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   ★ 多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2023年9月号 No.218 ━━━

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 毎回HOTな情報をお届けいたします。

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 ~ 目次 ~

1) 行事予定 — [10/13開催]「次世代電子顕微鏡技術共同研究部門」成果報告会

2) 行事予定 — [11/7開催]マテリアル・計測ハイブリッド研究センター若手フォーラム

3) 受賞報告 — 「The Arthur K. Doolittle Award(アーサー・K・ドーリットル賞)米国
       化学会・高分子材料部門」を受賞

4) 受賞報告 — 固体プロトン伝導体国際会議 SSPC-21「Best Poster Award」を受賞

5) 受賞報告 — IPC2023「ポスター賞」を受賞

6) 受賞報告 — 化学工学会 粉体プロセス分科会「最優秀発表賞」を受賞

7) 研究成果 — 多光子顕微鏡技術を利用し結晶の非破壊な3次元観察を実現
       ~弾性結晶の機械的操作で内部発光が起こることを発見~

8) 研究成果 — 無機機能性材料の特性を向上させる新しい手法を開発
       ~困難だったアニオン(陰イオン)の組成を電気化学で容易に制御~

9) 研究成果 — 温度による酵素の構造変化を分子動画撮影
       ~様々な生体高分子のダイナミクスを決定する新たな方法論~

10) 研究成果 — ポリエチレン分子鎖の向きを可視化することに成功
       ~最新の電子顕微鏡法で汎用プラスチックの基礎的構造を観察~

11) お知らせ — JASIS2023に出展しました

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   1) 行事予定
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    「次世代電子顕微鏡技術共同研究部門」成果報告会
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日時:10月13日(金) 13:30~
場所:東北大学片平キャンパス さくらホール。
参加申込:下記のお申込みフォームより事前にお申込みください。
https://forms.gle/oEjFMVpo2b2gS4658
参加費:無料。
交流会:対象は報告会に参加された方。参加費は無料。

 東北大学多元物質科学研究所では、令和2年度に設置された、日本電子(株)
との共同研究部門「次世代電子顕微鏡技術研究部門」の成果報告会を行います。
顕微SXES分析技術の高度化と社会への普及、ポリマーの階層構造と破壊糧、ク
ライオTEMによる解析技術の進展、角度分解EELSによる物性の異方性解析など、
先端的分光分析技術とソフトマテリアル解析技術の最新の研究報告と、高原淳
先生(九州大学ネガティブエミッションテクノロジー研究センター)の招待講演
を行います。

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_event/20230914/

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   2) 行事予定
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    マテリアル・計測ハイブリッド研究センター若手フォーラム
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

日時:11月7日(火)13:00~11月8日(水)12:00
場所:東北大学多元物質科学研究所 南総合研究棟2号館1F 大会議室
参加費:無料。事前の参加申し込みは不要です。

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_event/20230926/

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   3) 受賞報告
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    「The Arthur K. Doolittle Award(アーサー・K・ドーリットル賞)米国
    化学会・高分子材料部門」を受賞
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

陣内教授が「The Arthur K. Doolittle Award(アーサー・K・ドーリットル賞)米国
化学会・高分子材料部門」を受賞しました。

研究題目:
「Nanoscale static and dynamic characterization of polymer hierarchical
structures for sustainable engineering.」

◆詳しくは下記をご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/jinnai/news/1129/

◆陣内研究室(高分子物理化学研究分野)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/jinnai/

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   4) 受賞報告
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    固体プロトン伝導体国際会議 SSPC-21「Best Poster Award」を受賞
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 小俣研究室の山﨑智之助教が、固体プロトン伝導体国際会議 SSPC-21において
「Best Poster Award」を受賞しました。

研究題目:「Mixed conduction of H- and hole in lanthanum oxyhydrides」

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/omata/news/1267/

◆小俣研究室(原子空間制御プロセス研究分野)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/omata/

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   5) 受賞報告
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    IPC2023「ポスター賞」を受賞
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 陣内研究室の狩野見秀輔さんが、The 13th SPSJ International Polymer
Conference(IPC2023)において「ポスター賞」を受賞しました。

