The 13th Pacific Rim Conference of Ceramic Societies (PACRIM13)
(Okinawa, Japan, 10/27-11/1, 2019)体験記
(Writer:西舘)
0/27-11/1に沖縄コンベンションセンターにて行われた、PACRIM13に雨澤先生と共に参加してきました。この学会は、雨澤研究室が普段参加している固体イオニクスや電気化学の学会とは少し異なり、セラミックスという大きな枠組みの学会ゆえ、セラミックス材料に関わる様々なトピックのセッションが開催されていました。
私は、雨澤先生がオーガナイザーである「プロトン伝導性セラミックスとその応用」のセッションに参加してきました。
雨澤先生は私の研究テーマで口頭発表を行いました。自身の研究を聴衆側として聞くのは初めての経験で、同じテーマでも発表する人が違うだけで印象がかなり違うということに気づかされました。先生のプレゼンテーションの、聴衆を引き込むような構成や話し方など、学ぶべき点が多くあり、私もその姿に近づけるように努力していきたいと思いました。さらに発表後には、研究に興味を示して頂いたグループから、新たな系での研究の提案を頂き、大変嬉しく感じました。
一方の私は、「Evaluation of the electrode reaction mechanism in PCFCs cathode by using patterned thin film model electrodes」の題目でポスター発表を行ってきました。国際学会でポスター発表を行うのは今年6月参加のSSI-22以来二回目でした。その際は、自分の話している内容が相手に上手く伝わってないと感じる場面が何度かあり、次こそは改善したいと思っていました。今回の発表では、目の前の相手に分かりやすく伝えることは勿論、大事なところとそうでないところの緩急をつけて話すことを意識して発表を行いました。最初は長いと思っていた二時間の発表時間も、色々な方々と議論をするうちにあっという間に過ぎ、終わったときはひと時の達成感を感じました。その甲斐もあったのか、セッション最終日には、ポスター賞を頂くことができました。さらに、燃料電池誌への論文投稿を招待して頂き、これから執筆に向けて取り組んでいきたいと思います。
期間中には、周辺観光も楽しむことができました。私にとって沖縄は唯一足を運んだことがない場所であったため、沖縄の土地や食文化に触れられたことは貴重な経験でした。滞在中に首里城が火災に見舞われた際は大変驚き、ショッキングな出来事ではありましたが、またいつの日か復興し、再訪できることを願っています。
西舘克弥