メールマガジン 2011年 10月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011年10月号 No.75 ━━━
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~ 目次 ~
2)行事予定 — 第38回国際核酸化学シンポジウム(ISNAC2011)
4)行事予定 — 第50回電子スピンサイエンス学会年会(SEST2011)
5)行事予定 — 第2回サステナブル理工学研究センターシンポジウム
6)行事予定 — 第11回東北大学多元物質科学研究所 研究発表会
8)受賞報告 — 日本学術振興会 平成23年度科研費審査委員の表彰
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1) 行事予定
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第11回東北大学多元物質科学研究所 研究発表会
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先日10月5日に発表されたノーベル化学賞、イスラエル工科大学のDaniel
Shechtman氏の「準結晶の発見」に贈られました。
この分野の日本での第一人者が多元物質科学研究所 金属機能設計研究分
野の蔡安邦(TSAI An-Pang)教授です。ノーベル化学賞の授与理由報告書には、
蔡先生の論文4報と図1点が引用され、中でも2報は安定な準結晶の発見とし
て”important””necessary” “breakthrough”等の言葉を交えて称賛されてい
ます。Shechtman氏と現在も親交の深い蔡先生に、準結晶分野の(特に蔡先
生が携わっている)研究について、当マガジンへ寄稿をお願いしました。
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今年のノーベル化学賞受賞者D.Shechtman は、1984年、液体急冷合金中に従
来の結晶学の常識を覆す対称性を持つ新しい”相”の存在を報告しました。そ
の3年後、我々は準結晶研究を始め、現在までに (1) 新しい準結晶合金の発
見、(2) 準結晶の安定性の起源と構造、(3) 機能材料への展開、に大別され
る研究を行ってきました。
(1)準結晶は発見当初、極めて準結晶性の悪い試料しか得られませんでし
たが、1987年のAl-Cu-Fe合金における安定相としての準結晶をはじめ、多く
の新安定相、しかも準結晶性のよい準結晶を発見しました。1994年には、
Zn-Mg-RE(RE:希土類金属)について一連の安定相準結晶を、2000年には初め
てCd-Yb系2元合金で安定相を見出しました。この2元準結晶合金は、従来の
準結晶と全く異なる構造を持ち、準結晶の世界をさらに拡げました。多くの
安定な準結晶の発見は、準結晶という新物質の存在を確立しました。発見し
た安定相は良好な完全性を有し、単準結晶も作製できたため、準結晶の構造
解明を可能にしました。
(2)準結晶の安定性に合金の電子濃度e/a、いわゆるHume-Rothery機構が深
く関係することを見出し、一連の準結晶相の発見につなげました。これにより
、準結晶の安定化機構の重要な経験則が確立されました。
(3)最近、準結晶の特性を利用した機能材料への応用にも着手しています。
アルカリ水溶液処理したAl-Cu-Fe系準結晶が従来の触媒より高活性、高熱安定
性であることを見出し、機能材料としての準結晶の新たな可能性を展開してい
ます。また、金属間化合物が異なる金属元素の触媒機能を代替できることを発
見し、その起源が類似した電子構造にあることを突き止め、貴金属代替の基礎
研究を進めています。
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金属機能設計研究分野 蔡研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=26
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2) 行事予定
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第38回国際核酸化学シンポジウム(ISNAC2011)
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日時:2011年11月9日(水)~11日(金)
場所:北海道大学クラーク会館
(震災と福島原発事故の影響で仙台国際センターから変更)
〒060-0811 北海道札幌市北区北8西8 電話:011-706-2989
参加費(当日):一般30,000円 , 学生10,000円
主催:核酸シンポジウム実行委員会
共催:東北大学・東北大学多元物質科学研究所
協賛:日本化学会・日本薬学会・高分子学会 他(予定)
実行委員長:東北大学多元物質科学研究所 和田健彦
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3) 行事予定
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第20回素材工学研究懇談会 -分離操作と高純度精製-
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日時:2011年11月14日(月)13:00 ~ 15日(火)12:05
場所:東北大学 片平キャンパス 片平さくらホール
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
参加費:一般2,000円 , 学生無料
主催:東北大学多元物質科学研究所
共催:日本鉄鋼協会東北支部、日本金属学会東北支部、資源・素材学会東
北支部、多元研窒化物ナノ・エレクトロニクス材料研究センター、
東北大学
*参加申し込みは10月31日までです。
申し込み方法等は下記URLにてご確認ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/www80/index.php?content_id=218
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4) 行事予定
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第50回電子スピンサイエンス学会年会(SEST2011)
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主題:物質科学・化学反応・ライフサイエンス・環境問題等に関わる電子
スピンサイエンス研究とその技術の広範な応用及び新しい検出方法・理論の
展開
日時:2011年11月16日(水)~18日(金)
場所:仙台国際センター (http://www.sira.or.jp/icenter/)
〒980-0856 仙台市青葉区青葉山無番地
主催:電子スピンサイエンス学会