研究題目:「Nanodiffraction Imaging of Lamellar Crystals of Polyethylene」

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/jinnai/news/1098/

◆陣内研究室(高分子物理化学研究分野)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/jinnai/

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   6) 受賞報告
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    化学工学会 粉体プロセス分科会「最優秀発表賞」を受賞
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 加納研究室の蛭田大稀さんが、化学工学会 粉体プロセス分科会において
「最優秀発表賞」を受賞しました。

研究題目:「高濃度スラリーのシアシックニングに粒子径分布が与える影響」

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kano/news/1395/

◆加納研究室(機能性粉体プロセス研究分野)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/kano/

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   7) 研究成果
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    多光子顕微鏡技術を利用し結晶の非破壊な3次元観察を実現
    ~弾性結晶の機械的操作で内部発光が起こることを発見~
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 東北大学多元物質科学研究所の芥川智行教授らの研究グループは、発光する
弾性結晶を対象に多光子顕微鏡を用いて、世界で初めて分子結晶の内部情報の
取得に成功しました。このことにより、結晶表面と内部では明確に性質が異な
り、発光性結晶は表面で強く光ることが明らかになりました。また、結晶を機
械変形させると内部にストレスがかかり、発光を誘起するという事実を発見し
ました。この結果は、多光子顕微鏡が固体材料、分子結晶を元にしたデバイス
の新しい評価手法となることを明示しています。

論文情報:
“Noninvasive Three-dimensional Assessment of Single Molecular Crystals
Using Multiphoton Microscopic Observation and Their Deformation-induced
Emission Characteristics”
Yasutaka Suzuki, Satoshi Koga, Kana Kitaura, Jun Kawamata, Keigo Yano,
Norihisa Hoshino, Tomoyuki Akutagawa, Shotaro Hayashi
Langmuir
DOI:10.1021/acs.langmuir.3c01030
https://doi.org/10.1021/acs.langmuir.3c01030

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20230906/

◆芥川研究室(ハイブリッド材料創製研究分野)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/akutagawa/html/Homepage2010/index-j.html

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   8) 研究成果
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    無機機能性材料の特性を向上させる新しい手法を開発
    ~困難だったアニオン(陰イオン)の組成を電気化学で容易に制御~
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 無機機能性材料の特性を飛躍的に促進する新たな戦略としてカチオン(陽イ
オン)に比べて不十分だった「アニオン(陰イオン)機能の活用」が注目されて
います。この新戦略を実現するためには、対象材料のアニオン組成を自由自在
に制御することが必要とされます。しかし現状、アニオン組成の制御は技術的
に難しく、材料開発は限られた範囲にとどまっています。
 このような状況を打破するため、東北大学多元物質科学研究所の中村崇司准
教授、山本孟助教、木村勇太助教、勝又琢也大学院生、雨澤浩史教授らの研究
グループは、電気化学を材料合成に応用することで、アニオン組成を容易に、
幅広く制御する技術を開発しました。本技術は従来的な材料合成技術では困難
な「アニオン組成の精密な制御」、「極限的な反応条件での新材料探索」を可
能とするものであり、全く新しいアニオン組成制御型機能材料の創出につなが
ることが期待できます。

論文情報:
“Development of Electrochemical Anion Doping Technique for Expansion of
Functional Material Exploration”
Takuya Katsumata, Hajime Yamamoto, Yuta Kimura, Koji Amezawa, Ryotaro Aso,
Soichi Kikkawa, Seiji Yamazoe, Takashi Nakamura*
*責任著者:東北大学多元物質科学研究所 准教授 中村 崇司
Advanced Functional Materials
DOI:10.1002/adfm.202307116
https://doi.org/10.1002/adfm.202307116

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20230911/

◆雨澤研究室(固体イオニクス・デバイス研究分野)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/amezawa/html/index-j.html

