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お知らせ
中学生の職場体験を実施しました

 多元研技術室の機械工場では仙台市教育委員会が「自分づくり教育」の一環として推進する職場体験活動を受け入れ、「10月30日から3日間を仙台市立仙台青陵中等教育学校2年生3名」、「11月6日から3日間を仙台市立第一中学校2年生3名」の職場体験を実施しました。

 初日の午前中は、多元研技術室機械工場の概要紹介を含めたオリエンテーションに続き、3D-CADによるアクリルカ―の設計を行いました。アクリルで製作する車を自分たちで設計して、レーザー加工機で部品の切り出しをしました。初めて使う3D-CADで操作性が難しく大変だったけど、とても楽しく設計ができたと話していました。
 午後からは、旋盤加工・フライス盤加工・ロボドリル加工を体験しました。旋盤加工ではアルミニウムやステンレスなど様々な材質の切削を行い、材質による切削性の違いを体験しました。フライス盤加工では、材料をサイコロ状に削る挑戦をしました。ロボドリル加工では、設計図を参考にデータを入力してネームプレートを製作しました。


(仙台市立仙台青陵中等教育学校)

(仙台市立第一中学校)

 2日目は、ボール盤を使用して材料に「穴あけ」や「ねじ加工」を行い、アクリルカ―の組み立てを行いました。真剣な表情で工具等を使い、ひとつひとつ丁寧に作業していました。それからワイヤ放電加工機と溶接の体験もしました。ワイヤ放電加工機では自分の好きな形を設計し、材料の切り出しを行いました。溶接作業では、防護マスクと手袋を装着し、慎重に作業しました。また、アクリル板を切り出して迷路も製作しました。

(仙台市立仙台青陵中等教育学校)

(仙台市立第一中学校)

 3日目の午前中は、ガラス加工を体験しました。ガラス工場では、ガラス細工についての講義を受けてから、試験管とマドラーの製作に挑戦しました。ガスバーナーの火力の大きさや音に驚いたり、ガラス棒を回転させながら溶かす作業に苦労していましたが、技術職員による丁寧な指導のもとで安全に製作することができました。
 午後からは、岡本研究室(ナノスケール磁気機能研究分野)の実験室を見学し、岡本教授と谷口助教から「磁石のはなし」と題して研究の説明を受けました。実験装置を操作させてもらうこともでき、中学生たちはしきりに感心していました。

(仙台市立仙台青陵中等教育学校)

(仙台市立第一中学校)

 最後に中学生の皆さんから「この3日間、とても貴重な体験をさせていただきました。この経験を今後の生活に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。」と、お礼の言葉があり、職場体験は終了しました。

東北大学多元物質科学研究所機械工場
東北大学多元物質科学研究所ガラス工場
岡本研究室(ナノスケール磁気機能研究分野)