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   ★  多元研 メールマガジン ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  2017/7月号  No.144  ━━━

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 毎回HOTな情報をお届けいたします。

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 〜 目次 〜

1)行事予定 --  東北大学科学シンポジウム「ニュートリノ研究に夢をのせて」

2)研究成果 --  カーボンの中に金属が規則配列した触媒 
        −CO2削減や燃料電池の白金代替に期待−

3) 研究成果 --  反強磁性体におけるマグノン偏光の非相反性
        −マグノン旋光性とスピントロニクス素子への応用−

4)受賞報告 --  Best Poster Award (M&BE9)

5)受賞報告 --  第17回日本蛋白質科学会ポスター賞

6)受賞報告 --  第3回東北大学若手研究者アンサンブルワークショップ
         優秀ポスター賞受賞 

7)行事報告 --  みやぎ県民大学開放講座
        「ミクロの世界を 測る, 見る, 操る」を開催

8) 行事報告 -- サイエンスデイに出展


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    1)  行事予定
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    東北大学科学シンポジウム「ニュートリノ研究に夢をのせて」
    ノーベル物理学賞受賞者・梶田隆章先生をお招きして
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日時:2017年8月19日(土)13:00〜16:30
会場:仙台勝山館 4階「彩雲」(仙台市青葉区上杉2-1-50)

****プログラム****
13:00 挨拶
13:10「神岡での研究の30年」
     梶田 隆章 先生(東京大学 宇宙線研究所長)
13:55「神岡に向けてニュートリノビーム発射」
     中家 剛 先生(京都大学 理学研究科 教授)
14:30「ニュートリノで解き明かす宇宙の謎」
     井上 邦雄 先生(東北大学 ニュートリノ科学研究センター長)
15:10 高校生とのトークセッション「科学研究の夢」
     ファシリテーター 渡辺 寛子 先生(東北大学)
16:30 閉会の挨拶
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◆詳しくはこちらをご覧ください。
                

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    2)  研究成果
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          カーボンの中に金属が規則配列した触媒 
           −CO2削減や燃料電池の白金代替に期待−
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 東北大学多元物質科学研究所の西原洋知准教授、九州大学先導物質化学
研究所の谷文都准教授、大阪産業技術研究所の丸山純研究主任、兵庫県立
大学大学院工学研究科の松尾吉晃教授らを中心とする研究グループは、錯体
結晶のように規則正しい骨格構造をもち、その中に金属原子が埋め込まれた
新規炭素系触媒を開発しました。
 金属有機構造体を含む錯体結晶においては緻密な構造設計により高活性な
触媒が開発されていますが、熱や薬品に弱いことや導電性が無いといった
欠点がありました。金属を含有する炭素系触媒では反対に、熱や薬品に強く、
導電性を持つ利点がありますが、構造が乱雑であるため活性を高くできない
ことが問題でした。
 今回の研究では、錯体結晶のように規則的な構造をもつ金属含有炭素系
触媒の合成ルートを発見しました。本手法により、触媒活性を発現する
化学構造を持ちながら、炭素材料の利点である耐熱性、耐薬品性、導電性を
兼ね備えた新材料の合成が可能となるため、CO2転換触媒、燃料電池用の白金
代替触媒をはじめとする様々な新規触媒の開発に繋がるものと期待されます。
              
 本成果は、平成29年7月24日(月)午前10時(イギリス時間)に
Nature Communication誌にてオンライン公開されました。

■対象論文:
Synthesis of ordered carbonaceous frameworks from organic crystals
DOI: 10.1038/s41467-017-00152-z
論文掲載URL: https://www.nature.com/articles/s41467-017-00152-z

◆詳しくは、こちらをご覧ください
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20170725/
◆メディア掲載情報はこちらから
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_media/20170728/

ハイブリッド炭素ナノ材料研究分野 京谷研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/kyotani/

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    3) 研究成果
  ◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
        反強磁性体におけるマグノン偏光の非相反性
        −マグノン旋光性とスピントロニクス素子への応用−
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 タイ王国マヒドン大学Matanグループ、米国標準技術研究所Yangグループ
および東北大学多元物質科学研究所佐藤卓グループからなる国際共同研究
チームは、反強磁性体を伝わるスピン揺らぎの波(スピン波もしくはマグノン)
の非相反性を明らかにしました。反強磁性体では回転方向が逆の2種類のマグ
ノンが存在することが知られています。これらは光に例えると右円偏光・左円
偏光に対応します。
 通常の反強磁性体ではこれらのマグノンは同じ振動数を持ちますが、今回
研究対象とした銅バナジウム酸化物ではこれらが方向に依存する異なる振動数
を持つことが明らかになりました。振動数の違いはマグノン偏光角の回転に
伝搬方向依存性(旋光性)をもたらしますが、このようなマグノン旋光性を
示す磁性体は今回初めて見出されたものです。今回の研究結果から、旋光性を
電場で制御する可能性(マグノンファラデー効果)も期待され、マグノン電界
効果トランジスタなどの新奇なスピントロニクス素子の応用の可能性が拓かれ
ました。
 本研究成果は、2017年7月24日米国物理学会誌「Physical Review Letters」
オンライン版に掲載されました。
               
■対象論文:
Nonreciprocal Magnons and Symmetry-Breaking in the Noncentrosymmetric Antiferromagnet
DOI: 10.1103/PhysRevLett.119.047201
論文掲載URL:
https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.119.047201

◆詳しくは、こちらをご覧ください
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20170725-2/

スピン量子物性研究分野 佐藤卓研究室
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/sato_tj/

