多元物質科学研究所
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Cryo-ETによる3次元立体構造解析

Cryo-ETによる3次元立体構造解析

特徴ある3次元立体構造を解明。キラリティーまで決定可能

Cryo-ET法では、ステージの傾斜によって試料の連続傾斜像を記録し、得られた画像から立体像を再構成することが可能です。キラリティーを有するらせん状分子について、トモグラフィー撮影を行い(図1)、撮影された画像から3次元再構成を行なった結果を示します(図2)。0°の透過像では判別出来なかった、各らせん分子の重なりを明瞭に区別することが出来ています。また、もう一方の鏡像体に対しても本手法を適用することで、左巻き、右巻きの3次元キラリティーを区別して評価することが出来ました(図3)。

 

図1.らせん状分子の傾斜像                   図2.3次元再構成像                     図3.鏡像体の比較