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お知らせ
水上研究室にてインターンシップを受け入れました

2024年8月19日~23日の1週間、(水上研究室)にてインターンシップを体験中の、和歌山工業高等専門学校 生物応用化学科4年の留学生、AMARTUVSHIN MICHIDMAA(アマルツブシン ミチドマー)さんにお話を伺いました。

AMARTUVSHIN MICHIDMAA(アマルツブシン ミチドマー)さん

日本に留学しようと思ったきっかけは?

私が卒業したモンゴルの高校は、日本に留学した経験のある方が作った学校で、日本人の先生もいますし、制服も日本のものと似ているんです。卒業生の多くが、日本に留学しています。高校では、日本語や日本の文化などいろいろ学びました。特に興味を持ったのは、日本の挨拶の習慣です。相手を尊敬する精神がとてもよいな、と興味をもったことがきっかけです。

インターンシップ先を決めた理由は?

実は、日本に来る前から東北大学のことを知っていました。インターンシップで東北大学に行ってみたいと、担任の先生に相談したところ、和歌山高専の西嶋先生が以前多元研に在籍していたと教えてもらったので、西嶋先生にお願いして、水上先生を紹介していただきました。そして、水上研究室の研究内容を見て決めました。生物と有機化学が以前から好きだったからです。モンゴルの家には、生物が大好きな父の本がたくさんあったので、よく読んでいましたし、中学3年で生物の勉強が始まってからは、さらに興味を持つようになりました。

今回はどんな活動をしましたか?

亜鉛蛍光プローブを用いたUV及び蛍光スペクトルの測定と、バイオイメージングによる細胞内の亜鉛イオン量の測定を行いました。高専で行っている実験とは違いました。実験装置もすごいですし、実験のレベルが全然違うので難しかったのですが、先生方や研究室の先輩が1から丁寧に教えて下さったので、うまく実験することができました。先生方や先輩たちが実験している様子を見て、本当にすごいなと思いました。

 

インターンシップに参加してよかったことは?

まずは、英語が好きなりました。水上研究室の雰囲気は、まるで日本ではない他の国に留学しているみたいです。みなさん英語で話すんです。最初は緊張しましたが、少しずつなれてきたら、英語が面白いと思うようになりました。それから、先輩たちがすごく努力しているところを見て、私も頑張りたいという気持ちになりました。先輩たちが自分の研究について話すときの目がとてもキラキラしているんです。好きな事をやっている人はこんな感じなんだ、私も好きな事を見つけたいと思いました。人には、環境がとても大事だということにも気付きました。

将来の目標を教えてください。

一番近い目標は、英語が上手になることです。水上研究室の人たちはみんなすごくかっこよくて、私もこんな感じになりたいです。そして日本の大学に進学して、もっと勉強したい。日本でいろんな知識を身につけて、たくさん経験を積みたいです。最終的な目標は、モンゴルに帰って、モンゴルの生命化学分野に少しでも貢献できるようになることです。

 

ミチドマーさんは、インターンシップ期間中に、水上研究室の卒業祝賀パーティに参加したそうです。先生方が「東北らしいものをたくさん食べて」といろいろ勧めてくれて、美味しいものをいっぱい食べました、と楽しそうに話してくれました。「ずんだ豆腐」もすごく美味しかったそうです。

水上先生からは、「行ってもらったのは2年前に我々が論文発表した実験の一部で、技術的には最先端科学と言える内容ですが、測定原理なども原著論文を読んで理解していたので驚きました。将来がとても楽しみですね。」とメッセージがありました。

細胞機能分子化学研究分野(水上進研究室)

取材日:2024年8月23日