メールマガジン 2015年5月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015/ 5月号 No.118 ━━━
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~ 目次 ~
2) 行事予定 — 新機能無機物質探索研究センター・シンポジウム 講演会
3) 研究成果 — カーボンナノチューブ1本上で生体分子活性制御に成功
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1) 行事予定
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多元研 研究交流会
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「多元研 研究交流会」と題しまして、多元物質科学研究所の准教授・講
師の方々の講演会を4月より開いております。6月は下記の講演を予定して
おります。多様な研究分野の間で交流が活発になるよう、多くの方々にご参
加いただければ幸いです。
日時:6月18日(木) 15:30~16:30
場所:東北大学 片平キャンパス 南総合研究棟2号館1F 大会議室
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
****発表プログラム****
6月18日(木)
15:30~15:50 岡本 聡 准教授
「磁性体の磁化反転機構解明とその制御,そしてデバイス化への展望」
15:50~16:10 水上 雅史 准教授
「表面力・共振ずり測定法と界面分光によるナノ界面・閉じ込め液体の研究」
16:10~16:30 高岡 毅 講師
「表面における分子の反応素過程の解明と展開」
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2) 行事予定
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第7回 新機能無機物質探索研究センター・シンポジウム 講演会
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多元物質科学研究所 新機能無機物質探索研究センター(CENIM)が第7回シ
ンポジウム 講演会を行います。このシンポジウムでは、新機能無機物質探
索研究に関連した4件の招待講演とセンター構成員からの研究成果報告が予
定されております。
多数の皆様のご参加をお待ちしております。また同日に会費制の懇親会も
開催予定です。併せてご参加ください。
日時:2015年8月21日(金)13:00~
場所:東北大学 片平キャンパス 南総合研究棟2号館1F 大会議室
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
主催:多元物質科学研究所 新機能無機物質探索研究センター
◆詳しくは後日、下記URLに記載されます。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/center/CENIM/symposium/sym_news_20150821.html
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3) 研究成果
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カーボンナノチューブ1本上で生体分子活性制御に成功
-細胞や生体分子の活性を局所的に操る新しい「ナノヒーター」を開発-
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多元物質科学研究所 生物分子機能計測研究分野の井上裕一助教と石島秋
彦教授(現 大阪大学)らは、カーボンナノチューブ1本上で生体分子モー
ターの運動活性を観察し、レーザー照射によって運動速度を制御する新技術
を開発しました。
この研究では、炭素原子が筒状構造をとるカーボンナノチューブの微小形
状と高い熱伝導性に着目し、これを生体分子の活性制御に用いる技術の開発
に取り組みました。蛍光観察と暗視野像観察用の顕微鏡に局所加熱用の近赤
外レーザーを導入した計測システムを構築し、カーボンナノチューブ1本上
でミオシンによるアクチン繊維の滑り運動を観察しました。
細胞内でアクチン繊維は、ミオシン分子のモーター作用によって移動しま
す。この研究でミオシンをカーボンチューブに吸着させ、そこに蛍光標識し
たアクチン繊維とエネルギー源となるATPを加えると、チューブに沿ったア
クチンの移動が蛍光観察されました。さらに、このチューブの片端に近赤外
レーザーを0.2秒当てて加熱すると、レーザー照射時だけアクチンの移動速
度が可逆的に速くなることが示されました。
この手法は、他のタンパク質の活性制御にも応用できると考えられ、将来
的に生体分子機能メカニズムの解明や、医学的応用など汎用的な波及効果が
期待されます。
発表論文:”Single Carbon Nanotube-Based Reversible Regulation of
Biological Motor Activity”
ACS Nano, 2015, 9 (4), pp 3677-3684
DOI: 10.1021/nn505607c
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/nn505607c
◆詳しくはこちらをご覧ください。
東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/04/press20150427-01.html
生物分子機能計測研究分野 石島研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/ishijima/Index-J-tate.html
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4) 受賞報告
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耐火物技術協会 若林論文賞
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多元物質科学研究所 基盤素材プロセッシング研究分野の北村信也教授、
環境適合素材プロセス研究分野の丸岡伸洋助教らが耐火物技術協会から若林
論文賞を贈られました。当協会機関紙に発表した下記の論文が、技術の進歩
に寄与したとして高く評価されました。
受賞論文:”Dissolution Behavior of FeO-MgO Solid Solutions in Molten
Slag”
J. Tech. Assoc. Refract.,34(4),(2015),215-225.
◆詳しくはこちらをご覧ください。
耐火物技術協会
http://www.tarj.org/
基盤素材プロセッシング研究分野 北村研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=50
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5) 受賞報告
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日本顕微鏡学会 第16回奨励賞
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多元物質科学研究所 電子回折・分光計測研究分野の佐藤庸平助教が、日
本顕微鏡学会の第16回奨励賞を受賞しました。この賞は、顕微鏡やそれを用
いた研究の進歩に寄与する顕著な研究を発表し、将来の発展が期待される若
手学会員に贈られます。
研究業績:高分子EELSによるナノスケール物質の誘電物性の研究
◆詳しくはこちらをご覧ください。
日本顕微鏡学会
http://www.microscopy.or.jp/index.html
電子回折・分光計測研究分野 寺内研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=14
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6) 受賞報告
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日本顕微鏡学会 第30回論文賞
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多元物質科学研究所 電子回折・分光計測研究分野の寺内正巳教授らが発
表した論文が、日本顕微鏡学会より第30回論文賞を受けました。この賞は、
学術誌”Journal of Electron Microscopy(現 Microscopy)”に掲載された論
文の中から前2ヶ年の実績を審査し、学術上または技術上特に優秀な論文に
対して贈られます。
受賞論文:”A new grating X-ray spectrometer for 2-4 keV enabling a
separate observation of In-Lβ and Sn-Lα emissions of indium
tin oxide”
Microscopy (2013) 62(3):391-395.
doi: 10.1093/jmicro/dfs129
http://jmicro.oxfordjournals.org/content/62/3/391
◆詳しくはこちらをご覧ください。
日本顕微鏡学会
http://www.microscopy.or.jp/index.html
電子回折・分光計測研究分野 寺内研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=14
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5月10日、マリンピア松島水族館が88年の歴史に幕を閉じました。
http://www.marinepia.co.jp/
1927年に松島に開館し、同じ場所で営業する水族館としては日本最古でした。
小さい施設ながらもちょっとした遊園地があったり、冬はカキ小屋を出したり、
昔ながらのぬくもりのある水族館は、多くの人に親しまれていました。
2011年の津波被災から1ヶ月半で営業を再開し、
先の営業最終日には1万人近い来場者が訪れたそうです。
閉館後、生き物と飼育員は仙台港に新しくできる「仙台うみの杜水族館」へ
お引っ越し。
http://www.uminomori.jp/
新旧織り交ざった仙台の水族館はどのような場になってゆくのでしょうか。
7月1日のオープンが楽しみです。
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
_/
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