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プレスリリース
筋収縮の力の起源に迫る新たな分子間力を提示

 筋肉の分子モーターであるミオシンは、アデノシン三リン酸(ATP)をアデノシン二リン酸(ADP)と無機リン酸(Pi)に加水分解することでアクチンフィラメントを駆動する力を発生します。東北大学大学院工学研究科/多元物質科学研究所(教育研究支援者)の鈴木誠名誉教授らは、大阪大学との共同で新たな分子間力の存在を理論的に提示し、アクチン・ミオシンの駆動の元になるエネルギー形態と力発生機構を、世界で初めて水和効果という物理的裏付けから説明することに成功しました。この新説を国際科学誌(Cytoskeleton)にこのたび発表しました。
プレスリリース本文(PDF)

171107

図:アクチンフィラメント上のミオシンに働く力の新たなしくみ


論文情報:
“Physical driving force of actomyosin motility based on the hydration effect”
Makoto Suzuki, George Mogami, Hideyuki Ohsugi, Takahiro Watanabe, and Nobuyuki Matubayasi
Cytoskeleton
DOI: 10.1002/cm.21417

関連リンク:
東北大学工学研究科・工学部
東北大学

問い合わせ先

東北大学大学院工学研究科 / 多元物質科学研究所
担当 鈴木 誠
電話:022-795-4922
E-mail:makoto.suzuki.c5*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)