━━ ☆☆ 多元研 HOT NOW! ☆☆ ━━━━━━━━━━━━━━
★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2024年10月号 No.231━━━
このメールはメールマガジン希望登録者様に送らせて戴いております。
多元研が関わる学会、研究発表会・シンポジウム、その他、
毎回HOTな情報をお届けいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~ 目次 ~
1) 行事予定 — [11/14 開催] 医薬品開発研究センターシンポジウム
2) 行事予定 — [11/18 開催] 金属資源プロセス研究センターシンポジウム
3) 行事予定 — [11/26-27 開催] 東北大学-台北科技大 ジョイントシンポジウム 2024
4) 行事予定 — [12/12-13 開催] 第24回東北大学多元物質科学研究所研究発表会
5) 受賞報告 — 貴金属研究助成金奨励賞を受賞
6) 受賞報告 — セラミックス協会秋季シンポジウム「優秀プレゼンテーション賞」を受賞
7) 受賞報告 — 化学系学協会東北大会「ポスター賞」と「優秀ポスター賞」を受賞
8) 受賞報告 — VASSCAA-12 & TVS-2024「IUVSTA-Elsevier Student Awards」を受賞
9) 受賞報告 — 日本鉄鋼協会第188回秋季講演大会「優秀ポスター賞」と「奨励賞」を受賞
10) 研究成果 — 光触媒の水素生成面を選んで極微細な助触媒を担持する技術を開発
~水に太陽光を当てるだけの水素製造技術の実用化に期待~
11) 研究成果 — 管収縮因子エンドセリンと受容体タンパク質が形成する複合体構造を解明
12) 研究成果 — 金属微粒子の表面構造制御で最大5倍近い水素製造触媒活性を実現
~水素エネルギー社会への貢献に期待~
13) 研究成果 — 微細粉末を作るボールミルの最適条件を 計算科学でシミュレーション
~粉砕装置の設計をより簡単に~
14) お知らせ — 防火・防災訓練を実施しました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1) 行事予定
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
医薬品開発研究センターシンポジウム「次世代創薬に向けたアプローチ」
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
日時:2024年11月14日(木)13:00~16:50
会場:東北大学薬学研究科大講義室及び、Zoomによる配信
参加登録フォーム:https://forms.gle/efqYTSHmLnmGFSJX7
参加申込締切:2024年11月11日(月)
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_event/20241030/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2) 行事予定
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
金属資源プロセス研究センターシンポジウム
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
日時:2024年11月18日(月)10:00 ~ 17:00
会場:東北大学多元物質科学研究所 南総合研究棟2大会議室
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_event/20241118/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3) 行事予定
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
東北大学-台北科技大 ジョイントシンポジウム 2024
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
日時:2024年11月26日(火)~27日(水)
会場:東北大学多元物質科学研究所 南総合研究棟2 大会議室
申し込み先: メールにてお申込み願います。
E-mail:satoshi.kameoka.b4tohoku.ac.jp(を@に置き換えてください)
参加申込締切:2024年11月15日(金)
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_event/20241126-27/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4) 行事予定
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
第24回東北大学多元物質科学研究所研究発表会
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
日時:2024年12月12日(木)~13日(金)
会場:東北大学片平さくらホール
参加登録:事前登録制
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/general/event/meeting/2024/regist.php
参加申込締切:11月19日(金)
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/general/event/meeting/2024/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5) 受賞報告
◇◆━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
貴金属研究助成金奨励賞を受賞
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━◇◆
根岸雄一教授が、石福金属興業株式会社の貴金属研究助成金制度において
「奨励賞」を受賞しました。
受賞題目:
「燃料電池の普及拡大を加速させる高活性白金系酸素還元電極触媒の創製」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20241025/
◆根岸研究室(精密無機材料化学研究分野)
https://www.rs.kagu.tus.ac.jp/negishi/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6) 受賞報告
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
セラミックス協会秋季シンポジウム「優秀プレゼンテーション賞」を受賞
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
小俣研究室の松本真志さんが、第37回セラミックス協会秋季シンポジウム
において「優秀プレゼンテーション賞」を受賞しました。
受賞題目:
「透明導電性酸化物ITOへの水素の溶解とプロトン伝導性」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20241006/
◆小俣研究室(原子空間制御プロセス研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/omata/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7) 受賞報告
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
化学系学協会東北大会「ポスター賞」と「優秀ポスター賞」を受賞
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
ナノ・マイクロ計測化学研究分野の山内皓太さんが、
令和6年度化学系学協会東北大会 A.無機化学/分析化学/環境化学において
「ポスター賞」を受賞 しました。
受賞題目:
