有機・分子材料および無機・生体材料との複合材料を基盤としたエレクトロニクス、スピントロニクス、イオニクス、フォトニクス、バイオ素子、マルチフェロイックスの開発・材料化・現象およびそれらの関与する課題が研究テーマです。それらは、
(I) 環境調和材料・高効率エネルギー変換材料、
(II) ナノサイエンス・ナノテクノロジー材料、
(III) 福祉医療材料、
(IV) セキュリティ材料に分類でき、
社会ニーズに対応した有機機能性材料の開発、さらには新産業創成に繋がる。これら4課題の具体例として、以下のような材料や現象が挙げられます。
(a) スイッチング・メモリー・センサー:光スイッチ導電性、スピンクロスオーバー、
有機磁性体、フォトクロミズム、エレクトロクロミズム
(b) エネルギー変換:電界発光、太陽電池、熱電変換、キャパシタ、二次電池、光触媒
(c) 形状制御:物質の形状(固・液体、次元性、サイズなど)による機能性向上や新機能の発現(例えば、イオン液体:グリーン化学への応用、可溶性金属:インクジェット電極形成)
(d) 微細構造:薄膜、超微粒子、ナノポーラス、界面科学
Research themes include development of electronics, spintronics, ionics,
photonics, bio-devices, and multiferroics based on hybrid materials comprising
organic, molecular, inorganic, and biological materials. The materials
dealt with can be sorted into (1) environmentally friendly and highly efficient
energy conversion materials, (2) nanoscience and nanotechnology materials,
(3) welfare and medical care materials, and (4) security materials. The
committee’s research is linked to the development of functional materials
that respond to social needs, as well as to the creation of new industries.
The following materials and phenomena can be cited as specific examples
of the above four themes.
a. Switching, memory, and sensors:
Photoconductive switches, spin crossover, organic magnetic materials,
photochromism, and electrochromism
b. Energy conversion: Electroluminescence, solar cells, thermoelectric
conversion, capacitors, rechargeable batteries, and photocatalysts
c. Morphology control: Improvements in functionality and new functions
(for example, ionic liquids for green chemistry applications or soluble
metals for creating inkjet electrodes) resulting from different material
morphologies (solid/liquid, dimensionality, size, and so on)
d. Fine structures: Thin films, ultrafine particles, porous materials, and interface science
平成23年12月 7- 8日 東京工業大学大岡山キャンパス百年記念館
「炭素系化合物(グラフェン、ナノチューブ他)の合成・構造制御と物性」
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
榎 敏明 | 東京工業大学大学院理工学研究科・教授 | グラフェンの端:活性の源 |
日比野 浩樹 | NTT物性科学基礎研究所・主幹研究員 | SiCからのグラフェン成長:単結晶グラフェン基板に向けて |
伊丹 健一郎 | 名古屋大学大学院理学研究科・教授 | カーボンナノチューブとナノグラフェンの |
北野 彰彦 | 東レ(株)複合材料研究所・所長 | 炭素繊維複合材料の特徴と用途展開について |
田中 一義 | 京都大学大学院工学研究科・教授 | ナノチューブ理論と現状-グラフェンとの比較 |
宮本 良之 | 産業技術総合研究所ナノシステム研究部門・研究グループ長 | フェムト秒レーザーによるグラフェンの |
斎藤 毅 | 産業技術総合研究所ナノカーボン研究センター・研究チーム長) | 単層カーボンナノチューブの構造/物性制御 |
講演者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
井口 洋夫 | (独)宇宙航空研究開発機構 顧問 | 再考:物性材料としての有機化合物 |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
永崎洋 | 産業技術総合研究所エレクトロニクス研究部門 主任研究員 | CuO系超伝導とFeAs系新超伝導 量子相の物性比較と結晶成長 |
北岡良雄 | 大阪大学大学院基礎工学研究科 教授 | NMRでみたCuO系超伝導と FeAs系新超伝導量子相 |
細野秀雄 | 東京工業大学フロンティア研究センター 教授 | 透明伝導体の研究からFeAs系新超伝導体の発見に至る過程と展望 |
鹿野田一司 | 東京大学大学院工学系研究科 教授 | 有機物質における超伝導とその関連物性 |
