■紫外線の応用例
 
紫外線の応用例

波長400nm以下の光は紫外線と呼ばれ、とくに波長300nm以下の光を深紫外線(Deep Ultraviolet: D-UV)と呼んでいます。 D-UV光は、生物のDNAと化学的によく反応し、そのため生物学研究所や医療の現場で殺菌用途に用いられています。 また、近年社会問題化しているダイオキシンやPCBの分解効率も高く、排水処理施設での上下水道殺菌にも効果的です。
   

    このD-UV光源としては、水銀ランプやガスレーザなどが挙げられますが、水銀ランプは有害物質である水銀を用いており、またガスレーザは、装置が大型なうえ、効率も低いなど、さまざまな問題を抱えています。 そのため、高効率の固体D-UV光源の代替材料が求められています。 高効率のD-UV光源が実現ですれば、上述のような生化学や医療の分野だけでなく、高密度の光記録や半導体のリソグラフィなど、幅広い分野での応用が期待できます。

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