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    4) 受賞報告
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              Best Poster Award (M&BE9)
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2017年6月27日、9th International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics(M&BE9)
において、高分子ハイブリッドナノ材料研究分野の山本 俊介助教が、Best Poster Awardに選ばれました。

■Best Poster Award
9th International Conference on Molecular Electronics and Bioelectronics
(M&BE9)
http://www.mbe.jp/link-Call.html

■受賞題目:Resistive Switching in Ultra-Thin SiO2 Films Fabricated through Polymer Nanosheets

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/mitsuishi/news_award/best-poster-award-mbe9/

高分子ハイブリッドナノ材料研究分野 三ツ石研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/mitsuishi/

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    5) 受賞報告
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            第17回日本蛋白質科学会ポスター賞
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 2017年6月20日〜22日、仙台国際センターにて開催された「第17回日本蛋白質科学会年会」
 において、生体分子構造研究分野(稲葉研究室)のElza F Sofiaさん(B4)、平山千尋さん(M2)が、
 ポスター賞を受賞、年会の懇親会上で表彰され、表彰状が授与されました。

■受賞題目
・Elza F Sofiaさん (B4)
Mechanistic basis of GPx7 and GPx8 catalytic cycles for PDI oxidation in concert with hydrogen 
peroxide
PDIを再酸化するGPx7とGPx8の触媒機構の解明

・平山千尋さん (M2)
Elucidation of a molecular mechanism of disulfide bond introduction into a nascent chain by 
PDI and ERp46
PDIとERp46によるヒト血清アルブミン新生鎖へのジスルフィド結合導入機構の解明

◆詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_award/20170629/

◆第17回日本蛋白質科学会年会
http://www.aeplan.co.jp/pssj2017/index.html

生体分子構造研究分野 稲葉研究室
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/inaba/

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    6) 受賞報告
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    第3回東北大学若手研究者アンサンブルワークショップ
                 優秀ポスター賞受賞
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 7月3日(月)、災害科学国際研究所にて開催された、第3回東北大学
若手研究者アンサンブルワークショップにおいて、有機ハイブリッドナノ結晶
材料研究分野の坂本直柔さん(M2)が優秀ポスター賞を受賞しました。

■受賞業績:
「高強度な点光源を指向したコア?デュアルシェルナノ粒子の開発」

東北大学若手研究者アンサンブルワークショップは、部局や分野の違いを越え
て、新しい研究グループをつくる機会として開催されました。
■詳しくは下記の画像をクリックしてご覧下さい。
            

有機ハイブリッドナノ結晶材料研究分野 及川研究室
http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/oikawa/news/923/

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    7) 行事報告
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    みやぎ県民大学開放講座「ミクロの世界を 測る, 見る, 操る」を開催
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 7月7日、14日、21日、28日の全4回にわたって、多元物質科学研究所
「みやぎ県民大学」を開講ました。「ミクロの世界を測る、見る、操る」を
テーマに、多元研の教員や技術スタッフが講演し、実験施設や機械工場なども
見学しました。
 28日には閉講式を執り行い、3回以上受講した19名の方々に修了証が授与されました。
    
   
    
   
■詳しくは下記の画像をクリックしてご覧下さい。
        

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    8) 行事報告
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                サイエンスデイに出展
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  7月16日(日)、東北大学川内キャンパスにて開催された科学体験イベント
「学都仙台・宮城 サイエンス・デイ」に多元研が参加、イベント全体では、
10,580人が来場し、盛況のうちに終了しました。
「多元研サイエンスワールド たんけんっ!たげんけん!」をテーマに、
3つの体験プログラム「スライムをつくろう」「ガリウムマン」「ものすごい
粉」、講座プログラム「ナノって何ナノ!? おどろきの金ナノ粒子を創っ
ちゃえ!!」、さらに「東北放射光ってなに?見えないものを見る光ってなに?」
と題した講演も行いました。
終了後に「サイエンスデイAWARD2017」が発表され、多元研からは、「スライム
をつくろう」が「人と社会のために賞」を受賞、「東北放射光ってなに?見えな
いものを見る光ってなに?」が「何でも見えちゃうで賞」を受賞しました。

■詳しくは下記の画像をクリックしてご覧下さい。
                

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 今日7月31日は「クラーク博士」の誕生日です。1826年に、マサチュセッツ州
で生まれたクラーク博士は、アマースト大学で学んだ後にドイツに留学し、
化学の博士号を取得しました。成績優秀だった彼は、20代半ばで、アマート大学
の教授に就任し、分析化学と応用化学を担当、動物学と植物学の教鞭もとり、
農業教育を推進しました。1876年には、日本政府の熱烈な要請を受け入れて、
札幌農学校(現北海道大学)に教頭として8ヶ月間赴任、自ら模範となり、
学生の自立学習を促すなど尽力しました。
 北海道大学のキャンパス内には、クラーク博士の胸像が複数あるそうです。
札幌市郊外の「羊ヶ丘」にある、左手を後ろに組み右手で遠くを指している
全身像も、印象的でフォトジェニックな立像ですね。
              
              
 さて、東北大学では、110周年記念フォトコンテスト(夏)を開催中です。
「あなたが世界に紹介したい・自慢したいもの」をテーマに、東北大学の
風景・建物、研究・教育・サークル活動、宮城の自然・文化などが伝わる写真を
募集しています。
 締め切りは8月31日、どなたでも参加できますので、奮ってご応募下さい。
 
 ■詳しくは下記の画像をクリックしてご覧下さい。
             
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  _/   発行元:
  _/      東北大学多元物質科学研究所
  _/      広報情報室 022-217-5198
  _/      network-tagen@grp.tohoku.ac.jp
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