メールマガジン 2008年 5月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008年5月号 No.35 ━━━
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~ 目次 ~
1)受賞関係 — 第22回 独創性を拓く 先端技術大賞
「企業・産学部門」最優秀 経済産業大臣賞 受賞
2)研究成果 — 分子振動を単一分子で検出する技術の開発に成功
ナノテクノロジー分野で分子特性測定などの化学分析の実用化へ
3) 行事予定 — 多元研 講演会
「生命科学と化学の接点 ~分子レベルで見る細胞の世界~」
4)行事予定 — 東北大学理学研究科化学専攻 受験希望者対象
片平キャンパス見学会
5) 放送予定 — 東日本放送・東北大学共同企画番組
「東北大学の新世紀」放送予定
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1) 受賞関係
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第22回 独創性を拓く 先端技術大賞
「企業・産学部門」最優秀 経済産業大臣賞 受賞
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「第22回 独創性を拓く先端技術大賞」の最終審査の結果、吉川准教授らの
研究が高く評価され、「企業・産学部門」最優秀の【経済産業大臣賞】に
選ばれました。
この表彰制度は、自然科学分野の学生を対象に1986年に創設されたもので、
先端技術分野で活躍する若手研究者の独創性、創造性をはぐくみ、勉学・
研究への意欲を高めることを目的としています。
文部科学省、経済産業省、フジテレビジョン、産経新聞社、ニッポン放送
の後援、有力企業の協賛を得て毎年実施し「学生部門」と「企業・産学部
門」で表彰しています。
2008年の「第22回独創性を拓く 先端技術大賞」授賞式・レセプションは
7月、高円宮妃殿下のご臨席のもと、東京都内のホテルで開催されます。
◆受賞論文タイトル
「次世代癌治療の基盤となるPr:LuAGシンチレータを用いた
高解像度PET装置の開発」
・受賞者 吉川 彰1)、柳田 健之1)、鎌田 圭2)、薄 善行2)
国立大学東北大学1)、古河機械金属株式会社2)
◆先端技術大賞 概要
http://www.fbi-award.jp/sentan/about/index.html
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2) 研究成果
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分子振動を単一分子で検出する技術の開発に成功
ナノテクノロジー分野で分子特性測定などの化学分析の実用化へ
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JST基礎研究事業の一環として、東北大学 多元物質科学研究所の米田 忠弘
教授と岡林 則夫 研究員らのグループは、単一分子を対象とした化学分析である
走査トンネル顕微鏡―非弾性トンネル分光(STM-IETS)の検出効率を飛躍的に向
上させ、従来1億個以上の分子の集合で得られていたのと同等な精度のスペクト
ルを単一分子で得る新しい振動分光)技術を開発しました。
これは、ナノテクノロジー分野の発展に必須とされる、化学分析の実用化を前進
させるものです。
振動分光は、分子の化学分析において標準とされる計測手法の1つです。
この方法で精度よく分析を行うためには、その分子振動の中で10個以上ある主
だった振動スペクトル上のピークを総合的に判断する必要があります。しかし、
従来STM-IETSでは1~2個のピークしか検知することができず、そのため化学分
析に使う見通しが立っていませんでした。
本研究グループは、装置の改良によって低温での安定した高分解能STM-IETS信
号測定を可能にしたうえ、分子と吸着する基板との結合の強さを最適化すること
で、高感度な振動強度注2)の検出を実現しました。この技術により、ナノテク
ノロジーでの化学分析の重要な手法になるとみられるSTM-IETSによる分子振動の
標準スペクトルのデータベースを構築することが可能となりました。また、優れ
た空間分解能を生かして大きな生体分子などの局所部位の化学分析に適用される
ことも期待されます。
本研究成果は、2008年5月30日(米国東部時間)発行の物理科学専門誌
「Physical Review Letters」に受理され、オンライン版で近日中に公開されます。
・本成果は、以下の事業・研究領域・研究課題によって得られました。
戦略的創造研究推進事業 チーム型研究(CREST)
研究領域:「物質現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術」
(研究総括:田中 通義 東北大学 名誉教授)
研究課題名:低次元ナノマテリアルと単一分子の振動分光・ESR検出装置開発
研究代表者:米田 忠弘(東北大学 多元物質科学研究所 教授)
研究期間:平成16年10月~平成22年3月
◆東北大学 プレリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/press_release/pdf2008/20080527_1.pdf
◆日経プレリリース掲載
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=189965&lindID=4
◆独立法人 科学技術振興機構(JST)
http://www.jst.go.jp/
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3) 行事予定
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多元研 講演会
「生命科学と化学の接点 ~分子レベルで見る細胞の世界~」
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ケミカルバイオロジーの分野で大変ご活躍されている先生方の講演です。
日時:平成20年5月31日(土)
場所:東北大学 多元物質科学研究所
材料・物性総合研究棟1号館1階 大会議室
— プログラム —
13:00-13:10 趣旨説明 永次 史(東北大・多元研)
13:10-13:50 山東信介 先生(京都大・工学部)
「合理的設計に基づく核酸機能の拡張と生命化学への展開」
13:50-14:30 二木史朗 先生 (京都大・化研)
「膜と相互作用するペプチドの機能設計」
14:30-14:50 (休憩)
14:50-15:30 金原 数 先生 (東北大・多元研)
「生体高分子の超分子化学を利用した機能性物質の開拓」
15:30-16:10 林 良雄 先生 (東京薬大)
「小分子ペプチドを基盤とした難病治療薬の創製」
16:10-16:50 古田寿昭 (東邦大・理)
「遺伝子の機能発現を光制御するケージド化合物の開発」
16:50-17:10 総合討論
◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/general/information/080531.html
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4) 行事予定
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東北大学理学研究科化学専攻 受験希望者対象
片平キャンパス見学会
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開催日時:2008年6月24日(火曜日)午後1時より
集合場所:東北大学 多元物質科学研究所
材料・物性総合研究棟1号館 1F 大会議室
13:00-14:30 12研究室スタッフによる研究内容紹介
14:30-15:30 12研究室 ポスターによる研究内容紹介
15:30- 研究室見学
◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/general/information/080624.pdf
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5) 放送予定
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東日本放送・東北大学共同企画番組「東北大学の新世紀」放送予定
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東北大学・東日本放送 共同企画番組において、本研究所、蔡 安邦教授の
「新しい物質 ~準結晶~ 」が放送されます。
東日本放送では、6月9日(月)23:10から放送される予定です。
下記のホームページでも見ることが出来ます。
◆東北大学の新世紀 放送予定
http://www.tohoku100-tv.jp/next/index.html
◆金属機能設計研究分野 蔡研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/tsai/
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ご存知かと思いますが。。
6月4日は「虫歯の日」ではありません。虫歯予防の日です(^^)
「8020運動」は、満80歳で20本以上の歯を残そうとする運動のことで
厚生労働省、日本歯科医師会により推進されています。
20本以上の歯を持つ高齢者は活動的であり、寝たきりとなることも
少ないという報告があります。
日本人の成人の80%が罹患していると言われる歯周病。
初期の状態では殆ど自覚症状が無いために発見が遅くなりがちで、
ある程度進行しますと完全治癒することが難しくなります。
定期健診を行うことが大切ですね。
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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