2014.11.19-21 第55回電池討論会 体験記 (Writer:五十嵐孔基)
2014年11/19-11/21の日程で京都の国立京都国際会館で開催された「第55回電池討論会」に我々の研究室からは、雨澤教授、中村助教、yihan Lingさん(PhD)、大村(M2)、舟山(M2)、渡邊(M2)、そして五十嵐(M2)が参加してきました。私たちは、「Defect Equilibrium and Thermodynamic Quantities in the Ruddlesden Popper Type Sr3Fe2O7-δ(Lingさん)」、「炭化水素ガス導入時の炭素析出によるNi-YSZサーメットの膨張挙動(大村)」、「Liイオン二次電池正極材料の電気化学特性に機械的応力が及ぼす影響(舟山)」、「LiCoO2合材電極内に生じる反応分布の評価(渡邊)」、「Ba0.5Sr0.5Co0.8Fe0.2O3-δ基材料の化学的安定性に及ぼすSb添加の影響(五十嵐)」という題目で各自口頭発表を行いました。開催場所である国立京都国際会館といえば京都議定書が採択された場所として有名ですね。まあ私はこの事実は気づいたのは発表を終え仙台に帰ってきてからだったのですが(笑)。
また、京都のこの時期といえば紅葉の季節。世界中から観光客が訪れており、京都市内に点在する紅葉スポットでは夜になるとライトアップが行われ、それはそれは絢爛豪華な風景が広がっていたことでしょう。インターネットで調べた画像がとてもきれいだったので間違いないです。そんな景色を見に行きたい気持ちを抑えて私はホテルで発表準備をしておりました。
前置きが長くなりました。本学会、電池討論会とはリチウム電池や燃料電池、その他様々な革新的電池などについての学会では国内最大規模を誇り、毎年国内外から2000人以上もの研究者が参加する学会です。発表会場はメイン会場、そしてAからH会場までありました。私自身、聴講したい発表を聞くためいくつかの会場を行き来し、何回か質問もし、X線やレーザー光を用いた測定法、そして燃料電池のカソード材料などについての知見を深めることができました。また、私の発表では質問者と議論することなどで自分が行っている研究の意義を改めて理解するができ良い刺激となりました。しかし、自分の知識不足も浮き彫りになり、より精進しなければならないことを実感する良い機会にもなりました。今回の学会で得られた経験を今後の研究生活で活かせるよう努力していきたいです。