中低温作動固体酸化物燃料電池カソードBa0.5Sr0.5Co0.8Fe0.2O3-δ基材料の化学的安定性に関する研究
五十嵐 孔基
固体酸化物燃料電池の作動温度を下げることは、固体酸化物燃料電池のコスト削減や化学的安定性の向上に有効です。中低温作動固体酸化物燃料電池のカソード材料として最も有望な材料のうちの一つにBa0.5Sr0.5Co0.8Fe0.2O3-δ(BSCF)があります。しかし、BSCFは実用雰囲気下では酸素との酸化/還元反応による分解、二酸化炭素との反応による炭酸塩の生成などといった問題があります。そこで、私はBSCFの化学的安定性を改善するための研究を行っています。