前里光彦 | 京都大学大学院理学研究科 助教 | 有機超伝導体・導電体の一軸歪圧効果、d-π効果 |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
平本昌宏 | 分子科学研究所分子スケールナノサイエンスセンター 教授 | 有機薄膜太陽電池(低分子) |
吉川暹 | 京都大学エネルギー理工学研究所 教授 | 有機薄膜太陽電池(高分子) |
早瀬修二 | 九州工業大大学院生命体工学研究科 教授 | 色素増感太陽電池 |
岡田至崇 | 東京大学先端科学技術研究センター 准教授 | 量子ドット太陽電池 |
山岡弘明 | 三菱化学機能商品開発・管理部門 技術管理室長 | 三菱化学における有機エレクトロニクス及び有機太陽電池 |
松村道雄 | 大阪大学太陽エネルギー化学研究センター 教授 | 有機、無機太陽電池の新規低コスト製造プロセス開発 |
吉田博 | 大阪大学基礎工学研究科 教授 | 太陽電池の課題 |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
安藤恒也 | 東京工業大学大学院理工学研究科 教授 | ナノカーボンの理論について |
篠原久典 | 名古屋大学大学院理学研究科 教授 | カーボンナノチューブのものづくりから応用へ |
角谷均 | 住友電気工業エレクトロニクス・材料研究所 主幹 | 各種カーボン材料からの直接変換によるナノ多結晶ダイヤモンドの合成と特性 |
白石誠司 | 大阪大学大学院基礎工学研究科 准教授 | グラフェンを用いたスピントロニクスの可能性 |
末光哲也 | 東北大学電気通信研究所 准教授 | グラフェンを用いた超高速デバイス |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
岩本光正 | 東京工業大学大学院理工学研究科 教授 | 有機TFTのキャリア観察 |
長谷川達生 | 産業技術総合研究所光技術研究部門 グループ長 |
有機トランジスタのデバイス物理と界面制御 |
瀧宮和男 | 広島大学大学院工学研究科 教授 | 高性能新規有機半導体の開発~ポスト・ペンタセンを目指して |
鳥居昌史 | リコー研究開発本部先端技術研究センター シニアスペシャリスト研究員 |
印刷可能な有機半導体の開発 |
八木巌 | ソニー先端マテリアル研究所 | 有機TFT駆動フレキシブルディスプレイ |
半那純一 | 東京工業大学大学院理工学研究科 教授 | 液晶性有機半導体の界面、および、バルクの電気特性制御 |
石井久夫 | 千葉大学先進科学センター 教授 | 有機半導体単結晶のバルク・界面電子構造とキャリアの注入・蓄積特性 |
夛田博一 | 大阪大学大学院基礎工学研究科 教授 | 有機半導体へのスピン注入 |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
野末泰夫 | 大阪大学大学院理学研究科 教授 | ゼオライト系配列ナノ空間における量子相の発現 |
北川進 | 京都大学物質-細胞統合システム拠点 教授 | 多孔性錯体を用いる電子物性材料 |
尾池和夫 | 国際高等研究 所長 | 変動帯に生きる |
藤田誠 | 東京大学大学院工学系研究科 教授 | 自己組織化空間におけるナノ相構築 |
三宅和正 | 大阪大学大学院基礎工学研究科 教授 | ナノ空間に閉じ込められたイオンと電子の多体量子効果 |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
西出宏之 | 早稲田大学理工学術院 教授 | 二次電池と有機電極活物質 |
境哲男 | 産業技術総合研究所ユビキタスエネルギー研究部門 グループ長 |
次世代リチウムイオン電池用負極材料 |
金村聖志 | 首都大学東京大学院都市環境科学研究科 教授 | 二次電池における電極/電解質界面について |
渡邉正義 | 横浜国立大学工学部物質工学科 教授 | イオン液体電解質を用いたエネルギー貯蔵・変換系の新原理 |
瀬川浩司 | 東京大学先端科学技術研究センター 教授 | 太陽光発電の導入拡大に向けた蓄電機能付き太陽電池の開発 |
稲富友 | パナソニックくらし開発環境センター 主任技師 | TTF系材料の蓄電デバイスへの展開 |
中野嘉一郎 | 日本電気ナノエレクトロニクス研究所 主任研究員 | 有機ラジカル電池の開発 |
岡田重人 | 九州大学先導物質化学研究所 准教授 | ポストリチウム電池用正極材料の研究動向 |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
森田靖 | 大阪大学大学院理学研究科 准教授 | 有機ラジカルの新展開:動的電子スピン物性と二次電池活物質への適用 |
山中伸介 | 大阪大学大学院工学研究科 教授 | ナノ構造制御による熱電変換材料の設計と特性 |
射場英紀 | トヨタ自動車電池研究部 部長 | 自動車のEV化と高性能二次電池への期待 |
佐川尚 | 京都大学エネルギー理工学研究所 准教授 | 有機物を利用した太陽電池のナノ構造と特性 |
吉田博 | 大阪大学大学院基礎工学研究科 教授 | CIS化合物太陽電池の自己組織化ナノ超構造と高効率化 |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
金藤敬一 | 九州工業大学大学院生命体工学研究科 教授 | 導電性高分子アクチュエータ |
安積欣志 | 産業技術総合研究所関西センター 研究グループ長 | ナノカーボンとイオン液体による電気化学アクチュエータの研究 |
栗原清二 | 熊本大学大学院自然科学研究科 教授 | 多層膜光アクチュエータ |
石田章 | 物質・材料研究機構センサ材料センター グループリーダー | 形状記憶合金薄膜アクチュエータ |
千葉正毅 | SRIインターナショナル・先端研究開発プロジェクト 担当本部長 | 誘電エラストマーアクチュエータ |
西義武 | 東海大学大学院理工学研究科 教授 | 磁歪薄膜の運動機能に関する基礎的研究 |
野地博行 | 大阪大学産業科学研究所 教授 | ATP合成酵素の回転触媒メカニズム |
森島圭祐 | 東京農工大学大学院生物システム応用科学府 准教授 | 細胞ビルドアップ型ウェットナノロボティクスの構築と機能創発 |
