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5th Solid-state Chemistry & Ionics Workshop
(Fukuoka, Japan, 9/10-13 2018) 体験記 (Writer:水野)




7月のEFCF、8月のCWRU-Tohoku Joint Workshopおよびゼミ合宿に続き、9月は5th Solid-state Chemistry & Ionics (SCI) Workshopに参加してきました!SCI Workshopは九州大の山崎先生と京都大の陰山先生の主催で、九州大で行われている国際ワークショップです。2年前に始まった新しい会で、年に1、2回ほどのペースで開催されているようです。いわゆる一般的な学会とはスタイルが異なり、基本的には固体化学やイオニクス界隈の高名な先生方のご講演(1人あたり1時間程度)をお聴きして議論するのがメインの集まりです。公式によれば、いわゆるゴードン会議と似た指向だそうです。

このワークショップは前回までは会ごとにテーマがあり、第2回のプロトン伝導性酸化物の会では雨澤先生もご講演されていたようです。ただし今回に関しては特定のテーマは無く、そのためジェネラルな内容のご講演が多かったように思います。また、これまではワークショップは1日のみでご講演される方も4~5人だったようですが、今回は日程が3日間に拡張され、かつ著名な方ばかり10人もご講演されるなど、かなり豪華な会となっていました。

今回ご講演された先生方は、J. Maier先生@Max Planck Instituteに始まり、W. Chueh先生@Stanford U、細野先生@東工大、A. Walsh先生@Imperial College London、J. Snyder先生@Northwestern U、堂免先生@東大、R. Seshadri先生@US Santa Barbara、山口先生@東大、M. Martin先生@RWTH Aachen U、そしてトリに廣井先生@東大と、この界隈で研究していれば知らない方はほぼいないといった顔ぶれでした。内容も、分野の最先端を走る先生方のこれまでの研究の見方やインスピレーションを垣間見ることのできた、まさに「聞かなきゃ損」というような内容でした!

加えて、初日の夕食時にはポスターセッションが行われ、木村先生と私も発表してきました。近い分野の参加者が多かったので、非常に深い議論ができたように思います。他の方も、ベーシックな内容が多いながらも完成度の高い発表をしてらっしゃる方が多く、個人的には色々と勉強させてもらうことができました。また、日韓ゼミで知り合った韓国の学生と再開して盛り上がったりもしました。

会以外でも、博多や中洲などで福岡観光も楽しんだりと、しっかり満喫できました!初めて福岡に行きましたが、街並みがキレイで料理も美味しく、いいところですね。。。料理に関して言えば、一応とんこつラーメン、水炊き、モツ、魚介などの名物を一通り頂くことができて幸せでした。

色々な話を聞くのが好きな自分としては、このワークショップはかなりカラーの合った会で、今まで参加した学会の中でもかなり楽しめた会でした!研究に携わる一人の学生として、得られた知識や考え方も大きかったように感じます。次回以降も、ご興味ある方はぜひ気合を入れて参加してみてはいかがでしょうか?もちろん英語でのポスター作成やコミュニケーションは簡単なものではないですが、、、こういう国際的な集まりは苦労してでも参加する価値は相当高く、一生モノの経験になることは間違いないです。最後になりますが、参加の機会をくださった先生方に感謝します。ありがとうございました。

M2 水野 敬太