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お知らせ
和田研究室で高校生による東北大学訪問体験実験を行っています

生命機能制御物質化学研究分野(和田健彦教授)では、平成28年6月18日から8月6日までの全4回にわたって、聖ウルスラ学院英智高等学校2年生29名による東北大学訪問体験実験を受け入れています。第1回では、和田研究室が取組んでいる、がん細胞特異的核酸医薬開発等について紹介し、今回の実験テーマである蛍光物質の構造と発光の関係や溶媒による蛍光発光色の変化について解説、体験実験の内容を説明しました。
6月30日に行われた第2回では、和田教授から「核酸医薬」の作用のしくみについて、今回の体験実験で挑戦する蛍光物質は、核酸医薬の開発においてどのように役に立つのか、そして今日の実験のポイントについて説明しました。レクチャーに続いて、高校生29名は、A班とB班に分かれて、和田研究室の大学院生の指導のもと体験実験と測定の見学を行いました。
A班は、3つの班に分かれて「鈴木―宮浦カップリングによる蛍光物合成」の実験にとりくみました。薬品を扱うため、エプロンと手袋、そして実験メガネを着けてから、A1、2班は、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーを使って、A3班は、分液ロートを用いて化合物の合成と単離・精製に挑戦しました。生成物にUVランプをあてて、反応の進行を目で観察しながら実験をすすめ、UVランプをあてた化合物が光るたびに歓声があがっていました。

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160630_1451B班は、単離精製された目的化合物の分子量をESI-TOF Massにより測定すると共に、紫外可視測定や蛍光波長なども測定しました。さらに多元物質科学研究所Central Analytical Facility(CAF)の600MHz NMR装置による測定とスペクトル解析も行いました。

第3回の体験実験では、A班とB班が交代して、全員が体験実験と測定の見学を行います。
最終回では、実際にChemBioDrawやPower Pointなどのソフトを用いてプレゼンテーション資料を作成し、職員と大学院学生も参加して5分~10分程度の発表と質疑応答を行う予定です。

 

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