超高温熱物性計測システム(PROSPECT)は,電磁浮遊装置,超電導磁石,高速度カメラ,周期加熱用レーザー,バックライト用レーザー,放射温度計,排気系およびガス系からなるハードウェアと支援アプリケーションソフトウェアから構成されます. PROSPECTの特徴 電磁浮遊法によって,試料融体を浮遊保持するため,容器からの試料の汚染を回避することができます. 浮遊保持によって,過冷却状態が容易に得られるため,広い温度範囲での物性測定が可能です. 静磁場を印加することによって融体内の対流を抑制し,真の熱伝導率測定が可能となりました. 種々の物性計測と計測支援シミュレーションを一つのソフトウェア上で行えます. PROSPECTハードウエア構成 電磁浮遊用高周波電源 出力 max 10 kW 周波数 150 – 400 kHz 超電導磁石 磁場強度 max 10 T 高速度カメラ カラー/モノクロ 周期加熱用レーザー 出力 max 140 W 波長 807 nm バックライト用レーザー 出力 max 50 mW 波長 532 nm 放射温度計 温度範囲 723-2773 K (450-2500 ℃) 排気系 ロータリーポンプ,ターボ分子ポンプ ガス系 Ar-5%H2 + He PROSPECT 支援アプリケーションソフトウエア