共催:東北大学多元物質科学研究所、東北大学金属材料研究所
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
電子スピンサイエンス学会
http://www.sest.gr.jp/
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5) 行事予定
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第2回サステナブル理工学研究センターシンポジウム
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第2回サステナブル理工学研究センターシンポジウムを下記に開催致します。
多数の方々のご参加をお待ちしております。
日時:2011年11月22日(火) 9:30- 16:50
場所:東北大学片平キャンパス 材料・物性総合研究棟1号館1階 大会議室
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
研究交流会(懇親会):多元物質科学研究所 事務棟2階小会議室
17:00 – 19:00 会費 2000円
◆プログラム等詳細はこちらをご覧ください。室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/uploads/fckeditor/user/file/www98/Program.pdf
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6) 行事予定
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第11回東北大学多元物質科学研究所 研究発表会
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この発表会では、年に一度、多元物質科学研究所の最新の研究成果が一挙
に発表されます。参加は無料ですが、ポスター発表、聴講ともに、参加申し
込みをお願い致します。皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2011年12月8日 13:00~
場所:東北大学 片平キャンパス 片平さくらホール
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
主催:東北大学多元物質科学研究所
共催:東北大学
ポスター発表申込締切日:11月4日(金)
聴講参加申込締切日 :11月30日(水)
◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/www00/index.php?content_id=52
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7) 行事報告
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満員御礼!片平まつり2011
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10月8、9日、東北大学附置研究所等一般公開「片平まつり」が開催され
ました。両日とも清々しい秋晴れに恵まれ、多元物質科学研究所の会場には
延べ3000名の方々にお越しいただき、大盛況でした。「小学生から楽しめ
る」ことを目指して趣向を凝らし準備した全9出展。体験型企画が中心でし
たので、会場は真剣な表情で展示・体験を楽しむ子供達であふれていました。
ご来場いただきました多くの方々に厚く御礼申し上げます。
◆片平まつり当日の写真を多元研ホームページに掲載中です。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/public/index.php?content_id=43
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8) 賞の授与発表
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日本学術振興会 平成23年度
科学研究費助成事業審査委員の表彰
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多元物質科学研究所 生命機能制御物質化学研究分野の和田健彦教授が、
日本学術振興会より科学研究費助成事業(科研費)の書面審査における模範
となる審査意見を付したことに対して、表彰されました。
日本学術振興会では科研費の審査の質を高めるために、審査終了後、審査
結果を検証し、その結果を翌年度の審査委員の選考に反映させています。
平成20年度からは、検証結果に基づき模範となる審査意見を付した審査委
員を表彰しており、今年度は第一段審査(書面審査)委員約5000名の中から
和田教授を含めて49名が選ばれました。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
日本学術振興会
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/26_hyosho/index.html
生命機能制御物質化学研究分野 和田研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=25
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9) 教員公募
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プロセスシステム工学研究部門 粉粒体工学分野教授公募案内
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公募人員:プロセスシステム工学研究部門 教授1名
研究領域:粉粒体工学を機軸とする分離プロセスおよび材料創製に関する研
究分野
着任時期:平成24年4月1日(任期なし)
選考方法:書類選考後、面接を行います。
公募締切日:平成23年11月30日(必着)
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多元研10周年を機に、長年親しまれてきた多元研のロゴマークが生まれ変わ
りました。
旧3研究所の統合、異なる研究分野の融合、かつてない新しい研究領域の創
出と成長、そんな所員の思いが込められたロゴとのことです。
10月の記念式典でお披露目されましたが、それ以前に片平まつりでご覧にな
った方もいるかと思います。
ロゴが変わると「気持ちまで一新しなくては」と何だか感じるのは、影響さ
れすぎでしょうか。
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◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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