はじめに
センター長
教授 中川 勝
多元物質科学研究所(多元研)は、「多元的な物質に関する学理及びその応用研究」を目的として、2001年に発足し、材料や計測を主軸とした多元物質科学の研究拠点として、多くの成果を挙げてきています。発足後20年を経て新たな研究組織体制へと変更を行いました。
有機系の物質創製・材料開発を主軸とした2010年に設置された「高分子・バイブリッド材料研究センター」を廃止し、「物質創成の学理及び計測評価による材料開発研究を行うことにより、新機能高分子材料及び有機・無機ハイブリッドナノ材料の開発並びに応用研究を推進するとともに、材料開発ニーズと連携した新たな計測技術開発及びそれらの融合研究をすることを目的」とした「マテリアル・計測ハイブリッド研究センター」を2021年4月に発足させました。
材料と計測の科学技術の研究開発を密接に協働させることを意図した本センターは、量子電子科学、ナノ・マイクロ計測化学、ハイブリッド炭素ナノ材料、ハイブリッド材料創製、光機能材料化学、有機・バイオナノ材料に関するユニークな物質・材料と計測技術を有する6研究分野の研究室から構成されています。本センター構成員が、研究推進、産学連携、学生の教育、若手研究者の育成に励み、ネットワーク型共同利用・共同研究拠点として文部科学省から認定されている、東北大学の特徴のある多元物質科学研究所としての使命を遂行したいと思います。本センターの活動推進に多くの皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。