メールマガジン 2017年4月号
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★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017/ 4月号 No.141 ━━━
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~ 目次 ~
2)行事予定 — 附置研究所が提案する若手研究者アンサンブルプロジェクト
3)行事予定 — ナレッジキャピタル超学校「日本の研究、最前線」
4)研究成果 — 細胞内pH変化を利用したタンパク質品質管理のメカニズム
5) 研究成果 — 新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学合成と機能解明に成功
6)受賞報告 — Applied Physics Express "Spotlights" に選出
9)行事報告 — 講演会「3GeV東北放射光SLiT-Jとは」
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1) 行事予定
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「環境調和材料の創製」に関する講演会
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中国蘭州大学物理学院 王育華 教授による講演会を開催します。
日時:平成29年5月19日(金)13:10- 14:10
場所:東北大学多元物質科学研究所 南一号館(3階)共通スペース
参加費:無料
講師:王 育華 教授 / Prof. Yuhua WANG
中国蘭州大学物理学院教授、特殊機能材料ナションナル重点ラボ室長
演題:Recent Progress in Long-wavelength Long Persistent Phosphor.
主催:東北大学多元物質科学研究所 新機能無機物質探索研究センター
共催:物質・デバイス領域共同研究拠点
人・環境と物質をつなぐイノベーション創出ダイナミック・アライアンス
◆詳しくはこちらをご覧ください。
http://five-star.tagen.tohoku.ac.jp/news/event/detail.php?id=229
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2) 行事予定
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附置研究所が提案する若手研究者アンサンブルプロジェクト
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多元物質科学研究所が参画する『東北大学附置研究所若手アンサンブル
プロジェクト』は、東北大学附置研究所・センター連携体が推進するプロ
ジェクトです。2015年に附置研究所間の若手研究者の研究交流を目的とし
て始まり、今年度からは、東北大学の全部局に対象を広げて共同研究を展
開するプロジェクトとなりました。当プロジェクトに多くの研究者が加わ
っていただけるように、今回、附置研究所の歴史や研究科との関わり、活
動等が紹介されます。
日時:2017年6月12日(月) 13:30~16:00
場所:東北大学 カタールサイエンスキャンパスホール
主催:東北大学 附置研究所・センター連携体
****プログラム****
13:30 開会
13:30 「附置研の歴史と意義」
金属材料研究所所長 高梨 弘毅
14:00 「研究所のアクティビティと大学機能強化への貢献」
電気通信研究所長 大野 英男
14:30 「研究所若手アンサンブルプロジェクト」
学際科学フロンティア研究所 鈴木 一行
15:00 パネルディスカッション
「文系を含めた部局間の交流と共同研究への期待」
附置研所長,生命科学研究科長,他
16:00 閉会
※当日は、ポスターセッションも予定されています。
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◆詳しくはこちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_event/ensemble1706/
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3) 行事予定
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ナレッジキャピタル超学校「日本の研究、最前線」
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5月8日、グランフロント大阪において、学校を超える、自分も超える
ナレッジキャピタル超学校、国立大学附置研究所・センター長会議 X
KNOWLEDGE CAPITAL「日本の研究、最前線」が開校します。
多元物質科学研究所が拠点本部を担う「物質・デバイス領域共同研究
拠点」を構成する研究所のうち、東北大学多元物質科学研究所、北海道
大学電子科学研究所、東京工業大学化学生命科学研究所、九州大学先導
物質化学研究所から最前線の研究者が登壇します。
第1回講座には、多元物質科学研究所長の村松 淳司教授が登壇し、
研究所の取り組みや、最先端の研究成果についてお話します。
**** 第1回講座 ****
日程:5月8日(月)19:00~20:30(開場18:30)
会場:グランフロント大阪北館1F「カフェラボ」
「ビールの泡から最先端ナノ材料開発」
村松 淳司(多元物質科学研究所 教授・所長)
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※第1回講座は、満席のため締め切りました。
◆詳しくはこちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_event/20170424/
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4) 研究成果
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細胞内pH変化を利用したタンパク質品質管理のメカニズム
― pHセンシング機構の構造基盤を解明 ―
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多元物質科学研究所の渡部 聡助教、稲葉 謙次教授、サン・ラファエル
研究所のシティア教授らの共同研究グループは、細胞中で分泌タンパク
質の品質管理を担うERp44というタンパク質について、中性および酸性
条件下における立体構造をX線結晶構造解析によって決定し、細胞内の
pH変化に応答したERp44の構造変化を明らかにしました。構造解析の結果、
保存された複数のヒスチジン残基(タンパク質を構成するアミノ酸の一つ)
が、pH変化に伴いプロトン化状態(水素原子が一つ結合した状態)を安
定化することによって、全体のドメイン配置や局所的な構造変化が誘起
され、分子表面の電荷分布が大きく変化することが分かりました。
また、ERp44が様々な未成熟の分泌タンパク質を捉える仕組みも明らかに
なりました。本研究により、細胞内の分泌経路におけるタンパク質品質
管理機構の一端が分子構造レベルで深く解明されました。
本論文は「Proceedings of the National Academy of Sciences
of the United States of America」
において、2017年4月3日(米国東部時間)にオンライン公開されました。
対象論文:Structural basis of pH-dependent client binding
by ERp44, a key regulator of protein secretion
at the ER-Golgi interface
DOI: 10.1073/pnas.1621426114
論文掲載URL: https://doi.org/10.1073/pnas.1621426114
◆詳しくは、こちらをご覧ください
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20170404/
生体分子構造研究分野 稲葉研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/inaba/
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5) 研究成果
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東海大学,東北大学,大阪大学の共同研究グループ