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   9) 研究成果
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    温度による酵素の構造変化を分子動画撮影
    ~様々な生体高分子のダイナミクスを決定する新たな方法論~
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 生命維持に必須であるタンパク質は巧みに構造変化を起こすことから、タン
パク質の複雑な機能と深い相関を持つ“動き”に興味が持たれてきました。最
近、X線自由電子レーザー(XFEL)を用いて、タンパク質の動きを原子レベルで動
画として可視化する方法が確立されましたが、この方法が使えるのは光で反応
するタンパク質に限られていました。
 東北大学多元物質科学研究所の南後恵理子教授(理化学研究所放射光科学研
究センター チームリーダー)らの研究グループは、近赤外線レーザーによって
温度を急激に上昇させる方法を組み合わせた、新たな分子動画解析法を開発し
ました。これにより熱によって引き起こされる酵素内部の構造変化を捉えるこ
とに初めて成功しました。

論文情報:
“Mapping Protein Dynamics at High Spatial Resolution with Temperature-Jump
X-ray Crystallography”
Eriko Nango, Michael C. Thompson et al.
*責任著者:東北大学多元物質科学研究所 教授 南後恵理子、
      カリフォルニア大学 助教 Michael C. Thompson
Nature Chemistry
DOI:10.1038/s41557-023-01329-4
https://doi.org/10.1038/s41557-023-01329-4

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20230919/

◆南後研究室(量子ビーム構造生物化学研究分野)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/nango/html/

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   10) 研究成果
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    ポリエチレン分子鎖の向きを可視化することに成功
    ~最新の電子顕微鏡法で汎用プラスチックの基礎的構造を観察~
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 東北大学多元物質科学研究所の陣内浩司教授らのグループは、最新の電子顕
微鏡法による構造解析手法をポリエチレンナノ結晶の構造解析に用い、電子染
色を行わずに本来の“姿”(形態)のナノ結晶を可視化し、その内部の分子鎖配
向を直接解析することに世界で初めて成功しました。本成果により分子論に基
づくナノ結晶の直接的な構造解析、ナノ結晶の構造と材料物性との相関関係の
解明などへの道筋が拓かれ、高機能材料の開発や省資源化といった、今後の循
環型社会の実現に貢献することが期待されます。

論文情報:
Reassessing chain tilt in the lamellar crystals of polyethylene
Shusuke Kanomi, Hironori Marubayashi, Tomohiro Miyata, and Hiroshi Jinnai*
*責任著者:東北大学 多元物質科学研究所 教授 陣内 浩司
Nature Communications
DOI:10.1038/s41467-023-41138-4
https://doi.org/10.1038/s41467-023-41138-4

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20230922/

◆陣内研究室(高分子物理化学研究分野)
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/jinnai/

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   11) お知らせ
  ◇◆━━━━━━━━━━━◇◆◇
    JASIS2023に出展しました
  ◇◆◇━━━━━━━━━━━◇◆

 2023年9月6日(火)~8日(金)に幕張メッセで開催された「JASIS2023」へ、ブ
ース出展を行いました。
 3日間で200名以上の方にブースへお立ち寄りいただき、多元研における産学
連携の取り組みについてご紹介することができました。2022年6月から学内外へ
の供用を行っているクライオ電子顕微鏡については、具体的な活用手順などに
ついてのご質問も頂戴しました。お立ち寄りくださいましたみなさま、ご協力
くださいましたみなさま、誠にありがとうございました。

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/20230911/

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◆多元研|新型コロナウイルス関連情報まとめ

http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_info/tagen_covid19/

多元物質科学研究所の教職員、学生を対象とした新型コロナウイルスの
関連情報をまとめていますのでご覧ください。

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     第4回 ”世界の不思議” ~支倉常長 その1~

 メキシコには梅の木があります。そして、チャモイと呼ばれる梅干しが
タコスなどと一緒に日常的に食べられています。このチャモイは日本で食
べられている梅干しとそっくりなので、誰かがメキシコ人に作り方などを
伝えたのではないかと想像してしまいます。なぜなら、この梅の木はメキ
シコ周辺の国では見ることができないので、支倉常長が伊達政宗の命を受
けメキシコに渡った際に、梅を持ち込んでいたのではないのかと。
更なる想像は次号へ・・・。

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  _/     発行元:
  _/      東北大学多元物質科学研究所
_/       広報情報室 022-217-5198
  _/      network-tagen[at]grp.tohoku.ac.jp
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