液滴振動法による表面張力測定
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液滴の表面張力は液滴振動法により求めます.液滴振動法は,浮遊する液滴の表面振動周波数から表面張力を算出する測定手法です. 重力と電磁力の影響で液滴の形状は真球から歪むため, 3種類の振動モード(m = 0,±1, ±2)に分裂します. これらの振動モードにおけるそれぞれの振動周波数を同定し,表面張力を得ます. |
表面振動周波数の同定
電磁力と重力および回転の影響を考慮した表面振動周波数の同定
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表面振動周波数は,液滴の半径和R+と半径差R-の周波数解析から求めます. 5つの周波数のピークは,それぞれm=0,±1,±2に対応しています. これら5つのピークのうち,試料液滴が回転している場合,m=±1,±2の表面振動周波数ピーク が二つに分裂し,真の周波数はその中央の値と同定されます. このように,電磁力と重力および回転の影響を考慮して,表面振動周波数ピークを同定する必要があります. |