新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学合成と機能解明に成功
~体内での薬効が長時間持続する新規インスリン製剤への応用に期待~
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東海大学理学部化学科講師の荒井 堅太および同学科教授の岩岡 道夫、
ならびに東北大学学際科学フロンティア研究所(多元物質科学研究所兼任)
助教の奥村 正樹、多元物質科学研究所助教の渡部 聡および同研究所教授の
稲葉 謙次、大阪大学蛋白質研究所教授の北條裕信らの研究グループは、
天然のインスリン(ウシ膵臓由来)に含まれるジスルフィド結合の一つを
ジセレニド結合に置換した新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学
合成に成功しました。これにより、糖尿病治療において、体内での薬効が
長時間持続する新規インスリン製剤としての応用が期待されます。
本研究成果は、4月10日(月)付でドイツの国際化学誌「Angewandte
Chemie International Edition」電子版に掲載されました。
対象論文:Preparation of Selenoinsulin as a Long-Lasting Insulin Analogue
DOI: 10.1002/anie.201701654
論文掲載URL: https://doi.org/10.1002/anie.201701654
◆詳しくは、こちらをご覧ください
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20170411/
生体分子構造研究分野 稲葉研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/inaba/
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6) 受賞報告
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Applied Physics Express "Spotlights" に選出
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量子ビーム計測研究分野(百生研究室)の矢代 航准教授による研究成果が
Applied Physics Express誌の”Spotlights”論文に選出されました。
対象論文:Sub-10-ms X-ray tomography using a grating interferometer
Published 4 April 2017,
Applied Physics Express, Volume 10, Number 5
論文掲載URL: https://doi.org/10.7567/APEX.10.052501
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
Applied Physics Express “Spotlights”
http://iopscience.iop.org/journal/1882-0786/page/Spotlights
量子ビーム計測研究分野 百生研究室
http://mml.tagen.tohoku.ac.jp/
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7) 受賞報告
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電気化学会進歩賞(佐野賞)、論文賞を受賞
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固体イオニクス・デバイス研究分野(雨澤研究室)の中村 崇司助教が、
2016年度の「電気化学会進歩賞(佐野賞)」および「電気化学会論文賞」
を受賞しました。
・電気化学会進歩賞(佐野賞)
受賞題目:
「酸素不定比性に着目した機能性酸化物の電気化学的機能発現に関する研究」
・電気化学会論文賞
受賞題目:「その場軟X線吸収・発光分光同時測定技術の開発」
“In-situ Simultaneous Soft X-ray Absorption and Emission Spectroscopy
underControlled Atmosphere and Temperature”
◆詳しくは、こちらをご覧ください。(公益社団法人 電気化学会)
http://www.electrochem.jp/info/info.html
固体イオニクス・デバイス研究分野 雨澤研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/amezawa/index-j.html
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8) 受賞報告
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日本金属学会金属組織写真優秀賞を受賞
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進藤 大輔教授(電子線干渉計測研究分野)が、日本金属学会金属組織写真
優秀賞「透過電子顕微鏡部門」を受賞しました。
日本金属学会金属組織写真優秀賞は、学術上または技術上有益な組織写真
に贈られるもので、光学顕微鏡部門、走査電子顕微鏡部門、透過電子顕微鏡
部門、顕微鏡関連部門の4部門があります。
受賞題目:
「Ni50Mn20In30ホイスラー合金における逆位相界面での偏析現象」
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
公益社団法人 日本金属学会(各種賞)
http://jim.or.jp/INTRO/prize.html
電子線干渉計測研究分野(進藤研究室)
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/shindo/
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9) 行事報告
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講演会「3GeV東北放射光SLiT-Jとは」を開催
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4月17日、カタールサイエンスキャンパスホールにおいて、東北放射光施
設に関する講演会を開催し、大学内外から70名以上が参加しました。
多元研の高田 昌樹教授が「3GeV東北放射光SLiT-Jとは」と題して、東北
放射光施設計画”SLiT-J” について詳しく解説しました。司会を務めた多元
研所長の村松 淳司教授は、東北放射光施設SLiT-Jの利用に向けたセミナーを、
今後も継続して開催していきたいと述べました。
◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/20170417/
東北放射光施設に関する取り組みについて、メディアで紹介されました。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_media/20170412/
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ここ片平キャンパスも、みずみずしい新緑の季節を迎えていますが、
宮城県内各地では、たくさんのイベントが予定されています。
今年33回を迎える「仙台青葉まつり」は、江戸時代の「仙台祭」に
その起源を遡る伝統あるお祭りです。今年も、5月第三日曜日(21日)に
本まつり、前日の20日には宵まつりが開催されます。
川内にある東北大学植物園では、5月4日(みどりの日)に「植物園の日」
を開催、当日は無料入園になり、ガイドツアーもあるそうです。
渋滞しますので、公共交通機関でお出かけください。
◆詳しくは、画像をクリックしてご覧ください。
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_/ 発行元:
_/ 東北大学多元物質科学研究所
_/ 広報情報室 022-217-5198
_/ network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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