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お知らせ
笠井研究室にてインターンシップを受け入れました

2023年8月21日~25日の1週間、有機・バイオナノ材料研究分野(笠井均研究室)にてインターンシップを体験中の福島工業高等専門学校 化学・バイオ工学科4年の中本莉依瑠さん、天野巧巳さん、鈴木康介さんにお話を伺いました。

中本莉依瑠さん

天野巧巳さん

鈴木康介さん

インターンシップ先を決めた理由は?

中本莉依瑠さん:もともと有機化学の教科が好きで、担任の先生に相談して笠井先生を紹介してもらいました。

天野巧巳さん:僕も同じで、有機化学が好きで担任の先生に相談したら、笠井先生と共同研究をやっているということで紹介してもらいました。

鈴木康介さん:僕も同じです。2年生までは、「化学」という広い分野の授業を受けたのですが、3年生からいろんな分野の化学の授業が始まったんです。その中で有機化学が好きになりました。

 

今回はどんな活動をする予定ですか?

中本さん:3人とも、再沈法※1を使って、SN-38※2コレステロールのナノ粒子を作製しました。私は、温度条件を変えて作製したので、温度条件によって粒径がどのように変わるかを調べる予定です。

天野さん:僕は、濃度が濃いものと普通のものの2つ作ったんです。今日からは、濃度条件をどうしたら粒径にどんな影響があるのかを調べる実験をする予定です。

鈴木さん:僕は、貧溶媒の条件を変えて作ったナノ粒子で実験します。溶媒が水のものと食塩を加えたものを作ったので、環境によって何が違ってくるのかを調べる予定です。

 

インターンシップに参加してよかったことは?

中本さん:研究室の雰囲気を実際に見ることができて良かったですし、さらに有機化学を学びたくなりました。実験室の設備もすごくよくて、普段の授業とは違う学びがありました。まだ2日目ですが、今回の経験は自分の進路に大きな影響を与えてくれたと思います。

天野さん:大学の研究室の1日の流れを体験できたことや、先輩たちが実際にどんな感じで研究しているのかを間近で見れたことがよかったです。先輩たちと一緒に学食でご飯を食べながら、将来の話ができたのも楽しかったです。普段は、学校の先生の指示に従ってみんなで一緒に実験しているのですが、笠井研の先輩たちは、それぞれ個人のペースで自主的に実験を進めているので、すごいなと思いました。

鈴木さん:これまでは大学の人と触れ合う機会があまりなかったのですが、大学の先生や研究室の先輩の話を聞いていて、自主性というか、自分から学ぶ姿勢の大切さを実感しています。直接いろいろ話を聞けるのがよかったです。

 

将来の目標は?

中本さん:大学に進学してさらに有機化学を学んで、化粧品の研究開発に携わる仕事につきたいです。もともと肌が弱いので、それに対応できるような化粧品を開発できたらいいなと思っています。

天野さん:大学に進学して、製薬関連の研究開発に携わる仕事につきたいです。笠井研で抗がん剤の研究もやっていると聞いたので、興味を感じています。

鈴木さん:大学に進学して、大学や企業の研究員になって研究を続けるのが目標です。有機合成で社会に役に立つような新しい物質を作りたいです。

 

3人は、4年間同じクラスで過ごしてきたそうで、とても雰囲気がよく、今回のインターンシップ期間中に「研究室の先輩と仲良くなりたいです」「牛タンをたくさん食べたいです」と、楽しく話してくれました。 笠井先生からは「とにかく楽しんで研究してください!」とメッセージがありました。


※1.再沈法:対象有機化合物の溶液を貧溶媒中に注入し、急速に溶質を再沈澱させるとこで有機ナノ粒子を作製する手法
※2.SN-38:抗ガン性を有する化合物

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取材日:2023年8月22日