22nd International Conference on Solid State Ionics
(PyeongChang, Korea, 6/16-21, 2019)体験記
(Writer:太田)
今回は6月16日から21にかけて韓国のピョンチャンで行われたSolid State Ionics 22に参加してきました。私は、「Influence of oxygen deficiency on electrochemical properties of Li-rich positive electrode material Li1.2Mn0.6Ni0.2O2」という題目で口頭発表を行わせて頂きました。今回の発表は、修士1年から今までに行ってきた内容をまとめた内容で発表を行いました。国際学会での口頭発表は初めてで、オーディエンスも多く、自分にとってはこれまでで最もハードな学会だったと思います。ただ、今回の発表の為に現在の研究テーマに再度向き合い、まとめ直すことでより深く自分の研究に対する理解を深めることが出来ました。さらに、学会中に他の人の発表を聞き様々な知見を得ることが出来たと思います。
学会中はエクスカーションやバンケット等もあり、そちらも満喫しました。エクスカーションでは、韓国と北朝鮮の軍事境界線であるDMZ(De militarized Zone)の見学に行きました。他には寺院に行くコースや登山を行うコースもあったのですが、どうせなら普段なら行かないようなところに行きたいと考えDMZ見学コースに参加しました。行くまではどんなところなのだろうと若干緊張していましたが、ツアーガイドの方の解説が面白く、予想よりもかなり充実したものでした。今回の見学ではDMZ見学コースへの申し込みが殺到したため、二つのグループに分かれたのですが、私が参加したグループでは軍事境界線を遠くから見ることが出来る観光スポットのようなところに行きました。DMZは50年程人の手が入っていないということもあり、今回見学した施設では、手付かずの自然が残る観光スポットとして博物館が併設され、これまでの歴史が紹介されていました。エクスカーションを通して、普通は出来ないようなDMZの見学という貴重な体験をすることが出来ました。
帰国前夜の夜にはソウルへ移動し、少しの時間でしたがソウル観光をすることもできました。ソウルを観光したのは初めてだったのですが、英語よりも日本語の方が通じることに驚きました。ソウル市内を歩いていても日本語が聞こえてきて、やはり日本人観光客が相当多いのだと感じました。路上に屋台も出ており、何かのお祭りのような雰囲気で活気ある街並みが印象的でした。
全体を通して、今回の学会参加を振り返えると、非常に刺激的な学会だったと思います。修士での研究も時間的に残り少なくなってきましたが、卒業するまでに国際学会での発表という得難い経験をできたことは、間違いなく自分の中で大きな財産になったと思います。
太田 健斗