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受賞
岩泉正基名誉教授が瑞宝中綬章を受章

平成28年春の叙勲が4月29日付で発表され、岩泉正基先生(東北大学名誉教授)が瑞宝中綬章に選ばれました。
岩泉正基先生は、昭和34年に東北大学理学研究科博士課程(化学専攻)を修了後、東北大学非水溶液化学研究所(平成3年4月に反応化学研究所に改組、平成13年4月に多元物質科学研究所に改組)において、35年の永きにわたり、化学の教育と研究に尽力しました。当時新しい分野であったESR(電子スピン共鳴)分光法の研究に挑戦し、企業と協力して機器の開発・改良に貢献するなど、独創的な発想のもと、常に最先端の情報・知見を得ることにこだわった研究成果は、国際的に高く評価されています。また、平成元年から定年までの7年間は、付属ガラス特殊工作実験施設長を併任、技術職員の技術向上に努めました。多くの国際学会で講演し、化学研究の国際化に努める一方、市民向け化学展の企画委員長を努めるなど、化学の普及、地域文化の発展にも大きく寄与しました。

春秋の叙勲は、国家又は公共に対し功労のある方、社会の各分野における優れた行いのある方などに授与されます。瑞宝中綬章は、公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方を表彰する勲章として、明治21年に制定されました。

関連リンク: 毎日新聞(2016年4月29日付),  内閣府