共同研究部門では、共同研究成果を発信するために、資源素材学会を中心に成果発表を行っております。
また、産学による非鉄金属製錬業の啓発活動、共同研究活動の紹介も行っております。全国の大学で、資源開発、非鉄金属製錬を専門とする研究室、研究者が減少している状況を改善する一助となるべく、産学連携による研究の推進を図っております。
2023年
2023年9月13日火曜日
資源・素材2023(松山)企画講演「非鉄金属製錬プロセス研究の新たな展開」
東北大学多元物質科学研究所と住友金属鉱山株式会社は、国内非鉄製錬業の持続的発展への貢献を目的として、2018年に共同研究部門を立ち上げ、学生への啓発活動と環境に配慮した非鉄金属製錬の研究開発を軸として活動をしてきました。2023年には第二期の活動が始まり、第一期での活動に加え、アウトリーチ活動についても展開しております。
本企画講演では、第一期における銅製錬反応に関わる物性研究、反応速度論、未回収有価金属の回収、さらに忌避金属の有効活用まで多岐にわたる研究成果と一部では第二期での研究方針について報告しました。さらに協力研究科である東北大学環境科学研究科の飯塚淳教授から、非鉄金属製錬とは異なる視点での環境工学に関する講演を頂きました。
今後もますます共同研究、啓発活動に注力し、国内非鉄金属製錬業へ大きく貢献するために邁進したいと存じます。
皆様のご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
講演題目 | 講演者 | |
趣旨説明 | 村松淳司 (東北大学) | |
1 | 環境化学工学をベースとした資源循環・環境浄化技術の開発 | 飯塚淳 (東北大学) |
2 | 東北大学との共同研究部門(非鉄金属製錬環境科学共同研究部門)の取組について | 浅野聡 (住友金属鉱山株式会社) |
3 | ガスジェット浮遊法による銅マットの表面張力測定 | 高橋純一1、安達正芳2、正岡諒也2、大塚誠2、福山博之2 (1. 住友金属鉱山株式会社、2. 東北大学) |
4 | 懸垂銅精鉱小塊の燃焼試験 | 高橋純一1、後藤優子1,2、伊藤昭久2、夏井俊吾2、埜上洋2 (1. 住友金属鉱山株式会社、2. 東北大学) |
5 | 自溶炉におけるマグネタイト/マット間の反応解析 | 川西咲子1,3、申勝煥1,4、助永壮平1、高橋純一2、柴田浩幸1 (1. 東北大学、2. 住友金属鉱山株式会社、3. 現 京都大学、4. 現 現代製鉄株式会社) |
6 | 副産物の有効利用に向けた機能材料開発;電気化学的陽イオン置換法によるヒ素を含有する準安定な機能性酸化物半導体の合成 | 鈴木一誓1、小俣孝久1、渡邉寛人2、浅野聡2 (1. 東北大学、2. 住友金属鉱山株式会社) |
7 | 電気力による銅製錬副産物中の有価金属選別手法の開発 | 久志本築1、石原真吾1、加納純也1、浅野聡2 (1. 東北大学、2. 住友金属鉱山株式会社) |
8 | 錯体構造制御に基づく湿式分離効率の向上 | 打越雅仁、桐島陽 (東北大学) |