「Observation of protein condensates in gel microdroplets」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20241001/
◆ナノ・マイクロ計測科学研究分野
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/hibara/html/index.html
笠井研究室の齊藤生真さんが、令和6年度化学系学協会東北大会
F.材料化学において「優秀ポスター賞」を受賞 しました。
受賞題目:
「selective drug release from glutathione-responsive prodrug nanoparticles」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20241028/
◆笠井研究室(有機・バイオナノ材料研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kasai/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
8) 受賞報告
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
VASSCAA-12 & TVS-2024「IUVSTA-Elsevier Student Awards」を受賞
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
米田研究室のZhipeng Wangさんが、VASSCAA-12 & TVS-2024において
「UVSTA-Elsevier Student Awards」を受賞 しました。
受賞題目:
「Unveil intramolecular exchange coupling variability within Single
Molecule Magnets: Insights from Bis(phthalocyaninato)terbium(III) (TbPc2)」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/komeda/news/126/
◆米田研究室(走査プローブ計測技術研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/komeda/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
9) 受賞報告
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
日本鉄鋼協会第188回秋季講演大会「優秀ポスター賞」と「奨励賞」を受賞
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
日本鉄鋼協会第188回秋季講演大会において、柴田浩幸研究室の福地唯史さんが
「優秀ポスター賞」、内田稜さんが「奨励賞」を受賞 しました。
受賞題目:
「酸窒化物融体を反応場とした鉄の還元機構の解明」(福地唯史)
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20241030/
受賞題目:
「CaO-SiO2系フラックスの粘度および熱伝導度に及ぼすTiO2/SiO2比の影響」(内田稜)
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20241030-2/
◆柴田(浩)研究室(材料分離プロセス研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/shibata/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10) 研究成果
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
光触媒の水素生成面を選んで極微細な助触媒を担持する技術を開発
~水に太陽光を当てるだけの水素製造技術の実用化に期待~
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
次世代エネルギー社会の実現に向けて、水に太陽光を当てて水素ガスを製造
できる水分解光触媒の開発は非常に重要です。しかし、その実用化にはさらな
る活性向上が必要不可欠です。水分解光触媒は光触媒母体と助触媒から構成さ
れます。光触媒母体の改良に関する報告例は数多くありますが、実際の反応サ
イトとなる助触媒については、その改良の余地が多くあります。東北大学多元
物質科学研究所の根岸雄一教授らの研究グループは、水に太陽光を当てるだけ
で水素を製造できる水分解光触媒上に粒径1 nm程度の極微細なロジウム・クロ
ム複合酸化物助触媒を、結晶面選択的に担持する新規手法の確立に成功しまし
た。
これにより、従来の助触媒担持手法(光電析法)と比較して、2.6倍高い水分
解光触媒活性を達成することに成功しました。本研究によって、様々な最先端
光触媒の更なる高活性化が可能になり次世代エネルギー社会の構築は大きく加
速されると期待されます。
論文情報:
“Ultrafine Rhodium-Chromium Mixed-Oxide Cocatalyst with Facet-Selective
Loading for Excellent Photocatalytic Water Splitting”
平山大祐、川脇徳久、小口颯太、小鹿野真衣、今直誓、安田友洋、樋上晃裕、 根岸雄一
Journal of the American Chemical Society
DOI:10.1021/jacs.4c07351
https://doi.org/10.1021/jacs.4c07351
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20241007/
◆メディア情報
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/20241011/
◆根岸研究室(精密無機材料化学研究分野)
https://www.rs.kagu.tus.ac.jp/negishi/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11) 研究成果
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
管収縮因子エンドセリンと受容体タンパク質が形成する複合体構造を解明
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
クライオ電子顕微鏡を用いて、血管収縮作用を持つペプチドホルモンである
エンドセリンについて、その受容体およびGタンパク質(細胞膜上で情報伝達を
担うタンパク質)との複合体構造を調べ、細胞間での情報伝達メカニズムを明
らかにしました。
ヒトは約60兆個の細胞で構成されており、細胞間での情報交換が協調的に行
われることで、正常な生命活動を維持しています。各細胞は細胞膜に包まれ、
細胞外からのさまざまなシグナルは、細胞膜の受容体タンパク質によって細胞
内に伝えられます。血管収縮作用を持つペプチドホルモンであるエンドセリン
(ET)については、細胞膜に存在するエンドセリンB型受容体(ETBR)との結合
構造が解明されていますが、ETBRとGタンパク質(細胞膜上で情報伝達を担うタ
ンパク質)の天然結合状態の複合体構造は未解明であり、情報伝達メカニズム
も十分に理解されていません。
本研究では、クライオ電子顕微鏡を用いて、ET、ETBR、Gタンパク質の複合体
構造を観察しました。その結果、Gタンパク質とETBRが強く結合する構造が明ら
かになりました。また、Gタンパク質の種類を識別するメカニズムや、受容体の
活性化に関わる要因を解明しました。本研究成果は、ETによる細胞情報伝達メ
カニズムの理解を深めるだけでなく、立体構造に基づいた新しい薬剤設計に役
立つと期待されます。
論文情報:
“Structure of endothelin ETB receptor-Gi complex in
a conformation stabilized by unique NPxxL motif.”
