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2014.12.16-17 第23回SOFC研究発表会 体験記 (Writer:大村信亮)



 2014年,12/16-17に東京は皇居の科学技術館にて開催された,第23回SOFC研究発表会に参加してきました.この学会はSOFCの応用研究寄りの学会ということで,例年全国から専門の研究者や学生,関連企業の技術者が数多く参加し,ディスカッションを行います.今年もオーラル発表,ポスター発表併せて50件程度の発表があり,非常に濃い議論が飛び交っていました.

私は,「炭化水素雰囲気下のNi-YSZサーメットにおける炭素析出と変形挙動」という題目でポスター発表,雨澤教授は「混合伝導性 SOFC カ ソードにおける有効反応場の定量的評価」という題目でオーラル発表しました.学会そのものの規模は小さいものの,上で紹介したように気鋭の専門家ばかりでしたので,緊張感があり,気の抜けない時間でした.私の発表の題材であるSOFC燃料極における炭素析出は,セル,改質器,運転条件,触媒等,SOFCシステムの中の様々な領域の方から興味を持っていただける話題でしたので,それぞれの立場から異なる目線のご意見,ご質問をいただき,まだまだ検討しなければならないことがたくさんあることを痛感しました.また,他の方の発表からも,現在考えている新サンプルの作製やサンプルの分析に役立ちそうな情報を集めることができたので,全体通して大変実りのある,今後につながる学会になったと満足しています.


(画像:http://www.jsf.or.jp/)