共同研究部門第2期概要

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はじめに —非鉄金属製錬業の持続的発展を目指して—

東北大学多元物質科学研究所と住友金属鉱山株式会社は、国内非鉄金属製錬業の持続的発展のための研究・教育を目的として2023年4月から2028年3月までの5年間、共同研究部門第2期を設置、スタートしました。

第1期では、非鉄金属製錬を先進化させる共同研究、大学教員・企業技術者による学生への講義、工場見学を主とするセミナー開催を中心に活動し、一定の成果、評価をいただいたことで、第2期設置につながりました。

未だ非鉄金属製錬産業を取り巻く環境は厳しく、継続して資源開発や製錬事業における技術革新および優秀な技術者の育成が必要です。このような状況の改善を目指し、第2期では一般市民へのアウトリーチを積極的に行い、優秀な人材確保に繋げる活動を行なっていきます。

アウトリーチに加え、これまでの活動の軸としてきた共同研究、講義、セミナーは引き続き行います。
国内非鉄金属製錬業における課題の詳細な検討に基づいて共同研究を改めて推進し、講義は集中講義から通常講義に移行させ、セミナーは内容をより充実させて開催いたします。

第1期に引き続き、第2期の活動に皆様のご協力、ご指導をお願い申し上げます。

プレスリリースはこちら

 

【設置目的】

左から、東北大学多元物質科学研究所 寺内正己 所長、住友金属鉱山株式会社 小笠原修一 技術本部長、東北大学 植田拓郎 理事(2023年4月4日撮影)

  • 日本の非鉄金属製錬業界全体の利益に資する共同研究テーマの推進
  • 次世代の非鉄金属製錬業界を担う人材育成
  • 非鉄金属製錬業の社会への啓発活動

【共同研究部門概要】

部門名 非鉄金属製錬環境科学共同研究部門
(住友金属鉱山共同研究ユニット)
設置期間 2023年4月〜2028年3月(5年間)
メンバー 福山博之教授(研究統括・兼任)
村松淳司教授(兼任)
柴田浩幸教授(兼任)
打越雅仁准教授
小笠原修一客員教授

主な活動

当部門は、業界全体の利益に資する共同研究と次代を担う人材育成を目的としています。

多元物質科学研究所内の金属資源プロセス研究センター、東北大学大学院環境科学研究科、同工学研究科との密接な連携をはかり、さらに他大学、他企業、各機関など、多くの方々のご協力をいただいて、目的を達成すべく、下記の活動を展開しています。

【共同研究テーマ】(詳細は準備中、第1期詳細はこちら

  • 各種スクラップを含めた製錬原料に含有する多様な金属を効率的に分離回収する方法およびその金属の用途開発に関する研究
  • 非鉄金属製錬操業の先進化技術に関する研究
  • 非鉄金属製錬中間物および廃棄物の有効利用と再資源化に関する研究
  • 製錬操業に伴う環境への影響評価に関する研究 など

【人材育成・非鉄金属製錬業の啓発活動】

  • 工場見学(非鉄金属製錬セミナー)
  • 大学院講義『非鉄金属製錬環境科学特論』開講
  • 一般市民向けアウトリーチ(片平まつり、サイエンスデイなど)

部門紹介記事

より詳しくは、下記部門紹介記事をご覧ください。

  1. 福山博之: 「多元物質科学研究所-住友金属鉱山共同研究部門発足 ~国内非鉄金属製錬業の持続的発展を目指して~」, 季刊 資源と素材, 第3巻夏号 (2018), 95–96.
  2. 打越雅仁: 「非鉄金属製錬業の持続的発展を目指して」, まてりあ, 第58巻第2号 (2019), 107. DOI:10.2320/materia.58.107
  3. 打越雅仁: 「住友金属鉱山共同研究ユニットにおける産学連携」, まてりあ, 第59巻第9号 (2020), 466–471. DOI:10.2320/materia.59.466

※文献1.は、資源素材学会様より、文献2.、3.は、日本金属学会様より、転載許諾を得て公開しております。

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