(エンドセリンB型受容体とヘテロ三量体Gタンパク質の複合体構造と生化学的特性)
Kazutoshi Tani, Saori Maki-Yonekura, Ryo Kanno, Tatsuki Negami,
Tasuku Hamaguchi, Malgorzata Hall, Akira Mizoguchi, Bruno M. Humbel,
Tohru Terada, Koji Yonekura & Tomoko Doi
Communications Biology
DOI:10.1038/s42003-024-06905-z
https://doi.org/10.1038/s42003-024-06905-z
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20241017/
◆米倉研究室
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/yonekura/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12) 研究成果
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
金属微粒子の表面構造制御で最大5倍近い水素製造触媒活性を実現
~水素エネルギー社会への貢献に期待~
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
H2は将来の「ネット・ゼロ・カーボン」社会において最も重要な燃料のひと
つと考えられており、水からH2を製造できる電極触媒の開発は非常に重要です。
しかし、現在の電極触媒には貴金属が使用されておりコストが高く、実用化に
はより少量で高活性を示す触媒の開発が必要不可欠です。
東北大学多元物質科学研究所の根岸雄一 教授らの研究グループは、粒径1nm
程度の極微細な金属ナノクラスターの表面構造を制御する合成手法を確立しま
した。具体的には粒径1 nm程度の金属微粒子の表面構造を制御できる合成手法
を確立し、得られた新規ナノ物質を電極触媒に応用することで、水素生成触媒
活性の向上に成功しました。
これにより、従来の金白金合金ナノクラスター触媒と比較して、最大で5倍近
いH2生成触媒活性を達成することに成功しました。本研究によって、原子レベ
ルで制御可能な金属ナノクラスターの更なる高活性化が可能になり、次世代エ
ネルギー社会の構築が大きく加速されると期待されます。
論文情報:
“Atomically Precise Au24Pt(thiolate)12(dithiolate)3 Nanoclusters with
Excellent Electrocatalytic Hydrogen Evolution Reactivity”
瀬良美佑、Sakiat Hossain*、吉川咲良、竹前花南、池田彩華、田中智也、
幸坂大河、新堀佳紀、川脇徳久、根岸雄一
Journal of the American Chemical Society
DOI:10.1021/jacs.4c10868
https://doi.org/10.1021/jacs.4c10868
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20241025/
◆根岸研究室(精密無機材料化学研究分野)
https://www.rs.kagu.tus.ac.jp/negishi/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
13) 研究成果
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
微細粉末を作るボールミルの最適条件を 計算科学でシミュレーション
~粉砕装置の設計をより簡単に~
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
東北大学多元物質科学研究所の久志本築助教らの研究グループは、湿式ボー
ルミル中の粉砕媒体であるボールの運動をDEM と呼ばれる計算手法を用いて表
現し解析しました。既往の報告から、DEM を用いてボールの運動を計算し、衝
突エネルギー、摩耗仕事、散逸エネルギーから、粉砕速度、摩耗速度、消費電
力がそれぞれ予測できることは報告されていました。しかし、湿式ボールミル
の装置設計では、粉砕速度、摩耗速度、消費電力をそれぞれ単独で評価するこ
とは少なく、それら3つの要素のバランスを考え設計することがほとんどです。
そこで本研究では、粉砕速度、摩耗速度、消費電力をDEMによるボールの運動か
ら同時に計算し、実測値と比較しました。その結果、3つの要素全てについて、
計算値と実測値が概ね一致することが確認されました。このことは、計算によ
り湿式ボールミルを設計できる可能性があることを示しています。
今回の成果から、経験と勘に依存しない湿式ボールミルの設計の実現が期待
されます。
論文情報:
“Development of design method for wet stirred ball milling by
simulation using DEM”
Kizuku Kushimoto*, Akira Kondo, Takahiro Kozawa, Makio Naito, Junya Kano
Advanced Powder Technology
DOI:10.1016/j.apt.2024.104689
https://doi.org/10.1016/j.apt.2024.104689
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20241031/
◆加納研究室(機能性粉体プロセス研究分野)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kano/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
14) お知らせ
◇◆━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
防火・防災訓練を実施しました
◇◆◇━━━━━━━━━━━━━◇◆
2024年10月24日、多元物質科学研究所とMaSC、SRISの教職員及び学生等を
対象とした「防火・防災訓練」を実施しました。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/20241024/
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
言葉の由来 「Golden states」
ゴールデンステイツとは、アメリカのある州のことを意味していますが、
どこだと思いますか?それは、カリフォルニア州です。では、なぜカリフォ
ルニア州がゴールデンステイツと呼ばれているのか。昔、カリフォルニアで
は金の発掘が盛んでした。その場の1つとして「キャリコ」があります。
今では発掘作業は行われていませんが、ゴーストタウンとして有名な観光地
になっています。西部劇のような恰好をして記念撮影をしたり、砂金探しの
体験もできるようです。また、サンフランシスコ湾と太平洋を接続する「ゴ
ールデンゲートブリッジ」という橋があるのですが、この橋は真っ赤な色を
しています。
・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆広報情報室では、講演会、シンポジウム、研究成果など
メールマガジンに掲載させていただける情報をお待ち致しております。
登録・変更・削除は、こちらからお願いいたします。
↓ ↓ ↓
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/magazine/
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
_/
_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
_/ ([at]を@に置き換えてください)
_/
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/