メールマガジン 2008年 6月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008年6月号 No.36 ━━━
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~ 目次 ~
1)行事予定 — 東北大学理学研究科化学専攻 受験希望者対象
東北大学 片平キャンパス見学会
2)行事予定 — 多元物質科学研究所-接合科学研究所
第2回 合同シンポジウム
= 新機能創製のための界面制御 =
3) 行事予定 — 機能性材料・皮膜・ナノ複合材料設計への
インパクトプロセッシング応用に関する国際ワークショップ
4)研究成果 — 分子振動を単一分子で検出する技術の開発に成功
ナノテクノロジー分野で分子特性測定などの化学分析の実用化へ
5) 研究成果 — 微小球を並べて作るマイクロ分波器
自己組織化プロセスを用いた集積回路の光配線
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1) 行事予定
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東北大学理学研究科化学専攻 受験希望者対象
東北大学 片平キャンパス見学会
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日時: 2008年 6月 24日(火)
場所: 東北大学 多元物質科学研究所
材料・物性総合研究棟1号館1階 大会議室
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
13:00-14:30 12研究室スタッフによる研究内容紹介
14:30-15:30 12研究室 ポスターによる研究内容紹介
15:30- 研究室見学
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/general/information/080624.html
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2) 行事予定
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多元物質科学研究所-接合科学研究所
第2回 合同シンポジウム
= 新機能創製のための界面制御 =
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東北大学多元物質科学研究所と大阪大学接合科学研究所は,多様な
物質・材料の界面制御による新機能創製をテーマとして第2回合同シ
ンポジウムを開催いたします.
本シンポジウムでは,ナノレベルの界面制御による新機能創出をめ
ざした革新的な物質・材料開発について最新の研究成果を発表・討論
する場を提供するとともに,今後の材料開発を先導する若手研究者と
産業界のコミュニティーを形成することを目的としたポスター発表会
&研究交流会を企画しております.
産学問わず広くみなさまの参加をお待ちしております.
日時: 2008年 7月 2日(土)13 : 30 ~ 19 : 00
場所: 東北大学 多元物質科学研究所
片平さくらホール
〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
主催: 東北大学多元物質科学研究所, 大阪大学接合科学研究所
共済: (社)資源・素材学会東北支部,粉体工学会 粉砕の高度利用研究会,
(財)青葉工学振興会, (社)日本鉄鋼協会東北支部,(社)日本金属
学会東北支部,(社)日本セラミックス協会東北北海道支部,
(社) 化学工学会東北支部,(社)みやぎ工業会
参加費: 2000円(資料代)
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・開会の挨拶
13 : 30 ~ 13 : 40 多元物質科学研究所・所長齋藤文良
・講演会
13:40 ~ 14:20 「 放射光による粉体表面酸化膜の
還元分解挙動解析と粉体界面結合性の向上 」
近藤勝義(接合科学研究所・教授)
14:20 ~ 14:40 「 マルチフェロイクの電磁場応答の界面磁性検出への応用 」
有馬孝尚(多元物質科学研究所・教授)
14:40 ~ 15:00 「 電磁気材料の空間パターニングにおける
人造界面テクトニクス 」
桐原聡秀(接合科学研究所・准教授)
15:00 ~ 15:20 休憩
15:20 ~ 16:00 「 超臨界場を利用した界面制御ナノ粒子創成 」
阿尻雅文(多元物質科学研究所・教授)
16:00 ~ 16:20 「 鉄鋼材料の摩擦攪拌接合 」
藤井英俊(接合科学研究所・准教授)
16:20 ~ 16:40 「 自己組織化相分離プロセス制御による
酸化物ナノ界面形成と電気的機能 」
関野 徹(多元物質科学研究所・准教授)
17:00 ~ 18:50 ポスター発表会&研究交流会
会場:片平さくらホール 1階
・閉会の挨拶
18 : 50 ~ 19 : 00 接合科学研究所・所長野城 清
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/general/information/080702.html
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3) 行事予定
