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左図に示すのは、HWPSE法で成長したZnO表面の原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope; AFM)像です。
(a)サファイア基板上に直接成長したZnOと(b)サファイア基板とエピタキシャル薄膜の間に高温熱処理自己緩衝層(High Temperature Annealed self-Buffer layer ; HITAB)を挿入したZnOを比較すると、
HITAB上ZnOはグレイン径がサファイア上ZnOの約2倍になっています。
また、断面プロファイルから分かるように、グレイン上部では0.26nmの単分子層ステップが観測されるほど平坦になっています。
【HITABとは】
HITABとは、格子緩和し、貫通転位密度が低減されたZnOエピタキシャルテンプレートです。比較的低温でZnOを堆積し、高温で熱処理することで形成されます。
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ZnO表面のAFM像と断面プロファイル
J. Appl. Phys. 102, 073505 (2007).
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HITAB挿入の効果は発光特性にも顕著に現れています。左図にフォトルミネセンス(Photoluminescence ; PL)スペクトルを示しますが、
サファイア基板上ZnO(青線)ではInに束縛された励起子の再結合による発光が支配的であったのに対して、HITAB上ZnO(赤線)ではA自由励起子の再結合発光が観測されました。
また、高エネルギ側の発光の裾部分にはB自由励起子の再結合発光も含まれています。
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ZnOの9KにおけるPLスペクトル
J. Appl. Phys. 102, 073505 (2007).
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