2016年8月4日、青森県八戸北高等学校の2年生と3年生の計20名が多元研を見学しました。
副所長の福山博之教授による多元研についての簡単な説明を受けてから、2つのグループに分かれて見学しました。Aグループは福山研究室(高温材料物理化学研究分野)を訪問し、研究内容について説明を受け、結晶成長装置や実際に溶融ニッケルが浮遊する様子を見学しました。その後、ガラス工場で装置や作業の様子を見学し、一人ひとり技術職員の指導を受けて、実際にガラス工作に挑戦しました。Bグループは寺内研究室(電子回折・分光計測研究分野)を見学し、寺内正己教授から、原子を見る顕微鏡の仕組みや構造について、また、ほんの少しの振動でも画像が揺れるほどの影響がるため、地上よりも振動の少ない半地下に実験室をつくり、音による空気の振動を抑えるために、天井に防音シートを張るなどの工夫をしていると説明を受けてから、実際の電子顕微鏡の画像を見ました。また、わざと大きな音を出して、画像が揺れることを確認したりしました。続いて訪れた機械工場では、レーザー加工システムや旋盤の装置、設計室などを見学しました。工場では、「どんなところから依頼をうけますか?」「就職してすぐに第一線で仕事をするのですか?」などの質問があり、担当した技術職員が一つひとつ丁寧に答えました。
最後に福山教授から、「今日は2班に分かれてそれぞれ別の研究室と工場を見学したので、お互いにどうだったのか話し合ってください。」とまとめの言葉がありました。見学を終えた高校生からは、「研究だけをしているのかと思っていたが、オリジナルの実験装置も作っていて、かっこいい。」「白衣を着て研究しているイメージがあったが、普通のシャツやジーンズだったのが意外。」などの感想を頂きました。