メールマガジン 2012年 8月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012年8月号 No.85 ━━━
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~ 目次 ~
1)行事予定 — 東北大-産総研合同シンポジウム
「材料科学で日本を元気にする」
3) 研究成果 — 金属元素を含まない初の無機物質系準結晶の作製に成功
5)受賞報告 — 日本学術振興会 平成23年度特別研究員等審査会
専門委員の表彰
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1) 行事予定
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東北大-産総研合同シンポジウム
「材料科学で日本を元気にする」
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8月31日に行われる東北大-産総研合同シンポジウム「材料科学で日本を
元気にする」にて、多元物質科学研究所 超臨界ナノ工学研究分野 阿尻雅文
教授が講演を行ないます。
シンポジウムでは、イノベーション創出に向けた最新の材料科学研究の成果
の紹介と、グローバル化時代における材料科学による国内産業の活性化に向
けた大学と公的研究機関そして産業界との今後の連携に関して議論します。
–題目—-
「超臨界技術開発における産学連携 ニーズと科学・技術の相互作用」
*阿尻雅文教授の講演:15:35-16:10
日時:8月31日(金) 13:00-17:35
場所:日経ホール
(東京都千代田区大手町1-3-7)
参加費:無料(定員600名)
◆東北大学ニュース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/07/event20120731-01.html
◆超臨界ナノ工学研究分野(阿尻研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=49
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2) 研究成果
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単分子上にセシウム原子で文字の点描に成功
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多元物質科学研究所 走査プローブ計測技術研究分野 米田忠弘教授、同大学
院理学研究科 錯体化学研究室 山下正廣教授の研究グループが、単一分子で
量子磁石の性質を示すテルビウム・フタロシアニン錯体上に吸着したセシウ
ム原子に電子注入による操作を施し、「Tohoku University」の頭文字
「T」「U」の点描に成功しました。
文字は、特定の単分子の表面にセシウム原子を付着させた後、走査型トンネ
ル顕微鏡を使って高い電流(パルス電流)を流し、描かれました。文字の作成
には、セシウム原子と単分子が持つ電子対の部分にパルス電流を注入すると
セシウム原子が飛び出す性質を利用しています。
今回の原子操作で特徴的なことは、セシウム原子の有無でテルビウム・フタ
ロシアニン錯体上のスピンを単一分子単位でオン・オフしたことであり、ス
ピンを0と1の信号として単分子上に記録する単分子メモリーへの開発につな
がり、小型かつ少ないエネルギーで動くメモリーの実用化が期待されます。
研究成果は、7月26日の河北新報に掲載されました。
◆走査プローブ計測技術研究分野(米田研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=58
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3) 研究成果
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金属元素を含まない初の無機物質系準結晶の作製に成功
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多元物質科学研究所 金属機能設計研究分野 蔡 安邦教授、藤田伸尚助教ら
の研究グループは、スウェーデンのストックホルム大学と共同で、金属元素
を全く含まない初の無機物質系(ハードマター)準結晶を作製することに成功
しました。
今回作製された準結晶は、十二回対称性を示す新しいタイプのシリカメソ多
孔体で、外形は正十二角柱の数ミクロンの粒子です。その断面の高分解能電
子顕微鏡像を見ると、正方形と正三角形の構造単位によるタイル張りが観察
されます。タイル張りを詳細に解析した結果、断面の中央に十二回対称準結
晶が形成し、十二枚の結晶ドメインがそれを放射状に取り囲んでいることが
確認されました。中央部分の構造は、既存のメソスケール(20-500Å)準結晶
と比較して高い準結晶性を示しています。
メソスケールで構造乱れのさらに少ない準結晶の作製が進めば、フォトニッ
ク結晶など光学的応用につながる可能性があります。
研究成果は、7月19日、Natureに掲載されました。また、8月6日の日刊工業
新聞に記事が紹介されています。
◆東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2012/07/press20120719-01.html
◆Nature
http://www.nature.com/nature/journal/v487/n7407/full/nature11230.html
◆金属機能設計研究分野(蔡研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=26
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4) お知らせ
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新機能無機物質探索研究センター 動画公開
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多元物質科学研究所 新機能無機物質探索研究センターWebページに、セン
ターを紹介する動画が公開されました。
是非、ご覧ください。
◆新機能無機物質探索研究センター
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/center/CENIM/index.html
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5) 受賞報告
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日本学術振興会 平成23年度特別研究員等審査会
専門委員の表彰
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多元物質科学研究所 軟X線顕微計測研究分野 柳原美廣教授が、日本学術振
興会より、有意義な審査意見を付した特別研究員等審査会専門委員として
表彰されました。
◆日本学術振興会
http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_senmonhyosho.html
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6) 受賞報告
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平成24年度日本磁気学会 業績賞
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多元物質科学研究所 ナノスケール磁気デバイス研究分野 北上 修教授が、
平成24年度日本磁気学会 業績賞を受賞しました。
業績賞は、磁気の学理および応用に関する一連の研究を通して日本磁気
学会の発展に貢献があった方に授与されます。
—業績題目—-
「高磁気エネルギーを有する超薄膜および超微粒子磁性材料の研究」
◆日本磁気学会
https://www.magnetics.jp/
◆ナノスケール磁気デバイス研究分野(北上研)
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=30
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お休みをとられ、故郷に帰られた方も多いかと思います。
地方独特の夏祭りやお盆の行事、風習の話にびっくりすることもありますが、
それぞれが大切に受け継がれていくことを願っています。
岩手県のほぼ中央に位置する街で、たくさんの提灯がつけられた竹飾りが、
夕暮れ時、ほの明るくあたりを照らしているのを見ましたが、とても幻想的
で温かい静かな気持ちになりました。
仙台では、8月6-8日に七夕が、8月20日に灯ろう流しが行われました。
さて、お盆は過ぎましたが、残暑の厳しい日が続いています。
もうしばらくは、熱中症の予防にも努めなければいけなさそうです。
小さな子供や高齢の方だけでなく、働き盛りの方も充分な注意が必要とのこ
とです。職場で言い出せず、我慢をしてしまい、具合を悪くしてしまうケー
スも多いようです。
勤務中も無理をせず、適度に休憩をとったりこまめに水分補給をしたり、暑
い日々を乗り切りたいですね。
来月のメールマガジン配信の頃には、過ごしやすい気候になり、秋の味覚が
お店に並びはじめていることを期待しています。
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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