多元物質科学研究所
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 本研究室では、二硫化モリブデン(MoS2 )に代表される二次元層状物質を主な対象とし、その原子構造と電気的性質の相関解明を研究の核に据えています。
 研究の基盤となるのは、走査型トンネル顕微鏡(STM)を用いた単一原子・分子レベルの極限計測です。二次元結晶の欠陥やエッジ構造が電界効果トランジスタ(FET)としての伝導特性に与える影響を精緻に評価し、次世代デバイスの設計指針を導き出します。また、これらの知見を応用し、原子層界面での相互作用を極限まで高めた高感度・高選択的な分子検出素子の開発を推進しています。
 さらに、表面への入射分子の吸着挙動や表面上での拡散運動をナノレベルで制御することで、化学反応を自在に操作する新たな学理の構築に挑んでいます。原子一粒、分子一個の振る舞いを制御することで、低消費電力デバイスから高効率な触媒反応プロセスまで、社会を支える革新的なナノテクノロジーの創出を目指します。

 

研究テーマ:

1. STMを用いた表面原子構造解析と電子状態の極限計測
2. 二硫化モリブデン等の二次元層状物質における原子構造とキャリア輸送特性の相関解明
3. 原子層薄膜を用いた光応答型・高精度分子センシング
4. 分子の吸着挙動・運動制御に基づく表面化学反応のナノスケール操作

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