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機能性材料・皮膜・ナノ複合材料設計への
インパクトプロセッシング応用に関する国際ワークショップ
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1.会期:2008年7月16日(水) 13:00~17:20,懇親会 17:30~19:00
2.主催:東北大学多元物質科学研究所
3.共催:日本金属学会東北支部,日本鉄鋼協会東北支部,
資源・素材学会東北支部
4.場所:東北大学多元物質科学研究所事務棟2階大会議室
仙台市青葉区片平2-1-1
5.参加費:無料(懇親会は有料)
6.概要:本ワークショップでは、比較的ソフトなバルク雰囲気条件下で
高速運動するボールの衝突や液体中のキャビテーションなどに
より局所的に引き起こされる、超高温・高圧の反応場利用をプ
ロセス原理とするメカノケミカル法、メカニカルアロイイング、
メカニカルコーティングなど、各種インパクトプロセッシング
法による機能性材料および皮膜、ナノ複合材料の設計に関する
国内外の最先端の研究に関する講演、ディスカッションを通じ
て学術的な理解を深めることを目的としています。
— プログラム —
13:00~13:10 Opening Address
Director, Prof. F. Saito (IMRAM, Tohoku University)
13:10~14:10 Invited Lecture:
”Application of MA Technique for
Composites and Coatings Producing”
Prof. S. D. Kaloshkin (Moscow Steel and Alloys Institute)
14:10~14:40 Invited Lecture:
”Application of Water Jet Cavitation
to Material Engineering”
Prof. K. Tokumitsu
(Institute of Industrial Science, The University of Tokyo)
14:40~15:10 “Recovery of Indium from ITO Scrap by Mechanochemical Method”
Prof. J. Kano (IMRAM, Tohoku University)
15:30~16:00 Invited Lecture:
”Mechanochemical Redox Process for Synthesis
of Mixed-valence Manganates”
Prof. O. Abe
(Collage of Engineering, Ibaraki University)
16:00~16:30 ”Fabrication of Nanostructured Coatings Using
Vibration Technique”
Dr. S. Romankov (IMRAM, Tohoku University)
16:30~17:00 ”Surface Modification and Coating of Aluminum Using
a Novel Ultrasonic-assisted Technique”
Dr. S. Komarov (Nippon Light Metal Co.)
17:00~17:20 Discussion and Closing Remarks
17:30~ 交流会(有料)
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/general/information/080716.html
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4) 研究成果
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分子振動を単一分子で検出する技術の開発に成功
ナノテクノロジー分野で分子特性測定などの化学分析の実用化へ
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JST基礎研究事業の一環として、東北大学 多元物質科学研究所の米田
忠弘 教授と岡林 則夫 研究員らのグループは、単一分子を対象とした化学
分析である走査トンネル顕微鏡―非弾性トンネル分光(STM-IETS)の検出効
率を飛躍的に向上させ、従来1億個以上の分子の集合で得られていたのと
同等な精度のスペクトルを単一分子で得る新しい振動分光注技術を開発し
ました。これは、ナノテクノロジー分野の発展に必須とされる、化学分析
の実用化を前進させるものです。
振動分光は、分子の化学分析において標準とされる計測手法の1つです。
この方法で精度よく分析を行うためには、その分子振動の中で10個以上
ある主だった振動スペクトル上のピークを総合的に判断する必要があります。
しかし、従来のSTM-IETS では1~2個のピークしか検知することができず、
そのため化学分析に使う見通しが立っていませんでした。
本研究グループは、STM-IETS装置の改良によって低温での安定した高分
解能STM-IETS信号測定を可能にしたうえ、分子と吸着する基板との結合の
