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お知らせ
「夏休み大学探検2019」を実施しました

190805_DSC07263 東北大学と仙台市教育委員会が主催する「夏休み大学探検」は、中学生が、世界トップレベルにある東北大学の研究者から「科学」について学ぶ夏休みのイベントです。
 多元物質科学研究所では、2019年8月5日、光物質科学研究分野の佐藤俊一教授が「光の不思議 -レーザーを使って光の謎を解こう-」と題して講義を実施し、仙台市内の中学生4名が参加しました。
 光とはなにか?について考え、光について知ろうとし、利用する学問の分野「光学」の歴史をたどりました。200年前に当時最先端の科学者たちにより論争となった「光は粒子か?波か?」の問題において歴史的な役割を果たした「アラゴスポット」の実験にも挑戦しました。直径1mmから0.3mmのステンレス球を実験用のカバーガラスに接着し、赤色レーザー光を当ててスクリーン上で光のパターンを観測する実験です。ステンレス球がとても小さいため、4人とも苦労していましたが、工夫を重ねて何度もチャレンジし、全員がアラゴスポットを観察することができました。青色のレーザー光を用いたデモンストレーションも観察しました。さらに、光源による違いについて、LEDとレーザーの色を比べることができる分光器を使って体感しました。

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写真(左):ピンセットやボンド等、ステンレス球をガラスに接着するための道具は自分で考えて選びました
写真(中):ステンレス球がとても小さいので、集中して慎重に作業しました
写真(右):レーザー光を当てる装置にセットしたステンレス球(矢印)

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写真(左):4人が真剣な表情で見守る中、レーザー光を当てる装置を調整しているところ
写真(中):白いスクリーンで観察したアゴラスポット
写真(右):レーザー光を直接見ることができる特別なカメラで観察しました

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写真(左):青色レーザー光を1円玉に当てて観察しました
写真(中):分光器でLEDとレーザー光の色を比べました
写真(右):講義を終えて。写真奥左が佐藤俊一教授、写真奥右から上杉祐貴助教、小澤祐市准教授


関連リンク:
仙台市教育委員会
光物質科学研究分野(佐藤俊一研究室)