5/7 第5回 一服 (温泉の化学)


  1. 講義で使用したスライド, pdf形式1,486KB
  2. 硫黄の七変化: 講義で配ったプリント (pdf形式 55KB)
  3. 温泉の化学(全編) (pdf形式 393KB)

1.分散と凝集。違いは何か。駆動力と、その本質について述べよ。
(略)第4回参照

2.温泉の中のコロイドで知っている例をあげよ。
温泉はほとんどコロイドである、と言うと言い過ぎだろうか。
そもそも熱水に触れた多くの鉱物からの溶解物は地下の高い圧力と高い温度の条件下では、溶液になっているとも言えるが、地上に噴出したとき、1気圧になり、かつ、100℃以下の温度となることを考えると、固相析出が起こってもおかしくはない。
また、空気等との化学反応により溶解イオンの酸化還元などが起こり、たとえば、溶解していた硫化水素、硫化水素イオン、硫黄イオンは酸化されて、元素硫黄となって析出することもある。これが湯の華である。
一方、アルカリ性泉では、高温高圧下で溶解していた、メタケイ酸イオンが固相析出反応を起こし、シリカコロイドを生成することも不思議ではない。
さらには、岩手国見温泉の緑色の湯は、バクテリアによる、とも言われるが、溶液ではない。
こうして温泉をながめると、ほとんどはコロイドといえるのではないだろうか。
3.硫黄泉、硫酸塩泉など、温泉の種類をあげてみてください。どんな温泉が好きですか。あるいは、温泉が嫌いな場合はその理由を教えてください。
<略>