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プレスリリース
燃えにくい新規電解質を用いた 高安全なリチウムイオン二次電池の試作に成功 – 容量100Whのラミネート型電池で基本性能を確認し、釘刺し試験において不燃を実証 –

発表のポイント

  • 高安全性、高イオン伝導度を両立する新規電解質材料を開発しました。
  • 新規電解質を用いた100Whラミネート型電池の試作に成功し、釘刺し試験により電池の不燃化を実証しました。
  • 従来の電池システムで安全性を担保するために設けられた補強材や冷却機構が不要になることから、電池システムの小型化、低コスト化が可能になります。

概要

株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原敏昭/以下、日立)と国立大学法人東北大学(総長:里見進/以下、東北大学)多元物質科学研究所(IMRAM)の本間格教授らの研究グループは、従来の有機電解液よりも引火点が高く、燃えにくい新規電解質を用いた高安全なリチウムイオン二次電池(以下、LIB)の試作に成功しました。容量100Whのラミネート型電池を用いて充電や放電などの電池特性を確認し、さらに、従来の有機電解液LIBでは発火に至る釘刺し試験において、試作したLIBの不燃化を実証しました。本技術により、安全性を確保しつつ、車載や民生用途向けなどのLIBの高容量化、高エネルギー密度化が可能となります。
プレスリリース本文(PDF)

press_180216

 

株式会社日立製作所
東北大学
エネルギーデバイス化学研究分野(本間研究室)

問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学多元物質科学研究所 サステナブル理工学研究センター
エネルギーデバイス化学研究分野
教授 本間 格(ほんま いたる)
電話:022-217-5815
E-mail:itaru.homma.e8[at]tohoku.ac.jp

<報道に関すること>
東北大学多元物質科学研究所 広報情報室(担当:伊藤)
電話:022-217-5198
E-mail:press.tagen[at]grp.tohoku.ac.jp