有機溶媒に分散したナノ粒子の観察
有機溶媒に分散したナノ粒子の観察
有機溶媒に分散した材料評価も可能
クライオ電子顕微鏡法では、水溶液試料を急速凍結して観察することが一般的であり、各試料調製および観察手法も水を前提として開発されてきました。しかし、多くの非生体系材料では、有機溶媒が用いられていることから、有機溶媒試料についても試料調製・観察手法の開発を行っています。例えば、メタノールに分散した金ナノ粒子をクライオ電子顕微鏡で観察することで、粒子の形状・大きさ・分散状態などの情報を得ることが出来ました(図2)。メタノールの他、種々のアルコール、炭化水素系溶媒など幅広い有機溶媒を用いた試料観察が可能となっています。