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プレスリリース
東海大学、大阪大学、東北大学、福岡大学の共同研究グループ インスリンの簡便な化学合成法を開発 ~糖尿病患者が増加する中、新しいインスリン製剤技術としての応用に期待~
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〔図 1〕インスリンの化学合成。
(a)複数の保護基とその脱保護を利用した段階的な SS 結合架橋法による合成法。
(b)人工のリンカーペプチドを利用した生合成機構の模倣による合成法。
(c)本研究で開発した天然のインスリン A鎖および B 鎖の自己組織化を利用した合成法。

東海大学(所在地:神奈川県平塚市北金目4-1-1、学長:山田 清志〔やまだ きよし〕)理学部化学科講師の荒井堅太および同学科教授の岩岡道夫、ならびに大阪大学(所在地:大阪府吹田市山田丘1-1、総長:西尾 章治郎〔にしお しょうじろう〕)蛋白質研究所教授の北條裕信、東北大学(所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1、総長:大野 英男〔おおの ひでお〕)多元物質科学研究所教授の稲葉謙次および同大学学際科学フロンティア研究所助教の奥村正樹、福岡大学(所在地:福岡県福岡市城南区七隈8-19-1、学長:山口 政俊〔やまぐち まさとし〕)理学部化学科の安東勢津子(開発当時:講師、現在:非常勤講師)らの研究グループは、インスリンを構成する2本の異なるポリペプチド鎖(A鎖およびB鎖)が水溶液中で自己組織化してインスリンの構造を獲得するメカニズムの全容を解明しました。さらに、その知見をもとにA鎖およびB鎖を水溶液中で混合するだけで、目的のインスリンを得る簡便なインスリン合成法も開発。化学合成技術を基盤とした新しいインスリン製剤技術としての応用が期待されます。
本研究成果は、5月3日(木)付でイギリスの国際化学誌 Communications Chemistry 電子版に掲載されました。
プレスリリース本文(PDF)

論文情報

“Characterization and optimization of two-chain folding pathways of insulin via native chain assembly”
Kenta Arai, Toshiki Takei, Reina Shinozaki, Masato Noguchi, Shouta Fujisawa, Hidekazu Katayama, Luis Moroder, Setsuko Ando, Masaki Okumura, Kenji Inaba, Hironobu Hojo & Michio Iwaoka.
Communications Chemistry (2018) 1:26.
DOI: 10.1038/s42004-018-0024-0

東海大学理学部
大阪大学蛋白質研究所
生体分子構造研究分野(稲葉研究室)
学際科学フロンティア研究所
東北大学

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