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
北川進 | 京都大学物質-細胞統合システム拠点 副拠点長 | 多孔性錯体材料の化学:構造、機能、応用 |
高見澤聡 | 横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科 教授 | 動的単結晶ホストのガス包接結晶生成能と新しいガス分離機構 |
北川宏 | 京都大学大学院理学研究科 教授 | 固体プロトニクス |
辺見昌弘 | 東レ地球環境研究所 所長 | 世界の水問題解決に貢献する高分子分離膜の先端技術と今後の課題 |
佐々木高義 | 物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 主任研究者 | 無機ナノシートを用いたソフトケミカルナノアーキテクトニクスと機能開発~層状化合物の単層剥離と再積層制御~ |
稲垣伸二 | 豊田中央研究所 シニアフェロー | 有機系メソポーラス物質のエネルギー・電荷移動特性と応用 |
* 国際高等研究所研究プロジェクト「ナノ物質量子相の科学」(代表者:金森順次郎)との共同開催
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
永田央 | 分子科学研究所分子スケールナノサイエンスセンター・准教授 | 分子系人工光合成:現状と将来展望 |
浅岡定幸 | 京都工業繊維大学工芸科学部・准教授 | 高配向集光アンテナ薄膜の作製 |
杉浦美羽 | 愛媛大学大学院理工学研究科・准教授 | 光合成の高効率エネルギー変換機構と新エネルギー創製への応用 |
竹中裕行 | マイクロアルジェコーポレーション㈱・代表取締役 | 微細藻類利用の現況と展望 |
酒井健 | 九州大学大学院理学研究科・教授 | 人工光合成を指向した金属多核錯体系分子システムの構築と機能評価 |
石谷治 | 東京工業大学大学院理工学研究科・教授 | 二酸化炭素還元光触媒の開発 |
山口兆 | 公益財団豊田理化学研究所・フェロー(大阪大学名誉教授) | 生体分子磁性の理論:光合成CaMn4O5クラスターの電子およびスピン構造 |
平成23年12月 7- 8日 東京工業大学大岡山キャンパス百年記念館
「炭素系化合物(グラフェン、ナノチューブ他)の合成・構造制御と物性」
講 演 者 | 講演者所属 職名 | 講演課題 |
榎 敏明 | 東京工業大学大学院理工学研究科・教授 | グラフェンの端:活性の源 |
日比野 浩樹 | NTT物性科学基礎研究所・主幹研究員 | SiCからのグラフェン成長:単結晶グラフェン基板に向けて |
伊丹 健一郎 | 名古屋大学大学院理学研究科・教授 | カーボンナノチューブとナノグラフェンの |
北野 彰彦 | 東レ(株)複合材料研究所・所長 | 炭素繊維複合材料の特徴と用途展開について |
田中 一義 | 京都大学大学院工学研究科・教授 | ナノチューブ理論と現状-グラフェンとの比較 |
宮本 良之 | 産業技術総合研究所ナノシステム研究部門・研究グループ長 | フェムト秒レーザーによるグラフェンの |
斎藤 毅 | 産業技術総合研究所ナノカーボン研究センター・研究チーム長) | 単層カーボンナノチューブの構造/物性制御 |
A total of ten molecular materials research conferences have been held
since the committee was established.
September 11, 2008: “Reconsideration of Organic Compounds as Physical Materials”
September 26 and 27, 2008: “Similarities and Dissimilarities among Cuprate
Superconductors, New Iron-pnictide Superconductors, and Organic Superconducting
Quantum Phase”*
January 26 and 27, 2009: “Energy Conversion and Solar Cells”
March 13 and 14, 2009: “Current Status and Applications of Nanocarbon”
*
May 27 and 28, 2009: “Organic Semiconductors—Field-effect Transistors and
New Materials”
September 4 and 5, 2009: “Quantum Phase Manifestations in Nano- and Meso-Spaces”
*
December 15 and 16, 2009: “Future of
Rechargeable Batteries”
April 23 and 24, 2010: “New Environmentally Friendly and Energy-related
Materials and Nanostructures” *
October 7 and 8, 2010: “Atomic and
Molecular Mechanical Motion through Slight Stimuli—Actuators from Molecular
Motors”
February 17 and 18, 2011: “Nano and Meso: Adsorption, Separation, and Energy”
*Co-sponsorship
with the International Institute for Advanced Studies project: “Science of Quantum
States in Nanomaterials” (project leader: Junjiro Kanamori)
〒468-8502
名古屋市天白区塩釜口1-501
名城大学総合研究所
TEL.052-838-2542
gsaito@meijo-u.ac.jp
@を半角に変えてください。