちらをご覧ください。
第32回 表面科学学術講演会
http://www.sssj.org/annual/mtg2012/
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5) 教員公募
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環境適合プロセス分野教授 公募案内
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公募人員:環境適合プロセス分野 教授1名
研究領域:金属素材環境適合プロセスに関する研究分野
常勤 任期なし
着任予定日:平成25年4月1日
選考方法:書類選考後、面接を行います。
公募締切日:平成24年10月26日(必着)
◆提出書類等の詳細は、多元研HPをご覧ください
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/www00/index.php?content_id=76
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猛暑の夏が過ぎ、だいぶ気候が穏やかになってきました。
まだ紅葉には早いですが、漢字辞典で小さな秋を探してみました。
まずは、「萩(ハギ)」
宮城県や仙台市の花に指定されているので、市内では殊によく目にします。
東北大学のマークも、萩がモチーフになっています。
銘菓「萩の月」も、この漢字の普及に貢献。
魚偏では、「鰍(カジカ)」
漢字で書かれる場合は、カサゴ目カジカ科に属す魚を指すことが多いけれど、
ヨシノボリやチチブ等の淡水生のハゼ科の魚を指す場合もあるとのこと。
トゲカジカなど海生のカジカの仲間は美味しい出汁がとれるそうです。
金偏になると、「鍬(クワ)」
畑を耕す農具ですね。
鰍も鍬も語源は、季節ではなく「シュウ」という音なのだそうです。
「愁(ウレ)い」「愀(サビシ)い」「啾(ナ)く」あたりは、共感する方
もいるのではないでしょうか。
寒い冬に近づいてゆく物悲しい秋の雰囲気は、古今変わることなく感じられ
るものなのでしょう。
「楸(ヒサギ)」「鞦(シリガイ)」なんて字もありますが、これらの実物
を知る方はどれほどいらっしゃるでしょう。
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