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お知らせ
多元研技術室で中学生の職場体験を受け入れています

多元研技術室機械工場では、仙台市教育委員会が「自分づくり教育」の一環として推進する職場体験授業を受け入れ、11月8日から4日間、仙台市立桜丘中学校2年生3名の職場体験を実施しています。

初日11月8日は、多元研技術室機械工場の概要紹介を含めたオリエンテーションに続いて、設計室にて、設計の仕事内容とその流れなどについて説明がありました。さらに、実際の製図方法についての詳しい講義を受けてから、正面図、側面図、平面図で構成される「三角法」を用いて、サンプルのブロックを図面に起こしました。ブロックのどの面を正面図に描いたらよいか真剣に考えながら、方眼紙にフリーハンドで描き出し、CADによる製図も体験しました。午後には汎用旋盤加工を体験しました。手順と注意事項について詳しい説明を受けてから、金属で作ったリングの内側のサイズに合うように円柱状の金属を削る作業を体験しました。実際の旋盤機を操作するため危険の無いように注意が必要ですし、0.1ミリ未満の単位で精密に加工するため、3人とも集中して作業に臨みました。参加した中学生は高額な工作機械に驚き、また、学校の授業では学べないような体験ができて面白かったと話していました。

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2日目の11月9日は、コンピュータ制御により自動で加工できる工作機械、CNC旋盤、CNC小型マシニングセンタ、ワイヤ放電加工機を操作しての加工作業と、やすりを使った手仕上げ加工を体験しました。CNC旋盤では、ステンレスのねじ加工に挑戦しました。円柱状のステンレスを装置にしっかりと固定し、設計図を確認しながら装置に数値を入力しました。CNC小型マシニングセンタでは、アクリル板に文字を削り出しました。コンピュータに文字を入力して装置にデータを送り、加工ができたらエアガンで削りくずを取り除いて完成です。ワイヤ放電加工機では、真鍮のプレートに四角形と星型を切り抜く作業に挑戦しました。午後には、四角形と星型の真鍮プレートを、午前中に切り抜いた部分にぴったりはまるように削る手仕上げ加工を体験しました。さまざまなサイズのヤスリを使って側面を少しずつ削っていきました。切り抜いた部分にぴったりはまるまで削ったら、表面が滑らかになるように細かいヤスリで整えて、最後に研磨剤でピカピカに磨きました。3人とも少し慣れてきたようで、昨日よりもうまく出来たと話していました。

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関連リンク:
東北大学多元物質科学研究所 技術室機械工場