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[Publication]2次元正方格子量子反強磁性体の磁気構造; Magnetic structure in 2D square lattice quantum antiferromagnet

square2次元正方格子にs=1/2量子スピンを配置した系。古くて新しい話題ですね。再近接相互作用(J1)だけでなく、次近接相互作用(J2)が入ると、これらの相互作用の競合から興味深い量子無秩序基底状態が予想されます。最近東工大グループと共同研究を行った Sr2CuTeO6で、我々は中性子粉末構造解析を用いて低温での反強磁性磁気構造を決定しました。得られた構造は |J1|>|J2| であることを示しています。過去に研究が行われている同型物質Ba2CuWO6 や Sr2CuMoO6では |J1|<|J2|が示唆されていました。つまり、興味深い相互作用スイッチングが考えられますね。今後の研究の発展が大変楽しみな系です。

Tomoyuki Koga, Nobuyuki Kurita, Maxim Avdeev, Sergey Danilkin, Taku J. Sato, Hidekazu Tanaka
Magnetic structure of the S=1/2 quasi-two-dimensional square-lattice Heisenberg antiferromagnet Sr2 CuTeO6
Phys. Rev. B 93 ,054426-1-6 (2016)
DOI:10.1103/PhysRevB.93.054426

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