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お知らせ 多元研

みやぎ県民大学開放講座にて髙橋正彦教授、山崎優一助教が講演しました

7月7日、多元物質科学研究所「みやぎ県民大学」を開講し、23名が参加しました。20170707_6953
「ミクロの世界を測る、見る、操る」をテーマに、全4回にわたって、多元研の教員と技術スタッフが講演し、実験施設や機械工場などの見学も行います。
7日に行われた開講式では、村松淳司所長より、「ミクロの世界を楽しんでください。実験室見学では、研究室の学生さんにいろいろ質問してください。」と挨拶がありました。

 第1回講座では、髙橋正彦教授が「ミクロの世界で速度を測る」と題して講演、私たちの一般常識では考えられないことが起こっているミクロの世界についてお話しました。これ以上分けることのできないもの「原子」の大きさや重さ、原子が結合した「分子」の形についてお話し、「モノ」の色や、電気を通すか通さないかなど、性質の多くは特定の電子軌道の形できまることを解説しました。化学反応の基点となる電子雲の変化を視覚化することを目的とした分子軌道ムービー撮影など、髙橋研究室ですすめている研究内容を紹介し、「物質現象の明確な姿を全ての人に可視化したい」と、将来の抱負を述べました。
 続いて高橋研究室の山崎優一助教が「電子の速度を測る実験装置」と題して、物質中で電子が持っていた速度を測るために開発した実験装置について解説しました。電子のビリヤードゲームのようなしくみで、物質に電子をぶつけて物質中の電子をはじき出し、飛び出した2つの電子の速度を測る装置です。電子の運動量を測る装置は、気体の分子による影響を避けるために、真空チェンバーの中に設置しています。電子銃によってはじき出された電子は、波長(エネルギー)の違いによって異なるカーブを描きながら、分光器を通ってスクリーンに到達したところを検出します。電子1個の電荷はとても小さいため、電子を増幅するしくみを用いていることも解説しました。

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 講演に続いて、高橋研究室を訪問し実験装置を見学しました。実験室の案内と説明は、中島功雄さん、中山祥太朗さん、佐藤公洋さん、立花佑一さんの4名の学生が担当しました。それぞれの実験装置について、どこから気体を入れてどこから電子をぶつけるのか、設置されている温度計がそれぞれどの部分の温度を示しているのかなどについて、実際の装置を前に、詳しく説明しました。見学した参加者からは「どんな気体を調べているの?」「この装置とこっちの装置の違いは?」「飛ばされた電子が、分光器の壁にぶつかってしまう確率はどのくらい?」など様々な質問があがり、担当した学生が、ひとつひとつ丁寧に答えました。
 参加者の皆さんからは、「難しい内容だけれども、説明が分かりやすかった」「見学できてよかった」などと感想を話していました。

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関連リンク:
髙橋正彦研究室(量子電子科学研究分野)
みやぎ県民大学開放講座「ミクロの世界を 測る, 見る, 操る」
第2回講座「ミクロの世界の構造を見る」(2017/7/14)報告
第3回講座「ミクロの世界の構造を操る」(2017/7/21)報告
第4回講座「ミクロの世界の構造を調べる加工技術」(2017/7/28)報告

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