強さを最適化することで、高感度な振動強度注の検出を実現しました。
この技術により、ナノテクノロジーでの化学分析の重要な手法になると
みられるIETS による、分子振動の標準スペクトルのデータベースを構築
することが可能となりました。また、優れた空間分解能を生かして大きな
生体分子などの局所部位の化学分析に適用されることも期待されます。
本研究成果は、2008年5月30日(米国東部時間)発行の物理科学
専門誌「Physical Review Letters」に受理され、オンライン版で近日中に
公開されます。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
・東北大学 プレリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/press_release/pdf2008/20080527_1.pdf
・科学技術振興機構(JST)プレス
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20080527/index.html
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5) 研究成果
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微小球を並べて作るマイクロ分波器
自己組織化プロセスを用いた集積回路の光配線
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独立行政法人物質・材料研究機構、量子ドットセンターの三井 正 主任
研究員らは国立大学法人東北大学 多元物質科学研究所と共同で、微小球共
振器を自己組織化的に並べることで、直角曲げが可能なミクロンスケールの
光配線と分波器の開発に成功した。
近年、コンピュータをさらに高速化するために、集積回路内部の情報伝送
の一部を光通信に置き換える方法が注目されている。これを実現するために
は数nmの幅で最大数mmに渡って光を伝搬させ、さらに数nmの曲率半径で
自在に光配線を行う必要がある。しかしながら、これまでの光導波路の技術
では屈折率差が大きくとれないため、このような小さい曲率半径を実現でき
なかった。一方で、エアートレンチ型クラッドやフォトニック結晶を用いる
方法が報告されているが、これらの新しい方法も、光を閉じ込めるための構
造が外側に必要であるため「ミクロンスケールの幅で、自在に」光導波路を
作ることが難しかった。
高屈折率の光共振器を連結させて作る光導波路はクラッドを必要とせず、
共振器自体を配列することで自在に光配線が可能である。特に、微小球を
共振器として使う方法は、自己組織化手法を用いて配列することが可能と
なる。今回、パターニングを行った基板をテンプレートとして用いることで、
微小球を配列し、その内部の伝播光を導波路-集光モード近接場光学顕微鏡
で観察を行ったところ、異なる共振波長の光を分岐させ、分波器としても機
能することがわかった。
今回開発した光配線法は、集積回路内部に複数個配置された中央演算装置
(CPU)の間で、高速で情報をやり取りするための光導波路として応用が可能
である。さらに、複数の波長を使い分けることで、行き先を指定した情報伝
送も可能になると期待され、今後はより高度な機能を持った光導波路につい
て研究を進めていく。
本研究成果は、東北大学 多元物質科学研究所-物質・材料研究機構 連携
ラボプロジェクトの一環として得られたものであり、6月26~27日につくば
国際会議場で開催される日本光学会第17回ナノオプティクス研究討論会にて
発表される予定である。また、米科学誌Optics Letters誌に近日掲載される。
(平成20年5月30日)
◆独立行政法人 物質・材料研究機構 プレリリース
http://www.nims.go.jp/jpn/news/press/pdf/press239.pdf
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昭和53年(1978年)6月12日17時14分、マグニチュード7.4、震度5の
地震が仙台市を襲いました。気象庁により「宮城県沖地震」と命名された
この地震から30年が経った6月14日「岩手・宮城内陸地震」が起きました。
宮城県では6月12日を「県民防災の日」としている為、学校などでは
避難訓練が行われたところが多く、その2日後のことでした。
誰もが「まさか」と思ったこの地震で、多くの被害が報告されました。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
月日が経てば記憶も薄れがちになります。
一般的に備蓄は3日分必要と言われていますが、近年のアンケートでは
「約4割が地震対策は特にしていない」という結果もあります。
以下のホームページでは、役立つ防災情報が掲載されていますので
「いつ起きるか分からない地震」の為に、是非ご覧になって下さい。
◆仙台市 防災・緊急情報
http://www.city.sendai.jp/soumu/kouhou/bousai/index.html
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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